前回の話で、セブンスコードがどういう構成音を持っているのかについては少しわかったと思います。ではどうしてセブンスコードが必要なのか、これについて話をしましょう。答えは簡単で、コードに彩を添えるためです。
トライアド(三和音)についていうと、メジャーコードとマイナーコードがあります。つまり明と暗というニュアンスで、それぞれ響きの色合いがはっきりしています。でもこれだけだと色で言うと原色系ばかりで少し物足りない、それぞれの間に位置するようなものも欲しい、ということで使われだしたのがセブンスコードです。
ドレミの音階のそれぞれの音をRootとして、その音の上に3度、3度と二つの音を重ねます。こうしてできたコードがトライアド(三和音)です。この時のC・F・Gを主要三和音といいます。そしてDm、Em、Amを副三和音といいます。これらのコードは、そのもととなった音階のメロディ、この場合だったらCメジャーキー(ハ長調)の曲を伴奏する場合、中心的な役割をもって使用されます。
このトライアドに、さらに3度上の音を加えるとセブンスコードが生まれます。それぞれ、短7度音か長7度音を加えることになるので、譜例に示されたようなコードネームになります。この場合のセブンスコードは、そのもととなった三和音と同じ性格を持ったコードです。ですからCとCmaj7、あるいはDmとDm7は同じ役割を持ったコードとして伴奏に使われます。
ただ、CとCmaj7をよく比べてみると、Cの上にEmの音が重ねられていることがわかると思います。つまり、メジャーコードのニュアンスの中にマイナーコード的な響きが加えられていることになります。これによってもともとのメジャーコードとしての色合いが少し薄められ、少し複雑な、中性的な響きを持つことになるわけです。逆にDm7はFの音が重ねられることで、Fのような響きを持つことになります。
ここのところ、テストに出ますよ!(笑)