【映画】アウトポスト | 別冊! LGdS

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FORZA INTER

 

アウトポスト

★★★★☆

 

アマプラで視聴。2020年公開の戦争モノ。2008年、実際にあったアフガニスタンで起こったカムデシュの戦いを描いたものらしい。

 

主演はクリント・イーストウッドを父に持つスコット・イースドウッド。普通にイケメンやな。その他、オーランド・ブルームやケレイブ・ランドリー。このケレイブって人、どこかで見たことあるなと思ったらX-MENで自分の声(超音波)を地面にあてて空を飛んでたやーつだった。

 

概要(wikiより抜粋)

キーティング前哨基地はパキスタンとアフガニスタンを結ぶ米軍の補給線を維持すると共に、地元民に必要な物資を供給して懐柔する任務を担っていた。

 

ただ、この基地には致命的な弱点が1つ存在した。基地は3つの険しい山に囲まれた場所に存在し、包囲する側からは丸見えだが、包囲される側は包囲する側の動きを確認しにくいという問題を抱えていたのである。基地は度々タリバンの襲撃に遭ってきたが、相手方が少数だったため事なきを得ていた。しかし、少数での襲撃は計算されたものであった。タリバンは襲撃を通して基地の防衛能力に関するデータを集め、それを基に攻略のための作戦を練っていたのである。

 

2009年10月3日、ターリバーンは300人余りの精鋭部隊を以て基地を包囲した。基地が占拠されるのは時間の問題かと思われたが、53人の米兵たちは勇敢にも戦い抜き、援軍が到着するまで持ちこたえた。特に、クリント・ロメシャとタイ・カーターの活躍は目覚ましく、2013年に名誉勲章を授与された。

本作はアフガニスタン紛争における屈指の激戦、カムデシュの戦いを描き出していく。

 

 

※以下、気になった点

 

①弱点

アウトポストという名前の意味は「前哨基地」らしいが、概要で紹介した【3つの険しい山に囲まれた場所に存在し、包囲する側からは丸見えだが、包囲される側は包囲する側の動きを確認しにくいという問題を抱えていた】という弱点からすでに疑問がある。

 

実話に基づく映画なので仕方ないのだが、どういった目的があるにせよあんな場所に前哨基地を作ろうという発想そのものが理解できない^^;おそらく概要に載せた目的遂行のために最適な場所がここだったのだろう。

 

この件以来、基地の防御体制が見直され多くの前哨基地が閉鎖、改善されたとのことだが、当時はこういう場所は狙われやすい、基地を作ってはいけない、等を判断する頭すら軍人にはなかったのか?と…。

 

②4人の大佐

本作では計4人の大佐が出演するが、実際にこんな人達だったのだろうか。1人目のキーティング大佐(オーランド・ブルーム)、名前が基地名として使用されているが、大佐として1番頼りがいがあったのにも関わらず、戦闘中じゃなく車で移動中に崖から落ちて死去してしまう。

 

次にやってきたイエスカス大佐はおそらく出演時間10分ほどで敵の爆撃?に遭いすぐさま死去している。

 

その後就任したブロワード大佐はイラク戦争時の英雄だがなんだか知らないがとにかくビビリ症。地元民と揉めるのをとにかく嫌がり、戦闘も極力避けたいタイプの大佐だったが、全然指揮できていなかったため指揮権を解かれて去る(ちなみにこのブロワード大佐、おしっこが超出るタイプ)。

 

最後にポーティス大佐だ。ポーティスは凄腕として信頼のおける有能な人物だったようだが、ラストバトル時にはまだ到着しておらず、到着した時にはすでに戦闘は終了していた。なのに異質な存在感を放ち謎に場を仕切ってるのが面白かったが、もうね、

 

大佐まともな奴いねぇぞ

と錯覚してしまいましたよ。

 

③戦闘とキャラ付け

戦闘シーンについては、迫力、リアルさ、緊張感に緊迫感、全てにおいて高水準だった。この手の戦争モノでもっとも懸念される登場人物が多すぎて誰が誰だかわからなくなる問題も、特定の人物(というか顔パーツに特徴がある人物)にスポットライトを当てることでクリアしている。

 

主演のイケメンイーストウッド、他の映画ではサイコパス役をやりそうなケレイブ。後に名誉勲章を贈られたこの2人にさえ注目しておけば、自然と他の隊員の名前や顔が頭にインプットされる。

 

特にカーター演じるケレイブだが、途中でブロワード大佐に対する愚痴をバンダーマン中佐に話しているシーンが印象的だった。大佐に対する不満を募らせ、中佐に打ち明けるも聞き入れてもらえない、納得いかない絶妙な表情で見事にキャラを確立させていた。この俳優はこれからもっと売れそうな気がする。

 

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個人的には、同系統モノとしてはマーク・ウォールバーグ主演の「ローン・サバイバー」って映画が珠玉の1作なのだが、去年みた「13時間」と並ぶくらいの面白さはあった。やっぱりこういうジャンル、たまに見るといいよね。