恋ノ岐川
- 日程 : 2008/09/13-15
- 参加 : ふちG・トモ・メグ・坊主頭・マナ・ホッシャン・ミポ・アヤ
- ルート
9/13:恋の岐橋~清水沢~三角沢~オホコ沢出合付近(幕幕営)
9/14:オホコ沢出合~40mナメ滝~姫の池~テント場
9/15:テント場~平が岳(往復)~平が岳登山口
ふちGと行く☆美女軍団ツアーである!!
とゆーわけで
大ならしの山の会が誇る美女軍団(?)を引き連れ行って来た!
あくまでも(?)です、あはは
では出発、と、その前に…
不幸なオトウサンは待っていた
恋ノ岐橋までのドライブは長い、シルバーラインからのトンネル、クネクネ道はマジ運転疲れるし気分悪くなる、恋ノ岐橋到着時には嘔吐寸前ギリギリセーフ。今回は車2台なんで1台は下山口となる平ヶ岳登山口駐車場にデポしに行く。
ちゅーことで平ヶ岳登山口駐車場に到着すると
オトウサンは待っていた!!
「すいません、厚かましいお願いなんですが恋ノ岐橋まで乗せていただけないでしょうか!?」
そう、いわゆるヒッチハイクっちゅーワケだ。そりゃそーだよな、恋ノ岐橋まで13キロ程、人力で歩いたり走ったりしてたら2~3時間はかかるわな、そりゃーヒッチハイク作戦は当然でしょうな。で、善意の人、我らは快く承諾、そして恋の岐橋到着。
オトウサン
「どうもありがとうございました」
坊主頭
「オトウサン!楽出来て良かったね~あれ歩いてたら何時間かかたかわからないよね~タクシーなんか呼んでたら何万もかかるしね~俺だったら5千円くらい払っちゃうよな~」
坊主頭の冗談は冗談に聞こえない、ってかそりゃ、からかい過ぎっしょ。するとオトウサン、お礼と言って2千円を置いて行きました。
「いや~冗談っすよ、そんな気遣いいらんですよ」
まったくもって白々しい事。その後も出発準備するオトウサンをいじくり回す坊主頭、たちの悪い奴につかまってしまったオトウサンには同情します。そして無言で出発して行くオトウサンを見送った坊主頭
「ちょっとからかいすぎたかな~下山してきたら俺の車ボコボコにされてたりして~」
「そりゃそうだよ、俺だったら間違いなく仕返しするぜ、ボンネットにウンコして取っ手にウンコ塗りつけてやるもんね!ぎゃはは」
坊主頭にはいつの日か天罰がくだされることでしょう。
天誅!!
実のところ坊主頭への天罰はすぐにくだったのでした。
GPS紛失!!
滝上からザックを転落させてしまい、その際にポケットからGPSは転げ落ちた模様、それに気がついたのは15分後のこと・・・
ご愁傷様
では入渓、そしてまた坊主頭
きれいなナメ床を「わーわーきゃーきゃー」楽しげに歩く5人の美女軍団とお付のオッサン3人。他の遡行者の羨望の眼差し、わはは、どーだ、羨ましかろう、わはは。
ちゅーことで4mほどの小滝に上がった坊主頭がおもむろにザックを下ろした。
「ミポさん、俺のここ、ちょっと触ってみてください」
ワケもわからず言われるままに肩に触れるミポ
「あ~ミポさんに押された~」
滝壺に大きな水しぶきがあがる。大胆な滝壺ダイビングを試みた坊主頭、あの高さを何の躊躇もなく飛び込むんだから大したもんだ、ってかただの阿呆。
滝壺から這い上がってきた坊主頭
「アニキ~やばかったっすよ!足着いちゃいました、頭から行ってたら死ぬトコでした」
まったくしょーもない奴だ、いつか大怪我すんぞ。
そこには神様が待っていた
時間もおしてきたので淡々と進む、しかし歩みは遅い。そして嫌なことに三角沢あたりでパラパラ雨が落ちてきた。
13:00
時間は早いがそろそろ寝床を探したい気分であるが、そこはまー自然の中であるからしてそーそー都合よく幕営地があるワケも無い、今回はタープではなくテント、しかも2張り、即ち通常よりハードルが高い。
14:30
ようやくなんとか2張りいけそうな場所を発見するも、草ボーボー、高台で安全ではあるが上り下りが困難、そしてロケーション最悪、ってことで皆の衆の表情は却下的雰囲気。
結局はオホコ沢出合まで行かねば良い幕営地は無いだろう。しかし我らの歩みは遅い、既に数パーティに追い抜かれている訳であるからしてオホコ沢まで行っても幕営地を確保できる補償も無い。
「う~む…」
とりあえずその場所をキープとし婦女子たちを待機させ男衆で偵察に向かう。しかし15分ほど進むも良い場所は無い。
かくなる上はオホコ沢に賭けるしかなかろう!
