朝3時の出発、雨の中を戸隠へ
朝3時起床。
まだ夜の名残が濃い時間帯に、眠い目をこすりながら支度をして、
3時半に家を出発。
外はしっかり雨。
長野は晴れ予報なのに、千葉はまったく止む気配がない。
「ほんとに晴れるんかいな」と思いながら、
雨の中を一路、戸隠へ向かう。
震えるSA朝食、うどんとカレーに救われる
途中、東部湯の丸SAで朝食。
気温は想定外の 20℃。
半袖・短パンの馬鹿でーーーーす。
そりゃ震えるほど寒い、
温かいものが恋しくなる。
そんなわけであるからして選んだのは
山菜と竹の子のうどん+ビーフカレー小丼セット
これが思いがけず当たりだった。
うどんは具沢山で、山菜と竹の子の食感がよく旨い。
カレーは「いかにも業務用」ではあるものの、
ルーはちゃんと温かく、
(ここんとこいつも温いカレーに当たってたからな)
少しだけど肉も入っていて悪くない。
むしろ朝の身体にはちょうどいい“優しいカレー”だった。
長野ICでようやく晴れ間、戸隠スキー場は快晴
それにしても雨がやまない。
現地は晴れ予報なのに、
高速を走っても、SAを出ても、
いつまでたっても雨が止まずヤキモキする。
しかし──
長野ICを降りる頃には、
空にうっすらと晴れ間が見え始めた。
そして大会会場の 戸隠スキー場 に着くと、
そこはすっかり晴れ渡っていた。
「よし、これで安心だ」と胸を撫で下ろす。
雨の心配が消えた瞬間、ようやくレースモードに切り替わった。
いやいや、切り替わったのは家人だけだけどな(笑)
家人はガチ、俺はお気楽シュート8キロ
今回の大会、俺はガチでミドルクラスを走る家人の付き添いみたいなもので、
自分はショート8キロをへらへら走る──否、歩くだけの お気楽モード。
そんなこんなで10時。
まずは家人のスタートを見送り、
あくびしながら会場内を徘徊。
レストハウスでは、ゴール後にふるまわれる 戸隠そば を
戸隠高校そば部の生徒さんたちが一生懸命に作っていた。
これはゴール後が楽しみである。
ってか、
「そば部なんてあるんかーーーーい」
ショート8キロ、へらへら走りから怒涛の下りへ
そして10時半、ショートの部スタート。
俺は最後尾から、へらへら笑いながらスタートした。
最初の1キロほどは平坦で、ところどころ下り基調。
焦らない、焦らない。
なんたって俺は付き添いなんだから、熱くなる必要はない。
しかし1キロから先は、スキー場の林間コースを上る 急勾配。
お気楽モードとはいえ、これはかなりきつい。
ショート8キロだから、
「登り4キロ、下り4キロだろ」と普通は思うわけだが、
レースはそんなに甘くない。
結局、きつい登りは 5キロ地点まで続く。
けっこうなアルバイトで、へとへとになったぜよ。
この時点で、おそらく順位は半分よりうんと下。
でも残すは下り3キロだけじゃん。
「ちょっくら飛ばしてみっかっ」
とゆーことで、怒涛の下りへ突入。
前方に見える奴、全員抜いてやるぜー、と気合を入れ、
10人ほど抜いたのは数えてたんだけど、
あとはもうわからん。
推定20〜25人ほどをパスしてゴール。
結果は 84位/185人。
最後尾からへらへらスタートした割には、まーまーの結果。
最初からもう少し真面目にやれってか(笑)
ふるまい蕎麦とお焼きでご褒美タイム
ゴール後はさっそく、ふるまいの 戸隠そば と お焼き をいただく。
戸隠高校そば部の生徒さんたちが打った蕎麦は、
ちょっぴり太めで固め、歯ごたえがあって、
いかにも“田舎蕎麦”って感じの力強い一杯。
これが妙に旨かった。
気に入ったよ、ほんとに。
お焼きも素朴で、疲れた身体にじんわり染みる。
もちろん嫌いな野沢菜ではなく、カボチャのお焼きだけどな。
レース後の胃袋にちょうどいい。
蕎麦をすすりながら、
「いやぁ、これはゴール後のご褒美だな」としみじみ思う。
(お前の口がよくも褒美とか言えたもんだなwww)
そして頃合いを見計らいつつ、
家人を迎えるためにゴール付近へ向かった。
家人、またしてもロスト、俺の心配MAX
今回の戸隠トレイル、家人は序盤〜中盤まで安定して走っていて、
総合3位以内は難しそうだったけど 6位には確実に入れる位置 にいた。
途中経過を見ていても、走りは問題なし。
「今日は堅いな」と思っていた。
女子1位、2位、3位がゴール、ここまでは想定内。
ところが──4位、5位、6位がゴールしても家人が戻ってこない。
「次か?次か?」とイライラするが、いつまでたっても姿が見えない。
10位が入ってきてもまだ来ない。
これはおかしい。
速報を確認しても DNFはついていない。
つまりリタイアではない。
じゃあまだ走ってるのか?
