G16 Holic

G16 Holic

コラムと映画レビューの話


プー あくまのクマさん
2023年/イギリス(アルバトロス・フィルム)/ホラー
監督:リース・フレイク=ウォーターフィールド
主演:マリア・テイラー
2023年6月23日日本公開


クリストファー・ロビンは少年時代にミュータントのプー、ピグレット、イーヨー達に食べ物を与えて友達になっていた。
だがやがて成長したクリストファー・ロビンは大学へ進学するため100エーカーの森を離れてしまう。
ミュータントは餓死寸前になり、仲間のイーヨーを食べて凌ぐ。
やがて人間達への憎悪から人間を食べる怪物へと変わる。
大人になったクリストファー・ロビンは妻を連れて森へ戻るが、仲の良かったプー達に妻を殺され、自身も監禁されて拷問を受ける。
さらに森のコテージにやってきた女性グループにもプーの魔の手は伸びる。

著作権の切れた「クマのプーさん」の原作をホラー映画として転用したもの。
80年代のB級スプラッターを思わせる内容で、そのチープさも含めて楽しめてしまうが、その容姿が『くまのプーさん』である事で、どうしてもコント感が出てしまう。
コントとして見ると笑どころは少なく、出落ち感が強い。
たぶん一般人は面白いと思わない映画w
 

レッキング・クルー
2026年/アメリカ、ニュージーランド(Amazonプライム・ビデオ)/アクション
監督:アンヘル・マヌエル・ソト
主演:デイヴ・バウティスタ(ジェームズ・ヘイル役)、ジェイソン・モモア(ジョニー・ヘイル役)
2026年1月28日日本公開


私立探偵の父親か殺害されたのをきっかけに、絶縁状態だった゛シェームズとジョニーの兄弟が再会。
父親の死の真祖を探っていく。

元WWEスーパースターのデイヴ・バウティスタと「アクアマン」のジェイソン・モモアのコンビ。ゴツイ。
最初は既視感の強い無個性な筋肉バディアクションかと思ったが、ゴツい二人の暴れっぷりと、遠慮のない殺戮っぷりが突き抜けてて良かった。
『ザ・レイド』の撮影監督マット・フラネリーによるバイオレンスアクションがキレてた。
車に掴まる悪漢の肩が千切れたりとか(^^;
 

ロスト・フライト
2023年/イギリス、アメリカ(ポニーキャニオン)/アクションサスペンス
監督:ジャン=フランソワ・リシェ
主演:ジェラルド・バトラー(ブロディ・トランス役)
2023年11月23日日本公開


格安航空会社のトレイルブレイザー社。
シンガポールから飛び立つ飛行機に乗る機長のブロディ。
進路の天候が荒れる事を知ったブロディは、進路を変更しても良いか?と上司に聞くも、「嵐の雲より高く飛べばいい」と却下される。
案の定、機体は落雷を受けて電子機器が停止。
不時着したその島はフィリピンの反政府ゲリラが支配する島だった・・。

タフネスな機長が奮闘して乗客をピンチから救うという昔のハリウッド映画を思い起こさせる設定は観やすい。
移送中の犯罪者がこの島では頼もしい仲間になるという展開も好き。
フィリピン政府すら手を焼いていた反政府ゲリラだけど、なんだかんだで壊滅させていないか?(^^;
(少なくともリーダー格はみんな死んでるw)
 

366日
2024年/松竹&ソニー・ピクチャーズ エンタテインメント/ドラマ
監督:新城毅彦
主演:上白石萌歌(玉城美海役)
2025年1月10日日本公開


母親を亡くして自暴自棄になっていたとき、湊は高校の後輩である美海と出会い、やがて二人は恋人同士になる。
音楽の仕事につく夢を追って東京に出た湊を追って、美海も卒業と同時に東京へ。
ところがあるとき、湊は突然、美海に別れを告げる。
2人は別々の人生を歩み、20年後・・。