トモ、坊主頭を婦女子のもとに戻し、ふちG1人で先行し幕営地キープを賭けオホコ沢へ向かう作戦に変更。
連続する小滝を次々と越える。途中、ダッシュかけて1パーティを追い抜く。
「もしかしたら幕営地キープできるかも!?」
15:15
しかし30分程ダッシュしたところで思いとどまる、オホコ沢はまだ遠い。沢登り2回目のミポやアヤが疲労困憊なのはわかっている、果たして俺だけ先行してオホコ沢に着いたとして彼女たちが追いついてこれるのか?悩むとこだがひとまず全員が追いついて来るのを待つことにする。そして16時になっても追いついて来なかったら俺も戻ろうと決め腰を下ろす。そしてあれこれ思案するうち、ふと思いついた。
「岩魚でも釣っておけば皆の衆も喜ぶかなー」
竿を取り出し釣を試みたがそーそー簡単に釣れるワケもない。そして、ちょっとまてよ。
テント場もキープ出来てない上、呑気に釣なんかしてて、しかも釣果無しなんてところにヘロヘロ、ボロボロなってやってきた皆の衆が何と言うだろうか…。メグやトモの罵詈馬騰が頭をよぎる。
「なに呑気なことしてるのよ!バカじゃないのっ!」 byメグ
「あんたって人は何てことしてるんですかっ!チッ、死ねっ!」byトモ
慌てて竿を畳む小心者の俺である、ぎゃはは。
「やっぱ早めに迎えに行くか~」
そして少し下ると他のパーティが登ってきたので尋ねる。
「7人の団体追い抜きましたか?」
「あっ、あれかな、僕らは巻いてきちゃったんですけど、あそこの滝、直登してた人たちかな?!」
この期に及んで他パーティは巻くところを直登してるとは…。半分あきれたがまだまだ元気な証拠、一安心。見晴らしの良い滝の上で待っていると見慣れた連中が見えた!大きく手を振ると向こうも手をふり返してきた、元気そうな姿に安堵。そして滝上に上がってきた皆の衆に悲しいお知らせを告げる。
「テント場まだ着いてないんだよ」
皆の衆落胆するだろうな~と思ったら
「しょうがないですよ」
「ふちGに早く会いたかったです」
「会えて安心しました」
とか言われてなんか嬉しかったなぁ。(恥ずかしいけど、うふっ)判断の甘い、優柔不断なリーダーを許しておくれ。
17:30
ようやっとオホコ沢着。しかし当然のこと、出合右岸にある一等地は先客有り、NG。付近に幕営適地があることを祈り5分ほど進むとちょいと斜めっているがギリギリなんとかなりそうな場所発見。
「まあしょうがない、ここにしよう!」
ザックを下ろしたところで上流から1人の釣師が現れた。そして予想だにしなかった嬉しいことを言ってくれた。
「オホコ沢出合の左岸の高巻き道を行くとテント場あるんですよ」
「えっ?高巻き?ちょっとどこだかわからないんですけど?」
俺たちには高巻きなんて概念がないんでさっぱりどこのことだかわからない。そして釣師はこう続けた。
「ここにその人数じゃ狭いでしょ、僕が張ってる場所、2張りはいけると思うのでここと替わりましょうか、なんか広い場所1人で確保しちゃって悪いな~って思ってたんですよ」
うぉ~なんていい人だ~♪
神様、仏様、釣師様、なんてお礼を言っていい事やら。
坊主頭がしゃーしゃーとぬかしやがる。
「ほら、やっぱあれですよ、朝のヒッチハイクですよ、善行にはこーゆー形で褒美となって返ってくるんですよ」
とゆーことで交換してもらった幕営地は余裕で2張りでき、しかもブルーシートまでデポされており、ありがたくタープとして利用させてもらう。おかげで雨の中でも焚き火ができ、濡れた服は乾き、体も温まり、旨い酒と食事を取ることができ、十分な睡眠も取れました。完璧~
ロン毛のいかしたお兄さん♪北稜山岳会?の○○様、ほんと助かりました、ありがとうございました。
そして悲劇
悲劇はテントに入り気分良く呑んでいたフチGの身に起こった。
不意に尻にじわっと湿り気を感じ何かこぼしたか?と、目をやるとそこにはキャップの外れたペットボトルが転がり赤ワインの海と化しているではないか。絶叫~
「ぬぉ~なんじゃこりゃ~!!」
まだ一口しか呑んでなかったワインが一瞬にして1/5に…
落胆、失意、絶望、悶絶、絶句
茫然自失のフチGを横目に薄ら笑いを浮かべるホッシャン。
「ふふふ、キャップ、私が緩めておいたんですよ、気がつかなかったんですか、ぐふふふ」
(゜ロ゜;)>ノォオオオオオ!!
