
番外編・俺の最強胃腸列伝
変な話だが、俺は生まれてこの方、便秘ってもんを知らない。
ほんと自分でもびっくりするほどよく出る。
出すことに関しては人生で一度も苦労したことがない。
これだけは胸を張って言える、俺の腸は働き者だ(笑)
ただ、働き者すぎて時々オーバーワーク気味になる。
酒を呑みすぎた日は軽く下痢気味になることも多い。
腸が「今日も全開バリバリ!出します、出します」言ってる。
そして俺の腸は刺激に弱い。いや、弱いというより反応が早い。
大食いしたり、濃い味や脂っこいものを食べると、
直後にすぐ便意がやってくる。
食べたものが即出てるわけじゃないのに、
胃に新しい客が来たら「前の客を帰らせるぞ!」と動き出すらしい。
医学的には胃結腸反射というらしいが、そんな難しい話はどうでもいい。
とにかく俺の腸は働き者だ。
昨日もゴーゴーカレーを食べて駅に向かってたら、
もう便意が来てしまい、電車に乗る前にトイレに駆け込んだ。
濃厚な黒いルーと揚げ物のコンボに、腸が即反応したらしい。
俺の腸はゴーゴーに対してもゴーゴーで返す。
極めつけは健康診断のバリウムだ。
バリウムを飲んで、ごろごろ転がされてレントゲン撮影している最中に、
もう便意が来た。
「すみません、トイレ、もうヤバいです」
技師さんも心の中で「早っ」と思ったに違いない。
下剤なんて飲む前に、バリウムを即放出。
健康診断の後は焼肉屋でビールを呑んで肉を食うのが恒例だ。
検診してる病院の目の前が焼肉ライク。
毎年そのままライクに直行するのが俺の恒例行事だ。
バリウム→レントゲン→下剤→焼肉ライク。
この流れでようやく「今年も終わったな」と思える。
そのあと下剤が効きすぎて、当日中に5発ほど放出。
最後のほうはもう水で、肛門が痛くなる。
腸が働き者すぎて、もはや過剰サービスだ。
健康診断のあとは一刻も早く家に帰って風呂に入りたくなる。
とにかく腹を温めてやりたい、肛門様をいたわってあげたいのだ。
風呂に入った瞬間、ようやく人間に戻った気がする。
便秘知らずの人生は、こういうところで恩恵なのか損なのかよく分からん。
ただひとつ言えるのは──
俺の腸は今日も働き者だ。
