[ニューヨーク 4日 ロイター] 4日のニューヨーク外国為替市場では、ユーロが対ドルで下落した。市場では、ギリシャのパパンドレウ内閣がこの日実施される信任投票で信任されたとしても、同国に対する支援措置や債務を抱える他のユーロ加盟国に対する懸念は引き続き存在するため、ユーロに対する圧迫は続くとの見方強い。
この日の取引では、朝方発表された10月の米雇用統計を受け、ユーロが若干上昇する場面もあったが、終盤の取引ではユーロ/ドルは前日比0.2%安の1.3780ドルで推移した。
ドイツのメルケル首相が、この日に閉幕した20カ国・地域(G20)首脳会議(サミット)で「欧州金融安定ファシリティー(EFSF)に協力する用意を表明した国はほとんどなかった」と述べたことも、ユーロの下落圧力となった。 ドル/円は0.1%高の78.140円で推移した。
来週の見通しについて、シティFXのG10ストラテジスト、グレッグ・アンダーソン氏は「ユーロが1.40ドルまで上昇するとは予想しておらず、むしろ1.35ドルに向けて緩やかに下落するとみている」と述べた。
同氏は「ギリシャでは挙国一致内閣の樹立に道が開けるよう、パパンドレウ首相が辞任するなど、何らかの政変があると予想している」とし「野党が欧州連合(EU)などの3機関による支援の条件を受け入れる姿勢を示し始めているため、挙国一致内閣の樹立はギリシャに悪い結果をもたらすものにはならない」と分析した。
ギリシャ情勢は、パパンドレウ首相が第2次支援受け入れの是非を問う国民投票を実施する方針を示したことで混乱。しかし同首相が国民投票実施計画を取り下げたことで、前日の取引では欧州中央銀行(ECB)による予想外の利下げにもかかわらず、ユーロは対ドルで上昇した。
ただ、コモンウェルス・フォーリン・エクスチェンジの首席外為ストラテジスト、オメール・アイズナー氏は「ユーロ圏がリセッション(景気後退)に再び陥るとの兆候が出ていること、また、イタリアやスペインなど経済規模がより大きな国への債務危機の波及を食い止めることができないとの見方から、ユーロはさらなる売り圧力に押され続ける」との見方を示した。 【関連記事】
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