クラプトンのライヴに行った人なら知ってると思いますけど、最後にフルアコのGibson L5を抱えて「Over The Rainbow」を歌いますよね。Billy PrestonとかSteave Gaddとかバンドのメンバーを紹介した後に、この曲を歌います。そのわけは、子供のころに聴いたこの曲がいつまでも心の底に残っているからだそうです。
同じような理由でポール・マッカートニーがスタンダードジャズの名曲だけを集めたソロアルバムを出したことがあります。2012年に発売した『Kisses In The Bottom』です。70歳になったポールが、子供のころから聴いていた大好きなスタンダードジャズのナンバーを選んで14曲が収録されています。もちろん出来栄えは最高!でもポールはライヴでは演奏しません。ですから、聴きたい人はCDを買うしかないわけですが、絶対買って損はありません。しかも70歳になったポールの涸れた歌声とミュージックセンスがかつてのビートルズ時代とは違った新しい魅力を感じさせてくれています。
釣りでいうと「鮒に始まり鮒に帰る」と言いますけど、洋楽は「ジャズに始まってジャズに帰る」のでしょうか。そういえばベンチャーズやPPMでギターを始めた私の周りの友人たちも、最近はジャズとかブルースとか言ってるのをよく耳にするようになりました。コードの響き一つにしても、ジャズには独特の深みがあるし、ブルーノートのフレーズもあらゆる洋楽に通じる魅力の原点を感じさせてくれます。
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