沖縄出身の人気ンバンド“HY”のヒット曲「366日」の歌詞を原案としたラブストーリー。
上白石萌歌がまずカワイイ。
人工的なカワイさじゃなくて、ちゃんと沖縄の天然娘に見える。
上白石萌歌の存在感によってこの映画がピュアな物語に映っている。
(泥沼化されたり、悲劇に偏り過ぎたりしていない)
この物語は美海にとっての“幸福”とは何だっのか?を考えるものなので、ただ「不幸な人生」に見えてしまっては失敗。
それを成り立たせた上白石萌歌の功績は大きい。
 

アシュラ
2012年/東映/アニメ
監督:さとうけいいち
主演:野沢雅子(アシュラ役)
2012年9月29日日本公開

 

1400年代の京都。
身重の女が焼け野原の中で出産するが、あまりの飢餓で産んだ子供を食べようとする。
8年後。生き残った子供がこの物語の主人公。
子供は空腹を人を喰って凌ぐ獣のような生き方をしていた。
旅の僧侶に襲いかかるが返り討ちに合う。
子供は僧侶にアシュラと名付けられ、人の道を説かれる。
とある日、弱いものいじめをする地頭の息子。
投げた石がアシュラに命中。

アシュラは地頭の息子を噛み殺す。
怒り狂った地頭に追い詰められ、崖の下へ落とされるアシュラ。
大怪我をしたアシュラを介抱したのは村の娘・若狭。
食べ物を与えられたり、言葉を教えられたりするうちに、アシュラは若狭に懐いていく。
だが若狭には七郎という恋人がいた。
アシュラは嫉妬のあまり七郎に襲いかかってしまう。
若狭に罵倒されたアシュラは、ショックのあまり姿を消す。
村は洪水の被害で作物が取れなくなり、大飢饉が訪れる。
若狭も飢えで痩せ細っていた。
アシュラは地頭の家に忍び込んで馬を襲い、馬肉を若狭に与えようとする。
だが若狭は「それは人肉ね!死んでも食べないわ!」と拒む。
アシュラが生きていた事を知った地頭は、村人に食べ物を与える約束をしてアシュラを殺すように命じる。
飢えた村人や地頭に追われるアシュラ。
地頭を返り討ちにしたアシュラだったが、村人に吊橋に追い詰められて谷底へと落ちていった・・。
そののち、餓死した若菜を荷車で運ぶ七郎達。
そこへ生きていたアシュラが通り過ぎる。
アシュラの目には涙。
次のシーンでは出家したアシュラが仏像を掘るシーンで終劇。

1970年に「週刊少年マガジン」に連載されたが、批判が殺到し、神奈川県で有害図書指定されるなど社会問題に発展した。
そんなジョージ秋山先生の問題作を2012年にフルCGアニメで蘇らせたのが本作。
今の時代的には有害どころか、道徳観や宗教観を考えさせられる傑作なのだが、「漫画は子供が読む娯楽」という1970年当時の価値観では理解出来なかったのだろうな。

本作はアシュラの声が野沢雅子だったわけだが、悟空感強すぎてノイズになっちゃってた気もする。
これが鬼太郎だったら問題無いんだけど。
 

アイアンクロー
2023年/アメリカ(キノフィルムズ)/ドラマ
監督:ショーン・ダーキン
主演:ザック・エフロン(ケビン・フォン・エリック役)
2024年4月5日日本公開


