[ニューヨーク 21日 ロイター] 21日のニューヨーク外国為替市場で、円相場が一時1ドル=75.78円に上昇し、史上最高値を更新した。
市場関係者によると、英系の決済銀行筋やマクロファンド筋から大口のドル売りが出でドル安・円高が進み、その後76.30円─75.90円近辺のストップ注文を巻き込む形でドル安・円高の動きが加速した。
FXソリューションズ(ニュージャージー州)の首席ディーラー、トミー・モロイ氏は「特定の材料があったわけではなく、日銀が円安政策を導入しないことに一般投資家が業を煮やした格好だ」と述べた。
スイスでは9月に中銀がスイスフランの上限目標を掲げ、目標達成に向け必要に応じて無制限の介入を実施する方針を示しており、日本の通貨当局もスイスにならう可能性があるとの見方から、最近の円相場は上昇に一定の歯止めがかかっていた。
電子取引システムEBSで、ドル/円 は一時75.78円に下落、8月につけた最安値の75.941円を更新した。その後、邦銀からとみられるドル買いが76.00円の水準で入るなか、ドルはやや値を戻し、1%安の76.09円近辺で推移。
一日の下げとしては8月26日以降で最大となる勢い。
こうしたなか、欧州連合(EU)首脳会議を控え、ユーロが対ドルで上昇。ロイターデータによると、一時1.3900ドルをつけ、その後0.5%高の1.3846ドル近辺で推移した。
ユーロ/円は0.5%安の105.35円。ユーロ/スイスフランは0.6%下落した。
主要6通貨に対するICEフューチャーズUSドル指数は0.87%安の76.305。週間では2週連続での下落となる勢い。 【関連記事】
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