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がーこと申します

 

約2年のタイミング法での不妊治療後、

一卵性双生児(MD双胎)の女の子を授かりました

現在妊娠8ヶ月です

 

双胎間輸血症候群や不妊治療、

マッチングアプリの経験談、

妊娠出産などについて書いているので

覗いてみてください!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

22w4d。

 

前日のうちからMFICUという

集中治療室へ移され、

モニターなどがすぐに見られる環境になりました。

 

手術前日の食事は0時を境に絶食。

なので最後の食事は夕食まで。

水分だけは手術予定時刻の3時間前までは

味のついていない水のみOK。

 

↓最後の晩餐

 

 

私の場合、朝の9時から手術予定だったため、

朝起きてすぐの6時に水が止められました。

 

 

AM7:00

 

看護師さんに点滴の針を入れられましたが、

この針が人生の中で打たれた針で

一番太い!なので痛い!!

(声を出すほどではなかったですが)

 

なんでも、手術中にもし輸血が必要な状態に

なった時も対応できるように

一番太い針を刺すのだそうで。

 

太い針はその分刺した時に

血管を貫通してしまいやすいので、

私は朝から2回針を刺すのを失敗され、

やっと3回目でしっかり点滴が入り始めました。

 

この時の点滴は、

手術に伴って子宮が張りやすくなるため

・子宮の張り止め

麻酔によって吐き気が出ることがあるため

・吐き気止め

の2種類が同時に入っていました。

 

 

腕には点滴、

服は手術着に着替えたことで

手術の実感がさらに湧きます。

 

 

AM8:00

 

夫とお義母さんが到着し、しばし面会。

2人の顔が見られてすこしほっとする私。

この日は風と大雨だったようで

2人は少し濡れていました。

入院して外へ出ずに過ごすこと早6日目。

これから最低でも術後2週間は入院です。

手術が成功し、無事2週間後に退院出来るといいね

とみんなで話しました。

 

 

AM8:20

いよいよ手術室へ出発!

ベットのままMFICUから運ばれ、

手術室につながるエレベーターの前付近で

夫とお義母さんともお別れ。

看護師さん2人が付き添ってくれていますが

少し心細くなります。

 

横になったままなので階を登っているのか

降っているのか分からないまま

エレベーターの扉が開くと

そこには医療従事者の方達が

みんな忙しそうに大勢行き交っています。

仰向けの状態で周囲をキョロキョロしながら

運ばれていると、

手術室前で一旦待機となりました。

 

そこで驚いたのは、

手術室の扉と横の壁が一面、

森の大きな木とその周りに集まる動物たちの壁画で

埋め尽くされていました。

はらぺこあおむしでお馴染みの

エリック・カール的な画風のイラストが

カラフルに壁を彩っていました。

 

さすが、この病院には沢山の子どもたちが

入院手術をするところなだけあり、

子どもたちの不安を少しでも払拭できる

ような工夫が各所にあります。

私はその気持ちへの配慮に大変感動しつつ、

子どもではなくても

手術への不安が少し紛れるのを感じていました。

 

 

 

 

 

 

 

 

AM8:30

 

「じゃあ、行きましょうか」

と看護師さんに促され、

ベットのまま手術室へ入場。

森の動物たちの扉が左右にゆっくりと開き、

このままアトラクションにでも乗るかの様な

錯覚に陥ります。

 

中に入ると思ったよりも広い空間で、

おそらく麻酔をしてくださったりと

いろんな役割があるであろう、

会ったことのない先生たちが

たくさん待機しています。

 

それからは流れる様に手術台へ移され

一旦麻酔を入れるために座る様に指示が。

クッションを渡され、背中を丸める様に言われました。

 

今回の麻酔は、帝王切開と同じ

『脊髄くも膜下麻酔』と

『硬膜外麻酔』がメインです。

背中から麻酔を入れ、

意識はあるけど、下半身だけ痛みがなくなる

というものでした。

 

背中全体にヒヤリとした感覚を感じ、

消毒されていることを確認すると

「ちょっと痛いですよ」

と針か何かが刺されます。

 

案外、刺さった時は注射くらいで

そんなに痛くはないですが、

その次に実際に麻酔が入ったタイミングなのか、

カテーテルを入れたタイミングなのか

定かではありませんが、

ぐぅぅうっと鈍く差し込むような痛みが

腰あたりに響きました。

「ひうっぅ」

あまりの痛みに声を押し殺します。

2度その痛みがあったら麻酔は完了。

再び手術台に横になると

お腹付近に2人の先生が現れました。

 

