457 「メメント」→記憶を保てない | 映画横丁758番地

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生きているうちに一度は(何度でも)観ておきたい映画について、変幻自在・巧拙緻雑・玉石混淆で書いています。

こうした症状の記憶障害を「前向性健忘」というのだそうですが、

本作では、巻き込まれた事件によって負った外傷が元で

わずか10分間という短い時間内しか記憶を留めておく

ことができなくなった男性を主人公にしています。

その「巻き込まれた事件」とは・・・

ある日夫妻宅に押し入って暴漢グループが妻を強姦、

そして、犯人グループの一人を射殺した夫(主人公)も

突き飛ばされたはずみに外傷を負ってしまいました。

この外傷が原因で、前出の「「前向性健忘」を発症して

しまうのですが、それにめげることもなく夫は、復讐の

ために犯人探しを始めるのでした。

 

ただし、「記憶を10分以上は保てない」ために、覚えておく

べきことはメモし、出会った人物や訪れた場所はポラロイド

カメラで撮影し、その写真にはメモを書き添え、さらには

重要なことは刺青として自身の進退に彫り込むなど、

万全の策を講じます。

しかし、それでも記憶を整理できず、さらなる疑心暗鬼に

苛まれる境遇に追い込まれていくのでした。

 

ちなみに、原題の「メメント」(memento)とは、ラテン語で

「思い出せ」の意味合いだそうです。

もっとも、筆者なぞは本作の、自由闊達な?あるいは

時系列無視?な展開自体がイマイチよく呑み来込めず、

何度も自身に「メメント!メメント!」と言い聞かせる

羽目に陥りましたが。

あぁ情けない!

 

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メメント」 2000年 監督:クリストファー・ノーラン  

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   キャリー=アン・モス/ガイ・ピアース

 

記憶障害を抱えた主人公を演じたのは、

1997年「L.A.コンフィデンシャル」(監督:カーティス・ハンソン)

での、警察学校を首席で卒業したエリート刑事役が

印象的だったガイ・ピアース/

 

その主人公を手助けする謎めいた女性を、

2014年「ポンペイ」(監督:ポール・W・アンダーソン)

などの、キャリー=アン・モス/

 

監督は、ヒース・レジャーをAW助演男優賞受賞に導いた、

2008年「ダークナイト」(主演:クリスチャン・ベール)

の破天荒な演出が印象的だったクリストファー・ノーラン/

近年では、話題作

2017年「ダンケルク」(出演:ケレス・ブラナー/ほか)

でAW監督賞にノミネートされました。

 

 

アンティークな作品が多くて恐縮至極にございます。

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