710『パブリック・エネミーズ』→実在したギャングの最期 | 映画横丁758番地

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生きているうちに一度は(何度でも)観ておきたい映画について、変幻自在・巧拙緻雑・玉石混淆で書いています。

デ実在した人物で、本名は、

「ジョン・ハーバート・ディリンジャー・ジュニア」

(John Herbert Dillinger Jr./1903-1934年)。

 

以下は、そのディリンジャーの実像です。

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大恐慌時代のアメリカにおいて、警察をあざ笑うかのような

大胆な手口で銀行強盗を働き、しかも弱者からは奪わないという

矜持を貫く、この”ディリンジャー”は、犯罪者でありながら

大スターのようにもてはやされていたものの、逮捕され

刑務所へ。

 

しかし、ほどなく脱獄を成功させ、当時ディリンジャー寄り

だったマスコミは、この出来事を嘲笑的に報じました。

 

そこで、1934年6月22日のこと、FBI長官である

J・エドガー・フーヴァーは、”ディリンジャー”を

『社会の敵ナンバーワン』("Public Enemy No.1")に指定し、

翌日には司法省が、”ディリンジャー”逮捕の為、彼に関する

情報提供者には5,000ドル、捕らえた者には20,000ドルの

賞金を出すと発表したのです。

 

そして、その一か月後、映画を見終わり、ガールフレンドを

伴って映画館から出てきた”ディリンジャー”は待ち伏せしていた

FBI捜査官らの一斉射撃を受けその場に倒れ、死亡に至りました。

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ちなみに、その時映画館にかかっていた作品は、

1934年『男の世界』(監督:W・S・ヴァン・ダイク/ 出演:

  クラーク・ゲーブル/ウィリアム・パウエル/マーナ・ロイ/ほか)

でした。

 

もうひとつちなみに、同じくこの”ディリンジャー”を描いた作品としては、

1973年『デリンジャー』(監督:ジョン・ミリアス/ 出演:ウォーレン・

  オーツ/ベン・ジョンソン/ミシェル・ウィリアムズ/ほか)

こちらは、デリンジャーに扮したオーツの容貌が、本人によく似ていて

その意味でもなかなかに面白くできていた作品でした。

 

ことのついでに、本作との配役対比をしておくと、

    ○ジョニーデップ/ → ウォーレン・オーツ/

 ○クリスチャン・ベール/ → ベン・ジョンソン/

○ミシェル・ウィリアムズ/ → マリオン・コティヤール/

となります。

 

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「パブリック・エネミーズ」 2009年 監督:マイケル・マン  

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  ジョニー・デップ/

 

出演陣を眺めてみると、これが結構な豪華版になっています。

 

犯罪者側には、

ジョニー・デップマリオン・コティヤールステォーヴン・ドーフ

ジョヴァンニ・リビシチャニング・テイタム/など。

 

片や司法省側には、

クリスチャン・ベールビリー・クラダップ/など

 

その他にも、

リーリー・ソビエスキーリリ・テイラーキャリー・マリガン/など。

 

監督は、マイケル・マン/が務めました。

1992年『ラスト・モヒカン』(出演:ダニエル・デイ・ルイス/ほか)

1995年『ヒート』(出演:アル・パチーノ/ロバート・デ・ニーロ/ほか)

1999年『インサイダー』(出演:アル・パチーン/ラッセル・クロウ/ほか)

など、これまでにも秀作を多数提供しています。

 

 

アンティークな作品が多くて恐縮至極にございます。

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