ロストしてさまよっているのか?
怪我して動けないのか?
情報がまったく入らない時間が続き、
俺は 全身がぞわぞわするほど心配になった。
「さすがの俺もここまで心配したのは初めてだよ」
というレベル。
そんな中、ようやく遠くに家人の姿が見えた。
しっかり走っている。
脚は動いている。
怪我ではない。
その瞬間に俺は 心臓が軽くなるほど安心した。
ゴール手前で家人がこちらを見て、
苦笑い。
その表情を見た瞬間、 すべてを悟った。
「ああ、これは派手にロストしたやつだな」と。
「やっちゃった…」
もう何も言うまいと思った。
本人が一番分かっている。
だから言ったのはただ一言。
「とっとと退散して風呂入ってビール呑もうぜ」
それくらいしか声のかけようが無かった。
そして最終成績を確認してみたら──
家人は 60歳代の部で1位。
家人は常々
「年代別で勝てなくなったら引退する」
と言っていたので、
「引退しないで済んだな」
と言うと、
家人はふくれっ面で
「そーだね、べーーーー」
ロストで凹んでいるくせに、
しれっと年代別1位。
そんな家人らしいオチであった。
戸隠高原ホテルへチェックイン、風呂とビールで反省会
本日のお宿、戸隠高原ホテルにチェックイン。
さっそく風呂へ向かう。
レースの疲れを癒し──
否、俺はショート8キロをへらへら走っただけなので余裕なんだけど(笑)
それでも汗を流してさっぱりすると、気分は一気に“旅モード”になる。
風呂上がりはもちろん ビールで乾杯。
「もう何も言うまい」とは言っていたが、
そこは少しは反省会の様相となり、
次第にメートルは上がり、
くだのまきあいが始まるのは我が家の恒例(笑)
しかし朝が早かったので、
いつの間にか おやすみモードに突入……
夕食がっ・・・
気が付けば 18時になっていて、
飛び起きて夕食会場へ向かう。
テーブルに並べられた料理を見てしばし唖然。
「なんじゃこりゃーーー、ほとんど俺の嫌いなもんばっかじゃねーか」
プンプン拗ねていると、家人が
「はい、はい、これお肉。私のあげるから拗ねないの」
と言ってくれる。
「えっ、いいのか」と急にニコニコ顔になる、
わかりやすい還暦+1歳の若人であった。
(毎回、こんなくだりだな)
深夜の貸し切り風呂でサービスショット
夕食を終えて部屋に戻ると、
家人はよほど疲れていたのか、倒れ込むようにして バタンキュー。
しかし俺はそう簡単には終わらんよ。
缶酎ハイをチビチビ呑みなおしながら、
レースの余韻をひとりで楽しむ。
気が付けば 23時半を過ぎていたので、
最後にもうひとっ風呂。
風呂には誰もいなかったので、
もろ肌脱いでサービスショット。
「ちょっとだけよ」
わはははは。
興奮して寝付けず翌朝へ
貸し切り状態の風呂でサービスショットを決めたあと、
部屋に戻り缶ビールをもう1本だけ呑む。
そして布団に入ったのは 12時ちょい過ぎ。
しかし──寝付けない。
朝3時に起きて、
レース走って、
風呂入って、
ビール飲んで、
夕食でワイン飲んで、
また風呂入って、
缶酎ハイ飲んで、
さらに缶ビール飲んで──
それでも寝付けない俺。
興奮しすぎだな。
中学生の修学旅行じゃねーんだから。
そのまま、あまり寝付けずに悶々と翌朝を迎えるのだった。
つづく。











