第36節 フロジノーネ対インテル | La Gajitta dello Sport

 

セリエA 第36節

インテルはフロジノーネとのアウェイゲームにて5-0の大勝。前半にフラッテージ、後半にアルナウトビッチ、ブキャナン、ラウタロ、テュラムが追加点。ブキャナンはインテル移籍後初ゴール。

 

 

前節敗れたサッスオーロ選から7枚入れ替え。

控えだとアスラニ、フラッテージ、アウグストが2試合連続スタメン。その他、最終ラインにはビセックが。前線は今回、テュラムとアルニーがコンビを組んだ。

 

枠内5本で5点。

スコアこそ大差だが、実際はそこまで圧倒してない。

試合全体を通してフロジノーネのタイトなプレッシングに大いに苦しめられ、拙いパスミスや連携ミスから何度もカウンターを浴びせられるインテル。幾度となく失点モノのピンチを迎えるも無失点だったのはゾマーの好セーブ連発に助けられただけ。フラッテージの先制ゴールまでそれらしいチャンスってありましたっけ。

 

アピールしたい控え選手(アルニー、フラッテージ)と、パレードを済ませどこにモチベーションをもってけばいいか迷子の主力選手(バレッラ、ディマルコ)、変わることなく自分の仕事を遂行する頼れる選手(ゾマー、テュラム)…消化試合なんで仕方ない部分はあるけども、意外にもハッキリとこの差は出てた。

 

アスラニなんかはアピールしたすぎてまた空回りって感じでしたね(でも後半は修正)。バレッラなんかは落ち着きすぎて逆にらしさを感じられず物足りなかった。普段よりも中盤に降りてきて組み立てに参加する頻度が増えたが、その後に致命的なパスミスもチラホラ。(それでも2点目のフラッテージにつけたあのパスのような決定的な仕事もしてた)

 

後半もゴールラッシュだったものの、序盤は普通にヤラレテタ。バレッラのテキトーなパスをカットされて決定機を作られ、後半から投入されたクアドラードのやらかしから迎えたピンチも。アルニーの追加点が決まってもフロジノーネは粘り強く攻め続けてた。

 

普通にチャンス作れてましたもん、

守勢に回る必要ないよね

 

ブキャナンの素晴らしいゴールで3-0。

ようやくフロジノーネが歩みを止めた。

 

その後のラウタロ、テュラムのゴールはいわば【おまけ】扱いだが、悩めるエースラウタロの2ヵ月半ぶりのゴール、その価値は計り知れない。

 

クアドラードの「この辺か~?」クロスは全く可能性を感じなかったが、こぼれ球を拾うと振り向きざまにあのコースに沈めた。まさにFWらしいゴールだが、利き足じゃない左足だったことでミートに専念できたことが大きかったか。加えてテュラムにまでゴールが生まれ、終わってみれば5-0の大勝となった。

 

ただ、ハッキリ言ってゾマーのおかげ。

 

 

暫定ですが順位表。

ボローニャ、ユーヴェのCLが決定。

 

ボローニャはクラブ創設以来初の快挙。

なんでも、60年ほど前にチャンピオンズカップの予選にだけ出たことはあるらしいが、どうでもいいすね。今節なんかはアウェイでナポリを普通に沈めてた。モッタ、おめでとう。

 

当然、そんなボローニャには監督から選手に至るまで色んなクラブから熱視線が。ボローニャが今後どうなりたいのか、それを踏まえてシーズン終了後のメルカートでどんな動きがあるのか注目でござんすね。

 

短絡的に「お金!」が欲しいなら監督から主力選手に至るまで売却して、CLで得るであろう見込みの報奨金と選手売却でえた資金を元にそれなりのチームを再編して上手くやり繰り…ってのが当たり前なんだが、正直そのやり方で継続的な強さを手にしたチームはほぼいない。かといって、頑張って主力を引き留めたとしても今シーズンのような成績が収められる保証もない。まさにクラブの今後を左右する分岐点。ただ、僕もそうですしティフォージもみんな思ってるだろう、「今のボローニャをCLで見たい」と。

 

アタランタ対ローマ

インテルの試合とは真逆で、内容の割にスコアが2-1と一応サッカーみたいなスコアに落ち着いた試合。ええ、アタランタが圧倒してましたねぇ。EL決勝の行方がどうであれ、CL出場のためには負けられない5位争いで、ここまで内容に違いが出る…単にデ・ロッシの力量がまだそこまでは…ってのを感じる。

 

これでローマは自力でのCL出場は難しくなった。

ローマがCLに出場するための条件としては、

 

①普通に5位以内に入る

まだ2試合残ってるので、連勝して勝点を66に乗せつつ、アタランタが未消化含め3試合で1勝もあげないことを祈る。ただ、可能性はほぼなし。

 

②アタランタのEL優勝を願い、6位死守

EL優勝で与えられるCL出場権。アタランタがELで優勝した場合、アタランタは【EL王者としてCLに出場する】ので、セリエ5位以内で頂けるCL出場権の権利は、そのまま6位のチームに転がり込む。ローマとしてはこれが現実的なCL出場方法となるのだが、アタランタがELで優勝できるかどうかはわからないし(決勝の相手は今シーズン無敗のレバークーゼン)、そして地味にすぐ下にラツィオが。

 

ジェノア対サッスオーロ

前節、見事にインテルを下し残留への望みを繋げたサッスオーロ、勢いそのまま今節はジェノアを相手にピナモンティのPKで先制するも、後半に逆転負けを喫する(なにしとんねん)。ローマからレンタルで加入中のクンブラが痛恨のオウンゴールを献上。ただ、こちらも残り2試合連勝すれば全然可能性はある。次節はカリアリをホームに迎える。

 

ユベントス対サレルニターナ

すでに降格が決まっている最下位をホームに迎えるということで、ユーヴェが圧勝するだろうと思い一切見てなかったんだが、朝結果を見てみてビックリ。最下位相手に普通に先制ゴールを許し、あろうことが終了間際になんとか追いつくという【ほぼ負けに等しい試合】を披露。あほか。

 

ミラン対カリアリ

インテルと同じく5点とったんですって?

いやいや、こっちは無失点ですからw