[ニューヨーク 22日 ロイター] 22日のニューヨーク外国為替市場では、ユーロが対ドルで小幅上昇した。ユーロ圏債務危機の波及に備え、国際通貨基金(IMF)が新たな短期融資制度の導入を発表したことが支援した。
ただこの日公表された米連邦公開市場委員会(FOMC)議事録で、現在の緩やかな成長が追加緩和を正当化すると主張したメンバーが非常に少なかったことが明らかとなり、ユーロの上値を抑えた。
フォレックス・ドット・コムの首席為替ストラテジスト、ブライアン・ドーラン氏は「IMFの発表で、序盤の取引で含んでいたユーロは上昇に転じたが、FOMC議事録が楽観的見方をやや相殺した。『QE3(量的緩和第3弾)』の実施は当面はなさそうだ」と述べた。
第3・四半期の国内総生産(GDP)改定値は、前期比年率で2.0%増に下方修正された。これもユーロの圧迫材料となった。
ただアナリストの間では、在庫の積み増しが抑制されているのは消費の底堅さによるもので、第4・四半期の成長加速を示唆しているとの見方が出ている。
市場のリスク許容度が低下しているため、弱い米経済指標を受けてドルが買われる構図が継続しているとみられている。
また欧米の当局者が財政問題を解決できないのではとの懸念もユーロの重しとなる一方、欧州銀のドル調達コストが依然として高止まりしていることがドルを支援している。
ユーロ/ドルは0.10%高の1.3506ドル。一時は1.3568ドルまで買われたが、押し戻された。
スペイン財務省が同日実施した短期国債入札では、利回りが過去14年で最高水準に達し、ユーロ圏債務危機に対する投資家の懸念を浮き彫りにした。ただ利回り上昇は予想外ではなかったため、ユーロへの影響は限定的だった。
主要6通貨に対するICEフューチャーズUS(旧NY商品取引所)ドル指数は、当初の小幅な上げを維持できず、0.042%安の78.269。前日には7週間ぶり高値となる78.516をつけていた。 ドル/円は0.08%高76.99円。 【関連記事】
「この記事の著作権はロイター に帰属します。」