どうやらTV映画として製作された印象をもちました。
上映時間が78分という短さも、あるいはTVのCMタイム割に合わせてた
ようなフェードアウトのタイミングも、それなら合点がいくです。
ある晩のこと殺人事件が起こります。
殺人の容疑者として逮捕されたのは、殺された女性の夫でした。
そして、裁判が始まると、その陪審員の一人に選任された女性は、
なんと、なんと、殺害犯人の妻。
メッチャな偶然です。
そして、それがTVドラマ『刑事コロンボ』のようないわゆる
「倒叙形式」、つまり犯人が最初から観客に分かる描き方に
なっているところがミソなのかもしれません。
ただ、皆様にお勧めするほどにメッチャ面白い作品だったかと
言われれば、それなりの不安を覚えるのも事実です。
その点は悪しからずご留意くださいね。
***************************************
「午後10時の殺意」 1974年 監督:E・W・スワックハマー
***************************************
クロリス・リーチマン/
陪審員に選ばれた女性にクロリス・リーチマン/
1971年『ラスト・ショー』(監督:ピーター・ボグダノヴィッチ/)
でAW助演女優賞を獲得した名優です。
そして、犯人として逮捕される被害者の夫役には、
まだ無名だった時代のニック・ノルティ/
後には、
1991年『サウスキャロライナ/愛と追憶の彼方』
(監督:バーブラ・ストライザンド/)と
1999年『白い刻印』(監督:ポール・syレイダー/)
2012年『ウォーリアー』(監督:ギャビン・オコナー/)
前2作でAW主演男優賞、後先でが同助演賞にノミネートされましたが、
残念ながら獲得には至りませんでした。
監督には、アメリカン・コミックの『スパイダーマン』の初の
実写映画化作品となった、
1977年『スパイダーマン』(出演:ニコラス・ハモンド/ほか)
を担当したE・W・スワックハマー/が当たりました。
アンティークな作品が多くて恐縮至極にございます。
にほんブログ村