たいしたことじゃない日々の話。
でも、あとで思い出すと妙に残ってる。
そんな断片を、気の向くままに。
俺という人間の“身体の歴史”
俺の人生を振り返ると、どうも“身体で生きてきた”ところがある。
意識してそうしてきたわけじゃない。気づいたら、いつも身体が先に動いていた。
最初の断片は、小学2〜3年の頃。
親に連れられて通ったスイミングスクールだ。
別に泳ぎが好きだったわけじゃない。
でも、あの頃に身についた呼吸の感覚は、
後になって思えばずっと身体の奥に残っていた。
中学に入ったころ、
突然“日本一周したい”という野望が芽生えた。
きっかけは『サイクル野郎』という漫画。
あれを読んでしまったら、もうダメだった。
自転車で日本を走り回る自分の姿が、頭から離れなかった。
だから自転車競技部のある高校を選んだ。
入部してみたら昭和体育会の地獄で、2〜3ヶ月で脱落したけど(笑)、
それでも“自転車で走る身体”の感覚は、確かに俺の中に残った。
その後、なぜかパンクに流れた。
音楽と酒と仲間と夜。
身体を鍛えるどころか、むしろ壊す方向に全力で進んでいた。
ところが27歳のある日、
突然“神の啓示”のようにマウンテンバイクに出会う。
理由なんてない。
ただ、あれを見た瞬間に「これだ」と思った。
そこから山へ入り、ハイキングを始め、
30歳にして山岳会に入っていた。
40歳を過ぎたころ、今度は走り始める。
最初は健康のためだったのに、気づけばマラソン大会に出ていた。
山を走るようになり、トレイルランニングにのめり込み、
そして最後はトライアスロンにまで辿り着く。
泳ぐ、自転車、走る。
子どもの頃に触れたもの、高校でかじったもの、大人になって再燃したもの。
全部が一本の線になって、俺の身体の歴史を作っていた。
そんなことに、最近ようやく気づいた。
そんな身体の記憶も、これから少しずつ書いていこうと思う。
