712『午後10時の殺意』→犯人と陪審員との偶然 | 映画横丁758番地

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生きているうちに一度は(何度でも)観ておきたい映画について、変幻自在・巧拙緻雑・玉石混淆で書いています。

 

どうやらTV映画として製作された印象をもちました。

上映時間が78分という短さも、あるいはTVのCMタイム割に合わせてた

ようなフェードアウトのタイミングも、それなら合点がいくです。

 

ある晩のこと殺人事件が起こります。

殺人の容疑者として逮捕されたのは、殺された女性の夫でした。

そして、裁判が始まると、その陪審員の一人に選任された女性は、

なんと、なんと、殺害犯人の妻。

メッチャな偶然です。

 

そして、それがTVドラマ『刑事コロンボ』のようないわゆる

「倒叙形式」、つまり犯人が最初から観客に分かる描き方に

なっているところがミソなのかもしれません。

 

ただ、皆様にお勧めするほどにメッチャ面白い作品だったかと

言われれば、それなりの不安を覚えるのも事実です。

その点は悪しからずご留意くださいね。

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「午後10時の殺意」 1974年 監督:E・W・スワックハマー  

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  クロリス・リーチマン/

 

陪審員に選ばれた女性にクロリス・リーチマン

1971年『ラスト・ショー』(監督:ピーター・ボグダノヴィッチ/)

でAW助演女優賞を獲得した名優です。

 

そして、犯人として逮捕される被害者の夫役には、

まだ無名だった時代のニック・ノルティ

後には、

1991年『サウスキャロライナ/愛と追憶の彼方』

    (監督:バーブラ・ストライザンド/)と

1999年『白い刻印』(監督:ポール・syレイダー/)

2012年『ウォーリアー』(監督:ギャビン・オコナー/)

前2作でAW主演男優賞、後先でが同助演賞にノミネートされましたが、

残念ながら獲得には至りませんでした。

 

監督には、アメリカン・コミックの『スパイダーマン』の初の

実写映画化作品となった、

1977年『スパイダーマン』(出演:ニコラス・ハモンド/ほか)

を担当したE・W・スワックハマー/が当たりました。

 

 

アンティークな作品が多くて恐縮至極にございます。

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