十全大補湯(ジュウゼンタイホトウ)が、抗がん剤治療時の骨髄抑制に効く…?
抗がん剤治療中の読者さんは今すぐメモって欲しい、と言ってしまいたくなるくらい、大事な話をします。
結論から言うと「十全大補湯」を処方してもらいましょう、という話です。
骨髄抑制とは?
抗がん剤の重大な副作用の一つ。
白血球(好中球)や赤血球、血小板などが減ることです。
骨髄抑制はほとんど全ての抗がん剤で起こる副作用。これって、仕方がないのかと思っている方が多いのではないでしょうか。
抗がん剤を投与する時には必ずこれらがガイドライン上の基準値以下になっていないか、確認しますよね。
基準値より低い場合は、抗がん剤は受けることができません。
下がっていませんように…
抗がん剤治療中の方は、毎回祈るように血液検査の結果を待つ方が多いのではないでしょうか。
祈りより効く、簡単な方法があったという話。
十全大補湯を処方してもらえないか相談する事です。
別にコトコト煎じなくともちゃんと製剤化されていますので、面倒なこともありません。
薬価も、そんなに高くありません。
一包47.5円(ツムラ)です。
がん患者さんによく処方される一般的な薬ですので、保険もちゃんと聞きます。
どこの薬局にも、大概置いてあるでしょう。
十全大補湯ががん化学療法時の骨髄抑制を軽減するという論文は沢山あります。
こちらの記事
がわかりやすいです。
エビデンスが大好きな医者も黙る、
RCT論文です。
骨髄抑制を予防、改善する効果だけではなく、
胃腸消化力の低下、疲れやすい、身体が重だるい、四肢がだるい、貧血、手足が冷えるなどの症状にも良いので
ぜひ主治医に相談してみて下さい。
十全大補湯、興味を持って調べると他にもとても興味深い記事をたくさん見つけることができると思います。
という話や、
という話や、
という話、
という話。
とにかく、読めば読むほど
どうして抗がん剤を始める時に提案してもらえなかったのか、
だんだん腹が立ってくるレベル
です。
もっと早く教えて欲しかった。
って言うか、知らずにひたすら副作用を耐え忍ぶ患者さんもかなり多いはず。
もう緩和ケアしかないと言われた方。
打つ手はもうないと言われた方、
まだまだ、手はありますよ。
生きることを諦めないで。
そんな時こそ、
ぜひよい漢方医と出会って欲しい。
患者さんにもっと漢方について、知って欲しいので、しばらくこのシリーズ続けますね。
Mrs.GAGA