一世を風靡した大物レスラー、フリッツ・フォン・エリックは、世界最高峰タイトルのNWA世界ヘビー級王座を手にしないまま引退。
彼の夢はレスラーとなった息子達に託されていた。
映画の主人公は次男のケビン。(長男は幼き日に死去)
フリッツの運営するローカルプロレス団体WCCWでは、次男ケビンと三男のデビッド、そして円盤投げの選手からプロレスに転向したケリー。
エリック3兄弟として売り出す。
マイクパフォーマンスも苦手で、プロレスも地味なケビンはデビッドやケリーのサポート役になっていく。
だがケビンには野心は無く、ただ「家族とずっと一緒に暮らしたい」と願っていた。
そんな中、逆ナンで知り合ったパムとケビンは結婚。
結婚パーティで吐血しているデビッドを見つける。
数日後、日本への遠征中にデビッドは内臓破裂で急死する。
続いて王者リック・フレアーからベルトを奪取したケリーは、その日の夜に酔ったままバイクを運転して右足を失う。
さらにミュージシャン志望だった細身のマイクは、母親に反対され、父フリッツにレスラーになる事を勧められるが、試合中に受け身を失敗して肩を負傷。
毒素性ショック症候群を患い、精神安定剤を過剰摂取して自殺。
そしてケリーも義足でプロレスに復帰していたが鎮静剤を大量摂取、精神不安定により拳銃自殺。
プロレス業界で呪われた一家と言われたエリックファミリーの悲劇をケビン視点で描く。

まずプロレスのシーンがリアルでウソっぽくない。
そしてハーリー・レイス、リック・フレアー、ファビュラス・フリーバーズなど、
実在選手をよく似せている。
本作は実話をもとに映画化されているが、実際にはさらに六男のクリスも拳銃自殺していたり、事実は映画以上に過酷であった。
ただ映画を見ると思えるのは、この兄弟達に起こった悲劇は“呪い”や“不運”だけが原因ではなく、父親であるフリッツや母親であるドリスの家族との関係性も考えさせられるものだった。

映画の最後に「ケビンは4人の子供と10人以上の孫を抱える大家族となった」と締めくくられるのは、ケビンが父フリックを反面教師として、家族への愛の示し方に成功した・・とも解釈できる。

余談だけど、「自分の子供には呪いを引き継いで欲しくない」とフォン・エリックの名前をつけない描写があったけど、のちにプロレスラーになったケビンの息子二人は、いずれもリングネームでフォン・エリックを名乗ってるんだよね。
(ロス・フォン・エリックとマーシャル・フォン・エリック)
 

HELP/復讐島
2026年/アメリカ(ウォルト・ディズニー・ジャパン)/サスペンスホラー
監督:サム・ライミ
主演:レイチェル・マクアダムス(リンダ役)
2026年1月30日日本公開


リンダは真面目で優秀な社員だったが、上司には評価されていなかった。
成果物だけ奪われ、家ではインコに話しかけて鬱憤を晴らしたり、バラエティ番組『サバイバー』を観て気を紛らわす毎日。
あの日、新たにCEOとなったブラッドリー・プレストンがやってくる。
彼女はブラッドリーにアピールするが、キモがられるだけだった。
そしてバンコクへの出張に幹部らと一緒にプライベートジェットに乗ったリンダ。
幹部らはリンダが『サバイバー』出演オーディション用に撮った映像をみんなで観て笑っている。
そのとき飛行機が激しく揺れてドアが吹き飛ぶ。
シートベルトをしていなかった幹部達は吹き飛んでいく。
嵐の海面に不時着した飛行機から脱出し、孤島に流れ着いたリンダ。
ブラッドリーも岸に流れ着いていたが、足を負傷して動けない状態。
『サバイバー』マニアのリンダは、器用に寝床や飲み水を確保していく。
リンダはブラッドリーを介抱する。
リンダを下に見ているブラッドリーは、ときおり反抗的な行動をするが、そのたびにリンダの足元に跪く事になる。
そしてブラッドリーがこの島を真相を知り、二人の生活は終わりを告げる。

