第0回:この物語の始まり「10年前の前書きより」 | 回顧録ーMemoirs of the 1980sー

回顧録ーMemoirs of the 1980sー

激動の80年代、荒れる80年代。
ヤンキーが溢れる千葉の片田舎で、少年たちは強く逞しく、されど軽薄・軽妙に生き抜いた。
パンクロックに身を委ね、小さな悪事をライフワークに、世の風潮に背を向けて異彩を放った。
これは、そんな高校時代を綴る回顧録である。

この「まえがき」は、10年ほど前に書籍化した際に書いたものである。

 

まえがき


本書は筆者が不惑の四十の頃に立ち上げたホームページ上で発表した衝撃の問題作「回顧録」に、若干の加筆・校正を加えたものである。わっはっは。


そして現在、知命の五十を迎えたわけだが――なぜ今さら書籍化することになったのか?
そんなもんほっとけ。魔が差しただけ、俺の勝手だ。わっはっは。


ある日、神の啓示により書き始めたこの物語。書いては読み、読んでは書き。時に爆笑、時に苦笑、時に赤面、時に涙。自分で書いていて面白くて、可笑しくて、楽しくてしょうがなかった。わっはっは。


輝ける高校時代。毎日が楽しくて、恐ろしくて、恥ずかしくて、悲しくて、悔しくて――本当に多感な時代だった。あれから30年以上経った今、俺は輝いているだろうか。酔いどれて、放屁して、ケツかきながら、こんな「まえがき」を書いている俺は輝いているに違いない。ざまあみろ。わっはっは。


自分とごく僅かな関係者しか目にすることのない本書であるが、何の因果か応報か、偶然にも本書を読むことになってしまった貴殿には、笑っていただけるのだろうか。そんな心配するような代物でもないが、もし笑っていただけるのなら本望さ。遠慮せずに大いに笑っていただきたい。馬鹿にして、あっかんべーでも、ファキューでもすればいい。そして小さな幸せを感じていただけたなら幸いである。わっはっは。


――と言うことで、時はさかのぼり、1982年春、この物語は始まる。