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回顧録ーMemoirs of the 1980sー

激動の80年代、荒れる80年代。
ヤンキーが溢れる千葉の片田舎で、少年たちは強く逞しく、されど軽薄・軽妙に生き抜いた。
パンクロックに身を委ね、小さな悪事をライフワークに、世の風潮に背を向けて異彩を放った。
これは、そんな高校時代を綴る回顧録である。

たいしたことじゃない日々の話。

 でも、あとで思い出すと妙に残ってる。

 そんな断片を、気の向くままに。

 

俺という人間の“身体の歴史”

 

俺の人生を振り返ると、どうも“身体で生きてきた”ところがある。
意識してそうしてきたわけじゃない。気づいたら、いつも身体が先に動いていた。


最初の断片は、小学2〜3年の頃。
親に連れられて通ったスイミングスクールだ。
別に泳ぎが好きだったわけじゃない。

でも、あの頃に身についた呼吸の感覚は、

後になって思えばずっと身体の奥に残っていた。


中学に入ったころ、

突然“日本一周したい”という野望が芽生えた。
きっかけは『サイクル野郎』という漫画。
あれを読んでしまったら、もうダメだった。

自転車で日本を走り回る自分の姿が、頭から離れなかった。
 

だから自転車競技部のある高校を選んだ。
入部してみたら昭和体育会の地獄で、2〜3ヶ月で脱落したけど(笑)、
それでも“自転車で走る身体”の感覚は、確かに俺の中に残った。


その後、なぜかパンクに流れた。
音楽と酒と仲間と夜。
身体を鍛えるどころか、むしろ壊す方向に全力で進んでいた。

 


ところが27歳のある日、

突然“神の啓示”のようにマウンテンバイクに出会う。
理由なんてない。

ただ、あれを見た瞬間に「これだ」と思った。


そこから山へ入り、ハイキングを始め、

30歳にして山岳会に入っていた。

 

40歳を過ぎたころ、今度は走り始める。
最初は健康のためだったのに、気づけばマラソン大会に出ていた。
山を走るようになり、トレイルランニングにのめり込み、
そして最後はトライアスロンにまで辿り着く。


泳ぐ、自転車、走る。
子どもの頃に触れたもの、高校でかじったもの、大人になって再燃したもの。
全部が一本の線になって、俺の身体の歴史を作っていた。
そんなことに、最近ようやく気づいた。

 

そんな身体の記憶も、これから少しずつ書いていこうと思う。