まず、この映画は「パワハラ上司に不当な扱いを受けているOLが立場逆転して復讐する話」ではない。
リンダが不当な扱いを受けているのは確かだが、リンダは計算能力が高いというだけで、会社の重役として適任の人物としては描かれていない。
どちらかというと付き合いづらいタイプの自己中心的な人物で、こんな人が副社長になったら会社は傾くんじゃないかと思える(^^;
そんな人に孤島で主導権を握られる金持ちエリートというホラーコメディなんだと思う。
そしてそんなサバイバル生活の中でリンダは「この状況を利用してブラッドリーに復讐してやる」なんて思っていない。
恐らくは「私への不当な扱いが勘違いだった事を教えてあげるわ」といったところだろう。
そしてブラッドリーが反抗するたびに矯正するようにキツイ罰を与えるというわけだ。
ブラッドリーや幹部達の性悪ぶりをアピールしたミスリードで、映画のヴィラン役を巧みに入れ替えるサム・ライミ監督のジェンダー風刺だ。
なので「HELP/復讐島」という邦題はダサい上に不適格。
英題「SEND HELP」の直訳は「助けを呼んでくれ!」。
ブラッドリーの悲痛な叫びなのである。

リンダとイノシシの死闘でイノシシの目をくり抜いて大量の血を浴びたり、ブラッドリーを心臓マッサージしながら次々とゲロを吹きかけるシーンなど、「サム・ライミだなあ」と思えるシーンが盛り込まれていてつい笑ってしまうw
 

帰って来たドラゴン
1974年/香港/アクション
監督:ウー・スー・ユエン
主演:ブルース・リャン(ドラゴン役)
1974年3月日本公開


主人公は悪人を退治しながら旅をしているドラゴン(ブルース・リャン)。
悪人から金を奪い、貧しい人に配っているので、常に悪の刺客から狙われている。
刺客を撃退し、組み立て式のイスで休んでいると、2人組の強盗に狙われる。
だがそれもあっさり撃退すると、その2人組を子分につける。
舞台はチベットに接する交易が盛んな金沙村。
そこには全国各地から凶悪な犯罪者が集まっていた。
その村で買われていく子供を逃がしたり、悪徳換金屋を懲らしめたりするドラゴン。
次のシーンでは宿屋で無理矢理に働かされていた娼婦を逃がす。
そんなドラゴン。
村を歩いているとイーグルという女武術家に勝負を売られる。
さこへイーグルを狙った男達が襲いかかってくる。
加勢して男達を倒すドラゴン。
噂を聞いた村のボスに呼び出されるドラゴン。
ドラゴンは西南地区の特別捜査官を名乗り、逮捕すると脅して金を払わせる。
次のシーンでは子分の二人が横暴な男を懲らしめようとして殺してしまう。
その男はこんな手紙を持っていた。
「ジャガーへ 金沙村へ急げ 緊急事態だ カンより」
二人は助けたおじいさんにスクーターみたいなのを貰う。
一方、ドラゴンのもとにはイーグルが訪れていた。
イーグルはドラゴンが村へ来た目的は、ジャガーが持ち帰る秘宝だと見抜いていた。
そしてジャガーが村に帰ってくる。
ジャガーを演じるのは“和製ドラゴン”こと倉田保昭先生。
イーグルは猿芝居で秘宝をジャガーから奪おうとするが見抜かれて失敗。
ドラゴンはジャガーの留守に秘宝を手に入れようとボスの家へ殴り込むが失敗。
ドラゴンはイーグルと手を組んでジャガーを待ち伏せ、秘宝の入った木箱とニセの木箱をすり替える作戦に出る。
このときのジャガーだが、なぜか子分二人組にいいようにやられて木箱をすり替えられるw
悪役で最強のカンフー使いなのに小物感が出てしまう(^^;
最後はドラゴンとジャガーの一騎打ち。
ここまではこのシーンまでの稚拙な前振りと考えていいw
殴り合って蹴り合っては走る!
次々と舞台を変えてしばき合う二人。
高い建物の壁と壁をよじ登ってまで戦う。
このときのスタントではマット1枚しか敷かれなかったらしい(^^;
落ちたら大怪我(爆)
そこから降りてもまた走って次の場所へ。
トンファーvsヌンチャクでも戦う。
死闘の末、ジャガーを倒したドラゴン。
ジャガーにやられていたイーグルのもとへ。
イーグルは「ドラゴン・・あの宝玉はどうかチベットへと返して・・」と告げて息を引き取る。
次の瞬間、宝玉を乗せたスクーターが誤動作で走り出し崖から落下。
宝玉とともに爆発してしまうw
終劇ww

