映画【マッドマックス:フュリオサ】 | G16 Holic

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マッドマックス:フュリオサ
2024年/オーストラリア、アメリカ(ワーナー・ブラザース)/アクション
監督:ジョージ・ミラー
主演:アニャ・テイラー=ジョイ(フュリオサ役)
2024年05月31日日本公開

世界崩壊から45年の月日が過ぎていた資源の豊富な「緑の地」の少女フェリオサは、土地に侵入した悪漢に連れ去られ、彼女を救出するために追ってきた母親も殺されてしまう。
バイカー軍団を率いるディメンタス将軍の手に落ちた彼女。
そしてディメンタスは、イモータン・ジョーの支配する城塞都市の存在を知り、その覇権を奪おうと画策。
フェリオサの身柄はイモータン・ジョーへと移るが、なんとか囚われの身から脱出。
自らを口の聞けない少年と偽り、潜伏する。
いつの日か、ディメンタスへの復讐と「緑の地」への帰還を果たすために・・。

「マッドマックス 怒りのデス・ロード」に登場した女戦士フェリオサを主人公とした前日譚。
前作の主人公マックスはほとんど登場しないが、その圧倒的なパワーはスピンオフ映画とは思えない存在感を見せ付けてくれる。
乾いた荒野を爆走するカーアクション、復讐のために生を掴み取り続ける成長物語の妙。
148分という上映時間もイスに頭をつけるのすら忘れて引き込まれた。
この途絶えない空気感を演出するのにサウンドの存在も強烈だ。
音、映像、物語、展開。全てが相互作用で映画を高い領域に構成している。
全体的に神話チック。フェリオサが伝説になるまでの英雄譚。
ズルいのはビィランであるディメンタスがまんまマイティ・ソーなんよ(^◇^;)
もう神様じゃん。神様に運命を翻弄された神話じゃん。
ジョージ・ミラー監督、79歳でこんな刺激的な映像を生み出せるなんて凄すぎるぜ。
それにしても前作から本作公開まで9年。
マッドマックスの物語はまだありそうだけど、次の物語が公開される頃にはジョージ・ミラー監督、90歳近くになっちゃってるんじゃないの?(^◇^;)