George Harrisonのギターの話が出たついでに、John Lennonのギターについても話題にしたいと思います。皆さんご存知のように、デビュー当時のJohnは我々が見たこともないギターを使用していました。今ではよく知られていますが、Rickenbackerの黒いソリッドギターです。型番は330とも325とも言われているようですが、当時の日本では見たこともないギターで、みんなあれやこれやと噂をしたものです。
(下の画像は、Rickenbacker325です)
Poleのバイオリン型ベースも、ヘフナーという見たこともないメーカーのもので、当時は日本中の楽器店を探してもどこにもありませんでした。ただ、10万円以下で買えるらしいというような噂がかなり飛び交ったことは覚えています。このバイオリン型を模して、日本のファーストマンというブランドでギターとベースが発売され、当時の人気グループのブルーコメッツが使用していたことを見ても、いかにPoleの影響力が甚大であったかを物語っていると思います。
(↓ヘフナーのバイオリンベース)
話をリッケンに戻しますが、このメーカーは、実は世界で最初にエレキギターを作ったメーカーなのです。そのモデル名は“フライングパン”というもので、当時のハワイアンギターのために作られたものでした。これがその後改良を加えられ、現在のエレキギターになったわけですから、このメーカーにも一目置かないわけにはいきません。そればかりでなく、その独特なサウンドから、ビートルズのほかのメンバーにも取り入れられ、GeorgeもPoleも使用することになったのはご存知の通りです。
楽器の音色と言えば、素直できれいな音であるべきということで、世界各国の楽器メーカーはしのぎを削ってきたのですが、実はこのリッケンのように、あくの強い個性的なサウンドを持ち味として長い間ミュージシャンの支持を集めている楽器もたくさんあります。フェンダーのストラトキャスターやテレキャスター、ギブソンのレスポール、エレキピアノでもフェンダーのローズは今でも右に出るものがありません。珍しいところでは日本製の北山トライアングルなども世界に冠たる名器と言ってよいのではないでしょうか。
このように、個性の強い楽器にのめりこんで愛着を深めるというのも、音楽ファン、ギターファンとしての醍醐味を感じるところではないかと思います。実は、デビュー当時に森山直太朗さんが使っていた、チープな響きのアコギがどうしても手に入れたいのですが、誰かご存じないでしょうか。
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