セリエA 第22節
インテルはウディネーゼとのアウェイゲームで2-0勝利。
前半スコアレス、後半にルカクがドッピエッタを記録。
新戦力全員先発。
GKにはパデッリ。最終ラインはいつものセット。
中盤はコッパに引き続きバレッラが中盤底に入り、
エリクセンが先日のデビューから初の先発起用。
調子のいいベシーノもそのまま起用。右WBにもモーゼスが先発した。
ラウタロが出場停止なので、サンチェスかと思いきや、エスポージトがFWに。
飛ばしてんな
前半からウディネーゼは全開。
3バックという表記で「はいはい5バックね(゜-゜)」と思っていたが、
中盤5人+ラザーニャ&オカカでハイプレスを仕掛けてきた。
これによりインテルでは今回ボランチ起用のバレッラが「狙い目」となり、
エリクセンやベシーノが補佐するも思うように攻撃できず。
ウディネの攻撃はカウンター1点のみ。
インテルのミスを誘発させ、奪ったあとはデ・パウルを中心に走力勝負。
インテルとしては構えての守備ではなく、戻りながらの守備がほとんど。
「なんて圧力だ・・・点取れる気がしないぞ」とビビったけども、同時に
「こんな機動力の高い守備、90分もやれんのか・・・?」とも思った。
案の定、後半15分でウディネの足が止まりだす。
明らかに飛ばしすぎ。そして見計らったかのようにコンテが動く。
エリクセン→ブロゾ。そしてエスポージト→サンチェス。
これでブロゾがボランチに入り、バレッラとベシーノが前にいる「いつもの」布陣に。
エスポージト君は期待の先発起用だったが、残念ながら結果は出ず。
少なく見積もっても3度はシュートチャンスあったが、
「若手なんだもん、失敗したっていいから行っといで(^_^)/」
と言っていられる状況でもないし、もう立派なインテルの戦力として考えられている。
少なくともコンテはそう思ってるはずだし、甘いこと言ってちゃダメよと。
で、直後に先制ゴール。
63分、ブロゾからバレッラへ縦パス。バレッラはトラップをミスしたが、
DFと激突しながらなんとか処理して右のルカクへ。
ボールを受けたルカクは、相対したナウティンク(?)の股を抜いてゴール。
これは・・・巧いなぁ・・・。狙ってやってるもんな明らかに。
失点し、反撃したいウディネーゼだったが、体は正直なようで、
思ったように機動力を上げられず。あれだけ決まっていたハイプレスも、
スルスルとインテルは躱し、追加点の匂いが出てくる展開に。
ルカクの周りで動き回るサンチェス、良かったですねぇ。
PK獲得のシーンのナチュラルな飛び出し、スピードも良いですが、
古巣ということで歓迎され、ブーストでもかかったんでしょうか。
サンチェスが得たPKを、ルカクが決め2-0。
ウディネはやはりデ・パウル、ラザーニャらタレントは目立ちましたが、
ちょっとペース配分を誤ったかなと。
新たなオプション誕生
WBのヤングとモーゼス、共に今冬の新戦力だけども、
たった数試合でインテルにおける明確な居場所を見つけた模様。
ぶっちゃけ、エリクセンよりも「今のところ」インパクトを残してる。
中央を固められ、ラウタロとルカクもマークされ、
インテルの攻撃が可能性の低いサイドからのクロス、もしくはミドルしかない、
だからこそヤング&モーゼスのスピードを活かしたサイド勝負なわけで。
モーゼスなんてこの試合、途中交代しましたけども、
ボールもらったら安易にクロスは上げずに、
ほとんどゴリゴリのサイド勝負を仕掛けてた。こういうの、今後本当に大事。
カンドレーヴァではできないってか、たぶんやらない。
精度を求めるならビラーギ&カンドレーヴァ。
守備を固められ、活路を見出したいならヤング&モーゼス。
そしてこれから先は後者の方が重宝される試合が増える。
前半戦と違い、後半戦は1回対戦している分、相手も対策してますんで。
サイドを抉ることができれば、ラウタロやルカクのマークが緩みますし。
最後エリクセンについて。
以上のようなことも相まって、この試合はスペースがなくやりづらかったはず。
新チームではさすがにまだ、時間が必要。
トッテナムとはシステムも戦術も、そして役割なんかも全然違う。
まだ加入して数日。練習を通して少しずつ浸透させていければ・・・。
今回はまぁルカクかなと。
この試合2ゴールでセリエ初年度でもう16ゴールを記録。大変ご立派です。
セリエでは最近3試合連続ドローで、ルカク自身にもゴールがなかったが、
この試合の2ゴールをきっかけに後半戦、爆発に期待してまっせ。
なにせ2月は・・・えげつねー日程なんでね・・・。
上位3チームはそれぞれ勝利し変動なし。
アタランタがドローで終わり、ローマが敗れたため、
CL出場を目標とするチームにとっては好都合な今節でござんした。
ちなみに次回の順位表更新ではラツィオが未消化試合を終えているので、
2位がラツィオになっている可能性が大でございます。