「トリーチャーコリンズ症候群」・・・一応は、
~頬骨の欠如等の顎顔面形態の不調和が特徴的な症状と
して見られる疾患で、常染色体優性先天性疾患の中でも
稀有な例の一つである~
と定義されていますが、誤解を恐れず素人なりの理解を
披露すれば、
~遺伝子の突然変異によって顔面の整形に支障をきたす
先天的な病気~ということになるのでしょうか。
なんでも、世界で最初にこの疾患について触れた、
イギリス外科医のエドワード・トリーチャー・コリンズの名を
取って名付けられたそうです。
この病に侵された少年が本作の主人公です。
顔の形が変形しているため、長らく入退院を繰り返していた
ものの、容態が安定してからは学校に通うようになります。
顔面をさらさないよう、登校時には顔面をすっぽり覆う大きな
ヘルメットを着用するのですが、しかしその「容貌」のため
クラスメートたちからはいじめや差別を受けて塞ぎこんで
しまうのでした。
しかし、両親や家族の大きな愛情に支えられた少年は、
少しづつながら、クラスにも溶け込んでいけるように
なっていくのでした。
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「ワンダー 君は太陽」 2017年 監督:スティーブン・チョボスキー
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左から) オーウェン・ウィルソン/
ジェイコブ・トンブレイ/ジュリア・ロバーツ/
母親役は、
2000年「エリン・ブロコビッチ」(監督:スティーヴン・ソダーバーグ)
でAW主演女優賞の輝いたジュリア・ロバーツ/
デッカイ口が印象的な女優です。
父親役は、自ら俳優としても出演した
2001年「ザ・ロイヤル・テネンバウムス」(監督:ウェス・アンダーソン)
の脚本を監督と共同で手掛け、なんとAW脚本賞ノミネートまで
いったオーウェン・ウィルソン/
但し、本作の父親役は個人的には少々違和感がありました。
主人公の少年役はジェイコブ・トンブレイ/
2015年「ルーム」(監督:レニー・エイブラハムソン)で、
外の世界を知らないまま、その「ルーム」で監禁生活を
続ける少年を演じていました。
ちなみに、この作品でトンプレイの母親を演じたブリー・ラーソン/
がその年のAW主演女優賞を獲得しています。
TVドラマ「ホームランド」(主演:クレア・デインズ)で
CIAの中東部門のチーフを演じていたマンディ・パティンキン/
が本作の校長先生役を演じています。
監督であるスティーブン・チョボスキー/については、
残念ながらあまりよく知るところではありません。
アンティークな作品が多くて恐縮至極にございます。
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