夢にまで見た房総・浜金谷の名店、その名は――さすけ食堂
夢にまで見た房総は金谷の名店、大人気店。
その名は さすけ食堂。
さすけ食堂との出会いは、かれこれ 10年以上前 だろうか。
鋸山トレイルラン大会の帰り、
名店だの人気店だの言われていた保田の「ばんや」で食べたものの、
「ばんやも口ほどじゃねーな、なんでそんなに人気なのかさっぱりわからん」
と、ちょい不満足のまま車を走らせていた。
すると浜金谷あたりで軽い渋滞に引っかかり、
道沿いを見ていると──そこに さすけ食堂 があった。
駐車場に入りきれない車が渋滞を引き起こし、
店の前には人だかり。
なんじゃこりゃーー。
後で調べてみると、
黄金アジフライが絶品の 超有名店 だということがわかった。
▼賑わう さすけ食堂
それから10年。
店の前を通るたびに大行列を見せつけられ、
「これはもう一生入れない店だな」
「いや、いつか平日の早朝に来てみようかな」
そんなことを思いながら、
半分は訪問を諦めていた店だった。
奇跡は突然に――土砂災害が運命を変えた
その日は、鋸山近くの海岸沿いの岬の突端にある映えスポット、
音楽と珈琲の店 岬 を目指していた。
▼行けなかった音楽と珈琲の店 岬
浜金谷を抜け、鋸山方面へ向かったのだが──
127号が土砂災害で通行止め。
まさかの進入不可で、泣く泣く引き返す羽目になった。
(※このくだりは別記事で詳しく書く予定)
落胆しながら浜金谷へ戻ってきたときだ。
信じられない光景が目に映った。
駐車場ががらがら。
店の外にあふれる人影もない。
そして “営業中” の看板。
……は?
10年以上、行列しか見たことがない店だぞ。
“さすけ渋滞”という言葉がある店だぞ。
それが今日は── ゼロ行列。
俺は迷わずハンドルを切った。
夢にまで見た、
半分は訪問を諦めていた、
あの さすけ食堂 に──
ついに入ることができたのだった。
滑り込セーフ――この日の最終ランナーは俺だった
駐車し、店の前に向かうと、
店のお姉さんがメニューを渡してくれた。
「注文決めておいてくださいね」
店先のベンチでメニューを眺めていると、
お姉さんが何やら看板を運んできた。
それは── 営業終了の看板。
つまり俺は、
この日の 最終ランナー だったということだ。
10年越しの伏線が、
土砂災害という予想外のトリガーで回収されるとは。
何という奇跡だろうか。
わははははーーー。
いよいよ入店――そして”本音”を語る
それでも店内は満席で、外で待つこと20分。
奇跡のノー行列とはいえ、さすけはさすけだ。
中に入ると──想像以上に狭い。
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カウンター10席ほど
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奥に座敷が1卓あるかどうか
このキャパであの大行列。
そりゃ 3時間待ちも当たり前 だと納得した。
家人は さすけ定食(刺身付き)。
俺はもちろん アジフライ定食。
そしてカウンターに並ぶアジフライを見て、俺は驚愕した。
「なんじゃこりゃ?これがアジフライなの?」
出てきたのは、ぶつ切りのフライが 5個。
正直、アジフライというより マグロフライ に見えた。
家人も面食らっていた。
「なにこれ、お刺身がぶつ切りってどうゆーこと?」
思い描いていた姿とのギャップに、二人して固まった。
アジフライの常識が…ぶっ壊れた
アジフライ定食と言えば、
開いた三角状のフライが2枚──これが普通だ。
俺が以前食べた別の店の黄金アジフライも、
特大の三角状フライが2枚だった。
▼他店で食べた黄金アジフライ
それと比べると、
さすけのぶつ切り5個は その店の1枚分しかない。
フォルムも量も、正直面食らった。
しかし…味でひっくり返された
まあ、見た目の貧弱さや奇抜さはどうにもならない。
結局は 味だよ、味。アジだけに味だ(笑)
醬油を垂らし、一番大きなぶつ切りを摘まむ。
すると──
実に分厚い。
この厚み、この密度。
ぶつ切りなのが惜しい、つくづく惜しい。
そして一口パクっと食べた瞬間──
「なんじゃこりゃーー。柔らかっ。
フワフワじゃねーか。旨いぞ、めちゃ旨い。」
ここまでとは真逆の驚愕である。
こんなアジフライ、食ったことない。
まじでそう思った。
余談:アジフライは醤油だろ、ばーろー
俺はアジフライには 醤油派 だ。
ソースなんぞ邪道だと思っている。
隣の席の若い女の子、あれはちょっとなってない。
ソースべちょべちょ。
そこにさらにマヨネーズ。
味覚音痴の俺からしても異常だぞ。
そんな食べ方するなら、
さすけの黄金アジフライじゃなくて
スーパーのアジフライでいいじゃねーか。
ばーろー。
(※人の好みはそれぞれです。俺的見解です。御免)
総評:フォルムと量には面食らったが、味は流石の名店だった
とゆーことで──
フォルムや量には正直がっかりした。
期待値とのギャップもあった。
しかしだ。
味は流石の名店である。
そこは認めよう。
分厚い身の豊かさ。
柔らかさ。
フワフワの食感。
アジの旨味の密度。
見た目で面食らい、
量で面食らい、
期待値で揺さぶられ──
最後は 味で納得させられる。
これが、
10年以上行列を作り続ける名店の底力なんだろう。
さすけ食堂の黄金アジフライは旨かった。
それは揺るぎない事実だ。
吽。
ごちそうさまでした♪
撮影日:2026.10.4