そのうちの1人は、いつも優しくて丁寧な

担当医のO先生。

やっと知っている顔が見られて少しホッとします。

 

首を横に向けると2台のモニターが並び、

おそらく内視鏡の映像がここに映るんだな

と、なかなか見られない子宮内が

見られることに対しては期待が高まります。

 

 

AM8:50

 

麻酔の効きをチェックするため、

肩の辺りにアルコールで湿らせた脱脂綿を当て、

その後に足の方にも当てられます。

 

肩の部分は麻酔がないので冷たく感じますが、

足の部分は痺れる感覚と共に

冷たさは感じなくなっていました。

「ここはどうですか?」

今度は手術部位であるお腹に当てられるとまだ冷たさが…。

「冷たいです」と答えると

「冷たいですか??」と返答され、

麻酔の効きが悪い…?とちょっと不安になります。

 

そんなことを察してか、

「お腹には局所麻酔も打ってやるので心配ないですよ。」

とすかさず声をかけてくれました。

 

私の頭の横には常にお医者さんが立ってくれていて、

心配なことがあればすぐに対応してくれることに

なっていました。

 

手術の準備が進むにつれ、少し気分が悪くなり

「ちょっと…気分悪くなっちゃいそうで…」

と伝えると、「分かりました!大丈夫ですよ!」

とすぐに薬を流して対応してくれました。

 

 

「麻酔っていつ効いてくるんだろうか。

足の感覚はもうほぼなくなってきてるけど、

お腹の方はさっきまだ効いてなかったみたいだし…」

 

と思っていたら、

横のモニター内の映像が動き始め、

すでに内視鏡が子宮内に入っていることを悟りました。

 

あまりのお腹が切られた実感のなさに驚きつつ、

全く痛くないことには安心。

 

しかし麻酔が効きすぎているのか、

途中から急激な眠気に襲われ

意識が朦朧とし始めました。

 

 

 

 

 

 

 

画面には時折、カメラで直接見た

羊水の中に浮かぶ、少し半透明なピンク色の

赤ちゃんの腕が見え隠れしていました。

「これを見たかったんだ…ちゃんと目に焼き付けたい…」

と気合いで瞼を開けますが、

眠気と戦うのが精一杯で画面を見ている余裕が

一気になくなっていきました。

 

そんな中も手術は着々と進行。

次々に余計な血管たちが焼き固められていきます。

しばらくすると、血管は焼き終わった様で

最後に羊水を抜く段階へ入りました。

 

「200…500…」

抜かれている羊水量を確認する声かけがかかり、

「1500」

と言われたところで傷口の縫合に入ったようです。

どうやら1.5ℓの羊水が抜かれたことを

朦朧とする中で認識しました。

 

後日言われて知ったのは、

この時本当はあと500㎖抜きたかったけど、

子宮の収縮が始まってしまったため

1.5ℓで終わってしまったとのこと。

目の前の2ℓペットボトルを見ながら、

「こんなに余分な羊水がお腹にいたのね…

そりゃあお腹が重いわけだわ」と察しました。

 

 

AM10:40

 

手術は終わりました。

また手術台から移動用のベットに移されると、

退場直前に担当医のO先生が声をかけてくれました。

 

「無事に問題なく終わりましたよ。

この後もしかすると麻酔の影響で

吐き気が出るかもなので、吐き気止めをもらって下さいね。

お疲れ様でした。」

 

何事もなく終わった…

半分寝ているような状態で先生方とお別れし、

もといたMFICUへと帰ることになったのでした。

 

 

手術室に入ってから出るまでは2時間くらいかかっていたため、

家族待合で待ってくれていた夫とお義母は

「早い人は15分、平均1時間で終わる手術」

との事前情報があったことがあり

手術が難航しているのでは…と心配だったそうです。

 

でも、実際には手術前の準備にも時間がかかっていたため、

実際の手術時間としては40分くらいだったように思います。

 

 

ともかく無事に終わりましたが、

この後もいろいろあったので

そのことはまた次回書いていこうと思います。

 

 

ここまで読んでくださってありがとうございます!

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(つづく)