388「ウルフ・オブ・ウォールストリート」→ヤク漬けで成金 | 映画横丁758番地

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生きているうちに一度は(何度でも)観ておきたい映画について、変幻自在・巧拙緻雑・玉石混淆で書いています。

ジョーダン・ベルフォードなる実在人物が自らの体験を書いた

「ウォール街狂乱日記 - 『狼』と呼ばれた私のヤバすぎる人生」

が原作となっているそうで、書名も破天荒なら本作の内容も

またハチャメチャです。

スッテンテンの貧乏から始まり、自らの証券会社を立ち上げ、

やがては年収数十億円にまで昇りつめていくのですが、

その経緯には、詐欺まがいの強引な取引をするばかりでなく、

何かといえば「クスリを常用(ヤク漬け)」の姿も描かれています。

これが真実だったとしたら、署名通りにまさに「ヤバすぎる人生」

です。

そうしたことからも、全体的に劇画チックなテンションの高い

描き方になるのはやむを得ません。 

何しろ題材にしているのが、「ヤバすぎる人生」なのですから。

そのあまりのテンションの高さから、作品自体の評価は

あまり高くないと思っていたのですが、これが意外なことに、

アカデミー賞だけに限っただけも、

作品賞/監督賞/主演男優賞/助演男優賞/脚色賞/の

6部門でノミネートされたようです。

その意味では、アメリカンドルームの実現を描いた本作は、

まさにアメリカ人好みの映画ということになるのかもしれません。

 

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「ウルフ・オブ・ウォールストリート」  2013年 
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                   監督:マーティン・スコセッシ 

                     

  中央)レオナルド・ディカプリオ

 

配役は、この時期ノリノリのレオナルド・ディカプリを初めとして

多彩な顔触れになっています。

デカプリオの相棒を演じたジョナ・ヒルは、

2011年「マネーボール」でAW助演男優賞にノミネートされましたが、

本作でも同じ部門でノミネートされました。

他には、マーゴット・ロビー/マシュー・マコノヒー/

カイル・チャンドラー/ロブ・ライナー/ジョン・ファブロー/などが

登場しています。

ただ、マシュー・マコノヒーは冒頭にチョロッと登場するだけで、

邦画でいうなら「特別出演/友情出演」といった感じになって

いますが、同年前作の「ダラス・バイヤーズ・クラブ」のために

コケコケの痩身になったものの、それがまだ戻っていない印象

でした。

あるいは同じ時期に掛け持ち出演していたのかもしれません。

そう言えば、翌2014年の楽しい作品

「シェフ 三ツ星フードトラック始めました」で、監督・脚本・製作・出演を

務めることになるジョン・ファブローの顔もありました。

 

監督は名匠マーティン・スコセッシ。

この名を聞くと、どうしてもロバート・デ・ニーロとのコンビが頭に

浮かんできてしまいますが、ディカプリオとのコンビも本作で

5度目ということです。

2006年「ディパーテッド」で、遂にAW監督賞の栄光を手にしましたが、

その時の主演もレオナルド・ディプリオだったことを、いまひょっこり

思い出しました。

なんでも、この時がスコセッシ+ディカプリオの3度目のコンビ

だったそうです。

 

 

アンティークな作品が多くて恐縮至極にございます。
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