
旅の宿飯(戸隠への旅)
二日目:戸隠神社五社巡りと山口屋の天ざる
▲奥社への参道
早朝の奥社参拝(貸し切りの神域)
朝5時起床。
まだ薄暗い戸隠の空気の中、そそくさと準備をして5時半に出発。
車で奥社入り口駐車場へ向かう。
早い時間なので、奥社までの参道は 完全貸し切り。
空気感がぜんぜん違う。
昨日のレース会場の喧騒とは別世界で、
ここはもう“神域”そのもの。
歩いているだけで背筋が伸びる、
こういう場所は、ただ歩くだけで心と体が整うのだ。
奥社・九頭龍社と参拝し、
「いやぁ、朝イチで来て正解だったな」と思いながら駐車場へ戻る。
▲奥社
▲九頭龍社
すると──
下から次々と人が登ってくる。
俺たちは奥社も九頭龍社も 独り占めだったもんな。
うっしっし。
……と思っていたら、
下から かなりの勢いで走ってくる奴 がいた。
おい、おい、おい。
ここをどこだと思ってるんだよ。
奥社への神聖なる参道だぞ。
常識も良識もないのか。
はっきり言ってやりたいぐらいだったぞ。
「お前は馬鹿か」
まあ、こんなところでトラブル起こすのは嫌なので黙っておいたが、
お前のその軽率な行動で、観光客・参拝客・地元からクレームが付いたらどうするつもりだ。
場合によっては
大会中止、大会存続の危機
にもなりかねないぞ。
この件については、
大会主催者へきっちり報告しておいたのでここまでにしておく。
せっかくの気分が害された感じで、
まったくもって残念だ。
▲こんな神聖な参道を走るとは言語道断
朝飯はご飯は軽めに済ますべし
気を取り直して宿へ戻ったのは 7時ちょい過ぎ。
まずは朝飯前に、最後のひとっ風呂。
朝の風呂はやっぱり気持ちがいい。
8時から朝食。
帰りには戸隠そばを食いたいので 大食いは禁物。
飯は2杯で勘弁しておいた。
(これでも十分食ってる気もするが、まあいい)
ついでなので一言、二言、文句を言っておく。
①ソーセージにケチャップつけてくるんじゃねえ、食えねぇじゃねぇか、ばーろー!
②サラダにドレッシングをかけてくるんじゃねぇ、食えねぇじゃねぇか、ばーろー!
偏食な還暦+1歳の若人の苦難は続く。
部屋に戻るとまだ 8時半。
蕎麦屋の開店時間は早いところでも 10時半。
「それまで何してる?」
という話になり──
昼に美味しく蕎麦を食べられるように身体を動かしておこう
ということになった。
急ぎ準備して、
9時前にはチェックアウト。
目指すは──
戸隠五社コンプリート
朝飯前に奥社・九頭龍社を済ませているので、
残すは 中社 → 宝光社 → 火之御子社 の三社。
中社から宝光社へ:急遽ノープランの五社巡り
まずは 中社へ。
こちらは駐車場からすぐで、徒歩何分と言うほどの距離でもない。
さくっと参拝を済ませて、さて次どうするか。
急遽ノープランで来たもんだから、案内看板を見て検討する。
どうやら 火之御子社 → 宝光社 へは歩いて行けるらしい。
神道経由で約2キロ、30分ほど。
ただ──
行きはよいよい、帰りはなんとやら。
行きはずっと下り基調だが、帰りはその逆。
昨日の疲労はあるし、朝飯食って腹パンだし、
帰りの登り返しはちょいと面倒くさいぞ。
とゆーことで、
車で宝光社へ移動。
宝光社:階段がえげつない、わはは
下の鳥居から上を見上げると、
宝光社の階段が えげつない。
▲ここから宝光社まで193段
わはは。
でもまあ、俺たちはこーゆーの得意なんでなんてことない。
1、2、3……と段数を数えながら登る余裕すらある。
結果、
193段 であった。
後でネットで調べると「270段」と書いてあったが、
そんなバナナ。
