本編では書かなかったことが、
まだどこかに散らばったまま残っている。
若い頃の話もあれば、
中年になってからの出来事もある。
笑える日もあれば、
胸の奥が少し痛む夜もある。
時系列も関係なく、
ジャンルも統一されていない。
ただ、そのどれもが
“俺の人生のどこかに確かにあった時間”だ。
ここには、
こぼれ落ちた断片たちを
気ままに拾い集めた記録を残していく。
俺たち3人の無茶な酒の飲み方 〜パンクと焼酎と青春と〜
若いころの俺たち3人——
エーイチ、アッキョ、そして俺。
今思えば、あの頃の飲み方は完全に無茶苦茶だった。
でも当時はそれが普通で、
むしろ パンクファッションを維持するための生活スタイル だったんだよ。
パンクは痩せてる方が似合う
黒のスキニー、細身のTシャツ、ラバーソール。
あのシルエットをキープするには、とにかく痩せてる必要があった。
だから俺たちは、飲み屋に行っても 酒は飲むけど、肴は極端に少ない。
これが“パンク体型維持のための飲み方”だった。
エーイチ:アジフライ1枚 → あとは酒だけ
エーイチは最初にアジフライを一枚だけ食べる。
それで「今日はこれでいい」みたいな顔をして、あとは延々と酒だけ。
妙にこだわりがあって、妙にストイックで、妙にカッコつけてる。
でもそれがエーイチらしかった。
アッキョ:梅干し1個で焼酎を飲む男
アッキョはさらに極端だった。
梅干しをひとつ。
それを舐めながら焼酎を飲む。
完全に修行僧の飲み方。
パンクファッションのためにここまでやるのか、ってレベル。
正直、アッキョはやりすぎだった。
俺:枝豆+しらすおろし+酒
俺は一応バランスを取ろうとしてた。
• 枝豆
• しらすおろし
• そして酒
今思えば全然バランスなんて取れてないんだけど、
当時の俺は「これなら太らないだろ」って本気で思ってた。
若さって恐ろしい。
そして3人で焼酎ボトル3本が消える
肴はほとんど食べないのに、酒だけはガンガン飲む。
気づけば 3人で焼酎ボトル3本が空いてる。
しかも翌日は普通に仕事に行く。
めちゃ酒に強かった、ってか無茶苦茶だった。
ただしウイスキーだけは別格だった
焼酎なら翌日ケロッとしてたのに、
ウイスキー1本行った日は地獄だった。
• 目が開かない
• 頭が割れる
• 水が身体に入らない
• 1日死んでる
焼酎には勝てても、ウイスキーは完全に完敗だった。
そして翌朝、腹が減りすぎて“あれ”を食う
夜はパンクの美学で食わない。
でも翌朝は腹が減りすぎて死にそう。
で、結局——
立ち食い蕎麦屋の朝カレーをかき込んでた。
パンクも腹には勝てなかった(笑)
今思えば、全部が青春だった
食わないで飲む。
痩せるために無茶をする。
でも楽しい。
そして笑いながら朝を迎える。
あの頃の俺たちは、
パンクファッションのために身体を削りながら、
青春を全力で生きてた。
無茶苦茶だったけど、
あれはあれで最高の時間だった。