先日NHKで「ドキュメント矢沢永吉」という番組が放送されました。観た人も多いと思いますが、感想を一言で言うと、やっぱり彼は天才だということにつきます。
今年9月で70歳になるということを盛んに言ってました。そして、みんなが元気で格好いい矢沢を観に来るんだから、あっちが痛いとかこっちが痛いとか言ってられないよ、というような話もしてました。
同世代の私としては、70歳近くになると、あっちこっち痛くなるし、飛んだり跳ねたりなんかとても無理!というのはすご~くよくわかります。でも彼は、世界に70歳を過ぎたロックンローラーはたくさんいる。でも日本にはまだいないから、俺がやってやる、と言ってました。
この言葉は、ロックンローラーだけじゃなく、日本中の団塊世代を勇気づけたんじゃないでしょうか。
70歳に向けて、最後になるかもしれないレコーディングをロスでやったそうです。18年前の仲間を集めて、ハーレーでウエストコーストをツーリングし、キャンプをやった様子もオンエアしてました。英語でアメリカのミュージシャンとやり取りしているところなど、相変わらず格好いい“YAZAWA”でした。
高校卒業後にロックンローラーを目指して広島から夜行列車で単身上京し、横浜で途中下車してバイト生活とバンド活動ののちにプロデビュー。その後ヒット曲を連発して現在に至る…、といえば月並みかもしれないけど、ほかのミュージシャンと比べてみると、そのスケールが全然違う。CDの売り上げ枚数とか、ライブの観客動員数とか、紅白に何回出たとか何とかかんとか、そんな物差しが全然あてはまらない存在感。それこそが本当のカリスマ性といえるものでしょうか。
このあとMステにも出て屋上ライブをやってましたね。以前ビートルズがアップル社の屋上でゲリラライブやりましたけど、YAZAWAが演奏した曲は“黒く塗りつぶせ”なんかで、これはストーンズの“Paint It Black”より断然かっこよかった。なんといっても日本は長寿世界一なんだから、ポールやミックより若々しく、いつまでも活躍してほしいし、できればもう少しテレビの露出が増えると、ライブ会場に足を運ぶのが億劫になってきた我々世代にはありがたいことですね。
テレビの露出といっても、正直言って自動車やビールのCMに出てくる彼は好きではありませんが、やはりミュージシャンとしての彼は認めなければなりません。というより、認めさせられるんですね。
ひとたびカメラの前に出たとき、人の前に立ったとき、痛いとか疲れたとか言わずに、精一杯シャンとしましょう。そうすれば我々団塊世代も、まだまだ捨てたものではないハズ。きっとなにがしかのオーラが誰かには伝わるに違いない。そしていつまでも自分なりに輝いていられるぞ!ということを、彼から教えられたような気がしました。
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