日々の断片|俺のカラオケ論とデストロイヤー主義 | 回顧録ーMemoirs of the 1980sー

回顧録ーMemoirs of the 1980sー

激動の80年代、荒れる80年代。
ヤンキーが溢れる千葉の片田舎で、少年たちは強く逞しく、されど軽薄・軽妙に生き抜いた。
パンクロックに身を委ね、小さな悪事をライフワークに、世の風潮に背を向けて異彩を放った。
これは、そんな高校時代を綴る回顧録である。

たいしたことじゃない日々の話。

 でも、あとで思い出すと妙に残ってる。

 そんな断片を、気の向くままに。

 

俺のカラオケ論とデストロイヤー主義

 

俺は基本カラオケが嫌いである。
何故かって?
それは俺がカラオケ下手だから……ではない。


気持ち入りすぎて歌い込んでる奴、自己陶酔してる奴──
ああいうのがウザいのだ。


これが下手ならまだいい。
「イイぞー、よっ日本一!ぱちぱち」
なんて大人の対応もできる。


だが、上手いとなるとどうしようもない。
歌ってる本人もうっとり、周りの連中もうっとり。
(本気かフリかはどうでもいい。)
手拍子なんかしてるのを見ると、もう気に入らねぇ。


理由なんてねぇ!
とにかくイラつくんだよ。
ぶち壊してやりたくなる。
カラオケ上等デストロイーってとこだな。


……とは言うものの、基本は基本、根は根。
けっこう好きだったりもする(笑)。
でも“基本デストロイ”なのは変わらない。

 

俺は品行方正なサラリーマンであるからして、
時には接待でカラオケ店に入ることもある。


相手が年寄りばっかりの時は軍歌が無難だ。
「さーらーばラバウルよっ また来るまーでーはー」
これで当たり障りなく済む。
一曲歌って、1時間苦痛に耐えれば解放される。


問題は、相手が若かったり、オネーチャン含みだった場合だ。
そういう時は少しサービス精神も出す。


「では、ワタクシがサラリーマン人生賭けて歌います」
なんて言って、
「自衛隊に入ろう(ガガガSP)」
(※ここは高田渡ではダメ)
これが定番。確実にウケる。


一発目でこれをやれば場が和み、円満契約間違いなし。
よかったね♪

 

さて話は戻る。
身内のお気楽カラオケとなれば、カラオケ上等デストロイ!


調子こいて「ハナミズキ(ひととよう)」なんて歌ってる奴がいれば、
イラつきは最大級。
聴かされた以上、デストロイヤー参上である。


まずは
「昆虫軍(戸川純)」
あるいは
「玉姫様(戸川純)」
あたりが最適。


若い娘がいるなら
「トイレットペッパーマン(中居くん)」
なんてのも良い。


時には“仕込み”も有効だ。


「アナーキー・イン・ザ・UK」をリクエストしてトイレへ。
ハードワックスで髪を逆立て、頃合いを見て部屋に戻る。
夏場で上半身裸になれれば更に良い。


そして──


「Right Now. Hahahahaha…
I am an anti-Christ」


これでウケようがウケまいが知ったこっちゃない。
罵声だろうが怒声だろうが関係ねぇ。


これが快感!
自己陶酔!
ざまーみろっ!

 

この記事は2007年、42歳の頃に書いたものと思われます。