入学して三日目の昼休みのこと。
建築科の不良どもがやってきた。
「おっ、いたぜ、こいつだよ」
いきなり胸ぐらをつかまれて、廊下に引きずり出された。
その野郎曰く──「さっきガンくれただろ」。
おい、おい、おい。さっきはねぇだろ。
気に入らなきゃその場でかかってくりゃいいのによ。
わざわざ仲間を引き連れてくるなんて、情けない奴だ。
しかしまあ、そんな理不尽は当たり前の世界だった。
5、6人に囲まれてボコボコ──いわゆる袋叩きにあったんだ。
参ったよ。
「ああ、この糞がっ、いつまでやってるんだ、こん畜生め」
耐え忍んでいると、マンドウ君が登場。
「俺に免じて、それぐらいで勘弁してやってくれ」
「お前も詫び入れて、誠意見せろ」
……くう~、かっこいいね。
なんて思うわけねーじゃん。こいつらアホだ、馬鹿野郎だ。
そうは思いつつも、詫びを入れて解放されたのでした。
ちゃんちゃん。
でも、マンドウ君、ありがとね。
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