転生したらスライムだった件 紅蓮の絆編
★★★★☆
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あらすじ
魔王クレイマンのもとから脱走し、故郷を目指す大鬼族(オーガ)のヒイロ。追っ手に阻まれ倒されるもラージャ小亜国の王女トワに救われ一命を取りとめる。しかし、ヒイロが目覚めた時、すでに故郷であるオーガの里は滅ぼされており、ヒイロは故郷を滅ぼしたオークに復讐を誓いつつ、自分の命を救ってくれたトワのためにラージャ小亜国のために尽力することになる。
そんな折、トワの体調が悪化。国の湖から毒素を取り除くために呪力を有するティアラを酷使しすぎたせいで、自分の体が呪力に蝕まれていた。ヒイロはトワの命を救い、国が自給自足できるようジュラの森の開墾する許可を暴風竜ヴェルドラから得るため、リムル(主人公)が長を務めるジュラ・テンペスト連邦国を訪問する。
ヒイロはそこで、里を滅ぼしたオークの一端を見つけ戦闘をしかけるも、全滅したと思ってたかつての里の仲間ベニマルたちと再会し沈静。ヒイロとベニマル達との関係性を見たリムルは、ラージャ小亜国に協力することを決める。
リムルらの協力により、ラージャ小亜国の湖の毒素は完全に浄化。呪力を有するティアラの力を使わなくてもよくなったトワも体調が回復し平和が訪れたかに見えたが…そこには陰謀があり、リムルたちはその陰謀に巻き込まれていく…みたいな?
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アマプラでレンタル。期待通りだった。
やはり転スラは異世界転生モノの中では群を抜いてクオリティ高いね。
時系列的には魔王クレイマンをリムルが倒し魔王となったと紹介されているため、アニメシーズン2の直後のようで、それまでアニメを見ていた人にとっては入りやすいスタート。序盤しっかりと時間を使って今作のゲストであるヒイロとトワのキャラ付けが成されている点もGOOD。
リムル登場後は、国が滅びるかもしれないレベルの事態にも関わらずリムルがその力を使いあっさりと解決に導きつつ、ラージャ小亜国に救いの手を差し伸べる(交易しないか?等)、転スラならではのコミカルな展開が見られる。
個人的にはヒイロが最初にリムルの元を尋ねた際の宴のシーンが良かった。国の存続をかけ、断腸の思いでジュラの森開墾のためヴェルドラの許しがほしいヒイロに対し、「騒がしくしないなら勝手に入っていいよ~」とあっさりOKするヴェルドラの適当ぶりがおもろい。
ラストバトルは三つ巴。ダークサイドに落ちたヒイロVSベニマル、モブ顔の黒幕ラキュアVSリムル、そしてウルティマとディアブロによる悪魔同士の異次元バトル。しっかりと映画にリンクされていて見応えがあった。
だけども、残念なポイントが1つ。
(ネタバレあり)
ラスト…だよねぇ^^;
ヒイロVSベニマルにて、ダークサイドに落ちたヒイロは最後、正気を取り戻して自らに刃を付きたて自分を蝕んでいるカース・オーブを取り出し決着となる。問題はその後だ。
自らの命を代償にカース・オーブを使用したヒイロに生き永らえる術はなく、ヒイロは石化して朽ちて果ててしまう。
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これを見るや王女トワ、「私を置いていくなんて許しません」とのことで、あと一度でも使えば自分が死ぬティアラの呪力を使い、ヒイロを復活させる。
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これまた自らの命を代償にティアラの力を使用したトワに生き永らえる術はなく、トワは光の粒子となって死んでしまう。
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すると今度は、「契約破棄はこちらの落ち度で、今まで楽しませてくれたんで少しばかりお礼を奮発しとくね」とウルティマの気まぐれによってトワまで復活する。めでたくハッピーエンドとなる。
なんでも、トワのご先祖様が何百年も前に、悪魔であるウルティマとゲームを開始したのが発端で、そのゲームの内容がティアラを使って国を救い続ければトアのご先祖様の勝利、ティアラの力に屈したらウルティマの勝利みたいな感じで、その上で両者は契約を結んでいた。今作で糸を引いていたラキュアは単なる監視役だった。
そのラキュアが、ウルティマに監視だけを命じられていたにも関わらず、自分の手でラージャ小亜国を滅ぼそうと考え行動していたことでウルティマが激怒。=契約破棄しちゃってごめんね~ってことでトワを復活させたらしい。
一国の存続がかかった場面で実際は単なるゲームだったって落ちは転スラらしくて好きなのだが、ラストの展開の移り変わり具合がさすがにチープだったかな。ということで★4止まり。
来年にはシーズン3が放送される予定の転スラ。原作は絶対に読まない主義なのでわからんが、今後もヒイロやトアは登場するのかな。楽しみでござんすね。その前に、最近「コリウスの夢」だかってのも配信されたみたいなんで、そっちも見ようかな。