529「ワンダー 君は太陽」→沁みる佳作 | 映画横丁758番地

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生きているうちに一度は(何度でも)観ておきたい映画について、変幻自在・巧拙緻雑・玉石混淆で書いています。

「トリーチャーコリンズ症候群」・・・一応は、

~頬骨の欠如等の顎顔面形態の不調和が特徴的な症状と

 して見られる疾患で、常染色体優性先天性疾患の中でも

 稀有な例の一つである~

と定義されていますが、誤解を恐れず素人なりの理解を

披露すれば、

~遺伝子の突然変異によって顔面の整形に支障をきたす

  先天的な病気~ということになるのでしょうか。

なんでも、世界で最初にこの疾患について触れた、

イギリス外科医のエドワード・トリーチャー・コリンズの名を

取って名付けられたそうです。

 

この病に侵された少年が本作の主人公です。

顔の形が変形しているため、長らく入退院を繰り返していた

ものの、容態が安定してからは学校に通うようになります。

顔面をさらさないよう、登校時には顔面をすっぽり覆う大きな

ヘルメットを着用するのですが、しかしその「容貌」のため

クラスメートたちからはいじめや差別を受けて塞ぎこんで

しまうのでした。

しかし、両親や家族の大きな愛情に支えられた少年は、

少しづつながら、クラスにも溶け込んでいけるように

なっていくのでした。

 

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「ワンダー 君は太陽」 2017年 監督:スティーブン・チョボスキー  

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 左から) オーウェン・ウィルソン/

       ジェイコブ・トンブレイ/ジュリア・ロバーツ/

 

母親役は、

2000年「エリン・ブロコビッチ」(監督:スティーヴン・ソダーバーグ)

でAW主演女優賞の輝いたジュリア・ロバーツ

デッカイ口が印象的な女優です。

 

父親役は、自ら俳優としても出演した

2001年「ザ・ロイヤル・テネンバウムス」(監督:ウェス・アンダーソン)

の脚本を監督と共同で手掛け、なんとAW脚本賞ノミネートまで

いったオーウェン・ウィルソン

但し、本作の父親役は個人的には少々違和感がありました。

 

主人公の少年役はジェイコブ・トンブレイ

2015年「ルーム」(監督:レニー・エイブラハムソン)で、

外の世界を知らないまま、その「ルーム」で監禁生活を

続ける少年を演じていました。

ちなみに、この作品でトンプレイの母親を演じたブリー・ラーソン/

がその年のAW主演女優賞を獲得しています。

 

TVドラマ「ホームランド」(主演:クレア・デインズ)で

CIAの中東部門のチーフを演じていたマンディ・パティンキン

が本作の校長先生役を演じています。

 

監督であるスティーブン・チョボスキー/については、

残念ながらあまりよく知るところではありません。

 

 

アンティークな作品が多くて恐縮至極にございます。

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