俺がこの足と頭で数えたのだから間違いない。
信じるか信じないかはあなた次第です。
*駐車場からは193段、下の入り口からは270段であった。
▲宝光社
宝光社から火之御子社へ:神道を上り15分
宝光社から火之御子社へは、
神道を上りで15分ほど。
森の中を抜ける気持ちのいい道で、
あっさり 五社コンプリート。
▲火之御子社
そのまま来た道を引き返す。
帰りは下りなので楽々だ。
宝光社から中社方面へ、蕎麦屋開店まで
ところが宝光社へ戻ると、まだ 10時ちょい。
蕎麦屋の開店時間は 10時半。
「どうする? Goする?」
じっとしていても仕方がないので、
蕎麦屋のある中社方面へ車を走らせる。
すると右手に 戸隠湧水スタンド があったのでお立ち寄り。
2Lで200円。
ペットボトルに汲んでお持ち帰り。
こういうの、旅の“ちょっとした得した感”があって好きなんだよな。
蕎麦屋は駐車場が比較的広く、
土産店も併設されている 山口屋さん へ10時20分ごろ到着。
▲山口屋
蕎麦屋はまだ準備中だったが、
土産店はすでに営業していたので、先に土産物を物色。
-
戸隠そば
-
善光寺味噌
-
その他いろいろ
を買い込み、
10時半ジャストで蕎麦屋へ入店。
山口屋さんで天ざる攻防戦(10時半、早めの昼食)
席に着き、まずはメニューとにらめっこ。
朝飯は8時だったし、多少は散歩してきたとはいえ、まだ 10時半。
俺は
ざるそばの五ぼっち(並)か七ぼっち(大)
で悩んでいた。
「まだ早いし、並で十分かなぁ…」
「いや、歩いたし大でもいけるか…」
そんなことを考えていたら──
珍しく家人が強気で、
「わたしは天ざるにする」
なんて言うではないか。
内心、
おい、おい、小食の君がそんなに食えるのか?
とは思ったが、
結局は二人仲良く同じもの、
天ざるを注文した。
山口屋さんの蕎麦:昨日の”そば部ショック”が尾を引く
で、天ぷらは当然のこと 揚げたてサクサクで美味しかった。
これはもう文句なし。
山口屋さんの天ぷらはレベルが高い。
(この後、問題発言するのでここは持ち上げておく)
しかし──
不思議だったのは 蕎麦の方。
昨日食べた、
戸隠高校そば部の生徒さんが打った蕎麦の 妙な旨さ を
この口が覚えていたせいか、
どうにも 物足りないんだよな。
決して不味いわけではない。
むしろ、洗練された正真正銘の美味しい戸隠そばなんだけど、
何故か物足りなく感じた。
そば部の小僧ども、やるじゃねぇかっ!(笑)
あの太めで固めの田舎蕎麦の“野性味”が
身体に残っていたんだろうな。
そして案の定・・・
案の定、家人は
「お腹いっぱい…」
と言い出し、
結局は家人が食べきれなかった
かぼちゃの天ぷらと、そば一ぼっち
を食べるはめとなり──
(正味、ラッキー)
腹パンパン。
余は満足じゃ、わはは。
帰路:腹パンからの雨の高速へ、そして奇跡の週末であった
腹パンで店を出ると、雨がぽつぽつ降り始めた。
「お、ついに来たか」と思いながら一路千葉へ向かう。
長野ICから上信越自動車道を走らせていると、
雨脚は徐々に強まり、
ほぼ全線で 80キロ規制。
とはいえ、特に渋滞はなく、
ノーストレスで帰宅。
地元千葉は ザーザー降り。
まるで「おかえり」と言わんばかりの土砂降り。
ふと思った。
戸隠トレイルラン、五社巡りの最中だけは
雨に降られなかったという奇跡的な週末だった。
奥社参道も、九頭龍社も、
中社も、宝光社も、火之御子社も、
そして蕎麦屋も──
全部、雨ゼロ。
こんな幸運も、
普段の行いのおかげであろう。
わはは。