今日も元気に直登、直登、また直登
昨日の疲労はすっかり回復し元気良く出発。
しかし沢床、そしてあらゆる石にこびりつく赤いヌメリ苔がアクアステルスラバーからグリップ力を完璧に奪い取る。今回、忍者をチョイスした3名の苦労は計り知れない…。まあ情報として押さえておくと、ヌメリ苔は三角沢あたりから増え始め、オホコ沢付近でピークに達し、そこから2時間ほどの区間は絶好調に滑りますので、今後、恋ノ岐川を目指す忍者愛好家諸兄にはお気をつけください。
昨日がんばったおかげで今日は時間にゆとりがある、元気一杯、目一杯遊んでやろうじゃん♪
- 断じて巻きません、直登です。
- 決して泳ぎません、ヘツリです。
すると当然の結果「わーわーきゃーきゃー」どぼんする婦女子が続出です。先ずはこんなムービーでもどーぞ。
後は面倒なので途中省略、写真でお楽しみください(笑)
▼簡単な小滝が連続して楽しい
▼美女軍団には時々ロープを出したりします
▼【左】最後のお楽しみ40mのナメ滝 【右】ミポに踏みつけられるトモ
ちゅーことで最後の40mナメ滝を越えると楽しいお遊びの時は終了。いよいよツメに入ります。細くなる水流、細分化される水流を忠実にツメて行く我ら。するとほとんど藪漕ぎすることもなく登山道に飛び出す完璧なツメであった。V( ̄― ̄)v
▼登山道に飛び出し笑顔、笑顔
▼姫の池を通過しテント場へ向かう
そして気持のよい草原の中に幕営、楽しい一夜を過ごせたとさ、めでたしめでたし。
そしてまたまた坊主頭
20時、宴もたけなわプリンスホテルな出来事は起こった。
楽しく酒を呑み「がはは、わはは」していると「すみませーん、もう寝てるんで静かにしてくださーい」他のテントからクレームがついた。「まだ八時じゃん、文句言うにはちょっと早すぎじゃねー」とは思ったりもしたもんだが、そこはまー大人「ほーい、ごめんなさーい」その刹那、坊主頭絶叫。
「みなさ~ん!もっとウルサクしちゃってくださ~い!」
誰かコイツを殺してくれ~
んじゃ下山、その前にパニック
早朝、平ヶ岳登頂するもガス、そして何も見えず。あーめん。
平ヶ岳を往復し下山開始。
姫ノ池のちょい先、藪の中を通過中、突如猛烈な陣痛が起こり緊急出産を決める。皆の衆に「ウンコしてくから」と声をかけ先に行かせてから登山道を離れ薮の中に数メートル分け入る。
ズボンを下ろし、しゃがみ込むと藪がケツに触るんで立ち上がり周辺の藪を踏み潰す。そして再びしゃがみ無事出産。立ち上がりズボンを上げる。
「んっ…!?」
藪を踏み潰す時に下向いて回転したもんだから登山道の方向が判らなくなった、どっちに行けばいいのだ?ちょっと焦ったけどまあほんの数メートルだから大丈夫かと開き直る。1回目、テキトウに方向を定め前進、しかし失敗、出られない。
「やばい…」冷や汗が出た。 ( ̄― ̄; ヒヤリ
慎重に180度回転しウンコ地点に戻る。そして2回目、そのままの方向に前進、しかし、また失敗、出られない。
「マジかよ…」パニック寸前、もう泣きそう。
また慎重に180度回転しウンコ地点に戻る。そして3回目、右に90度回転し方向を定め前進、しかし、またまた失敗。
「むむ…」半べそ状態…。
またまた慎重に180度回転しウンコ地点に戻る。そして4回目、慎重に180度回転、勝負、前進する。
「これで出られなかったら…」やっと出られた。ほっとした。泣いた。
教訓
視界のきかない背の高い薮の中にキジ場を求める場合はコンパスを携行し進入方向を確認すること!
とゆーことで、えっちら、おっちら、無事下山、終了。












