アートギャッベ 染料のお話 | 毎日が ゾランヴァリ・アートギャッベ

毎日が ゾランヴァリ・アートギャッベ

長野市 松葉屋家具店
イランの遊牧民の織るじゅうたん、アート・ギャッベのとりこになってしまった、店員のしるす日記です。
日々の暮らしの中にちりばめられた、美しいものや出来事を、すくい上げる。ギャッベに、そんな楽しみを、教えてもらっているような気がします。

アートギャッベ 染料のお話
 ー輝く草木染めー


みなさんこんにちは! 松葉屋の「ギャッベ想い」松澤です。
アートギャッベに想いをつのらせ、今日もアートギャッベに癒されております。


松葉屋の玄関には一年中ツバメの巣があります。

この季節になると毎年、松葉屋にツバメがやってくるからです。




日中は姿をあまりみません。エサを取りにいってるのでしょうか。

夜にはこうしてメスが巣を守り、オスが門番をしております。

なにか微笑ましく、そしてたっぷりの愛情が感じられます。

毎年同じツバメさんなのでしょうか。。。




さてさて、前回に引き続きアートギャッベの「なになに」にお答えしていきたいとおもいます。

今回は

  きれいなきれいな染料・染色のお話を


昔はそれぞれの遊牧テントで染めていましたが、需要が増え、

安定した品質のギャッベを供給するために、今では染め工場でまとめて染めています。

各家庭からあつめられた毛糸は、工場で選別され、等級ごとに保管されます。

そして、48時間、大釜で染めます。

何世代も受け継がれてきた職人の経験と勘が、

ギャッベの宝石のように美しい、透明感ある色の決め手です。


ギャッベは基本色「」が5色。



力強く明朗なトルコ石グリーンは、インディゴでしっかりブルーに染めた羊毛を、近くのザクロス山脈の灌木(ジャシール)からとれる黄色の染料で、たっぷり一昼夜染めたもの。



深く鮮やかな赤は、茜といろんな染料をミックスして2度染めしたもの。



チョコレートブラウンはクルミの外皮から。



金色のような黄色はザクロの皮や、カレーの香辛料で知られるターメリックから。



青色は豆科のインド藍より摂取されるインディゴで。



草木染めは色褪せるのではなく、熟成・表情豊かに変化します。

羊の毛の個性で、色浅くなる糸、色を深めていく糸があり、

また光うや時間を経ることで様々に変化し、いつしか馴染んでいきます。

色落ちすることもほとんどありません。

朝の光、日中の日差しや木漏れ日、西日のきらめき。

日にあたるギャッベの色は見事です。

様々な光の中で日々、愛でて楽しんでください。

いつしか、趣のあるアンティークの美しい布のようなじゅうたんに育ちます。




松葉屋ではこの「アートギャッベ」を現地イランに直接おもむいて、
松葉屋の眼で、松葉屋らしい「アートギャッベ」を、一枚一枚選定しております。


一枚一枚に想い出があり、物語があります。


遠く1万2000キロ離れた、イランからのときめく出会いに、
松葉屋へぜひ、この機会にお出掛けくださいませ。



次回は  羊毛のお話  お楽しみに。






長野でアートギャッベとオーダー家具を選ぶなら

松葉屋家具店+くらし道具学研究所
〒380-0841長野市大門町45
電話番号:026-232-2346
水曜定休(会期中無休)

ゾランヴァリ・アートギャッベを知りたい方はこちらから 
アートギャッベ.com


開催決定!
「大地と空、火と草色 春のアートギャッベ展」
 期間 2013 4/20(土)~5/6(月)