夏休み明けの朝。校門をくぐろうとした瞬間、生活指導の先生に止められた。
「おい、髪、脱色したな?」
「いやいや、夏の海で焼けただけです」
「髪が焼けるか!」
そこで俺、ふざけて言っちまったんだよ。
「いや、ビール頭にかけました」
先生の顔が一瞬、こわばった。
「……飲酒したのか?また停学になりたいのか?」
馬鹿な言い訳したもんだ。結局はオキシドールで脱色したと白状させられた。
ジンが通りかかって、ため息まじりに言った。
「今日中に黒く染めてこい。さもなくば坊主だからな」
俺は反論した。
「先生、坊主はもう卒業したんです」
ジン「つべこべ言うな、いいから黙って黒くしてこい」と言って、またため息。
茶髪デビューは即終焉を迎えたのだった
ご愁傷様、あーめん。
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