[ニューヨーク 19日 ロイター] 19日のニューヨーク外国為替市場ではユーロが対ドルでほぼ横ばいとなった。週末の欧州連合(EU)首脳会議でユーロ圏債務危機をめぐり積極的な対策が打ち出されるとの期待が後退しつつある。
欧州金融安定ファシリティー(EFSF)を2兆ユーロに拡大することで、フランスとドイツが合意したとの英紙ガーディアンの報道を当局者は否定した。また、サルコジ仏大統領はEFSF拡大に向けた協議が難航しているとの見解を示した。
シティFX(ニューヨーク)の主任テクニカルストラテジスト、トム・フィッツパトリック氏は「市場は神経質になっており、首脳会議で大規模な対策が打ち出されるか注目している」と指摘。「これまで何度も期待が裏切られてきたため、大規模な対策が必要だ」と述べた。
ニューヨーク市場終盤のユーロ/ドルはEBSで1ユーロ=0.09%高の1ユーロ=1.37480ドル。取引レンジは1.3735─1.3870ドル。17日には1カ月ぶり高値の1.39148ドルをつけていた。
メルケル独首相は、過去の過ちを一瞬のうちに解決することはできないと述べ、債務危機を一回の会合で収束させることは不可能との見方をあらためて示した。
市場ではEU首脳会議に関心が集まっているが、アナリストはユーロの支援要因も存在すると指摘している。
INGの為替ストラテジスト、クリス・ターナー氏は、ユーロのショートカバーの需要は依然として強いと指摘。9月のユーロ/ドルの平均レートは1.37ドル前後。その後ユーロは今週1.39ドル台まで上昇しており、9月にショートポジションを構築した投資家は損失が膨らむリスクがあるという。
同氏は、主要メディアがEU首脳会議で大規模な合意が成立すると報じれば、1.40ドルに向けてユーロ高が進む可能性があるとしている。
この日は、9月の米住宅着工件数が予想を上回ったことを受けて一時リスク志向が強まり、ユーロが買われる場面もあった。
中東やアジアのソブリンによるユーロ買いが支援材料になるとの見方がある。ただ、ユーロを大きく押し上げる要因にはならないとの指摘も出ている。
ユーロ/円は高値から押し戻され、ニューヨーク市場終盤は0.09%高の1ユーロ=105.61円となっている。
ユーロ/スイスフランはEBSで0.5%高の1ユーロ=1.2418フラン。一時5カ月ぶり高値の1.2475フランをつけた。スイス中銀がユーロ/フランの目標を1.20フランから引き上げるとのうわさが背景。 スペインの格下げへの反応は薄かった。
ドル指数は77.112で横ばい。ドル/円も1ドル=76.80円でほぼ変わらず。 【関連記事】
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