いつもにやけていながらもカンフーが強いというマイトガイ的な無国籍感のある主人公。
ブルース・リャン演じるドラゴンは、どことなく若き日の原田大二郎のようだ。
スピーディなブルース・リャンの動きに対して重く鋭い倉田保昭先生の動きは対照的で良いバランスだ。

ストーリーは行き当たりばったりで、雰囲気だけ楽しむような感じw
「帰ってきたドラゴン」という邦題だが、特に何かの“続編”でもないし、和製ドラゴンと呼ばれている倉田先生が“ドラゴン役”でもないのでややこしい。
(ちなみに原題は『Call Me Dragon』で「俺をドラゴンと呼べ」的な意味)
日本ではブルース・リー亡きあとに遅れてドラゴン映画ブームが到来。
「あのドラゴン映画が帰ってきた」的な意味合いでつけられたらしい。
 

ガンバとカワウソの冒険
1991年/共同映画/アニメ
監督:大賀俊二
主演:野沢雅子(ガンバ役)
1991年7月20日日本公開

白イタチのノロイを倒し、冒険を終えたガンバ達は、それそれの道へ別れていた。
あるときシジンの婚約者ナギサが行方不明となる。
シジンはガンバら仲間達と再会し、一緒にナギサを探して欲しいと頼む。
かつての仲間(忠太)か集結し、ナギサ探しの旅に出る。
旅の途中でカワウソの親子と出会い、カワウソと行動を共にしてきたナギサとも出会えた。
カワウソは野犬に狙われおり、ガンバとともに楽園を求めて川の上流へと向かう。

1975年4月7日から9月29日まで全26話で放送された「ガンバの冒険」の続編となる劇場映画。
劇場映画としては2作目だが、1作目は総集編である。
「ガンバの冒険」以後のエピソードであるが、そもそも16年ぶりの続編なので、リメイクアニメとしての側面も持つ。
テレビアニメ版とは制作スタッフも異なるため、絵柄を寄せて、当時の声優を再結集させても、どこか似て非なる雰囲気が生まれている。
というのもテレビアニメの「ガンバの冒険」は出崎統監督作品であり、出崎さんのアニメというのは作家性が強く出る。
それが抜け落ちる事で、どこか子供向け教養番組のようになってしまった。
人間による自然破壊によって動物が棲家を追われ、数を減らしていくという問題提議も、表現が直接的過ぎてどこか説教臭い。
テレビアニメ版の模倣としては上手くいっているものの、反面で薄っぺらく感じるのはそのせいだろう。
 

28年後... 白骨の神殿
2025年/イギリス、アメリカ(ソニー・ピクチャーズ エンタテインメント)/ホラー
監督:ニア・ダコスタ
主演:レイフ・ファインズ(ドクター・ケルソン役)
2026年1月16日日本公開


本作はシリーズ4作目であるが、前作「28年後...」の連作という形になっている。
前作で1人での旅に出たスパイクは、謎の若者集団と合流して映画が終わっていた。
廃プールみたいなところでスパイクが若者集団からリンチを受けているところから映画は始まる。
集団の一人と強制的にナイフで決闘させられる。
スパイクを舐めすぎて足の動脈を切られて絶命する相手。
それによりスパイクは仲間入りを認められる。
その集団はサー・ジミーをリーダーとする悪魔崇拝集団だった。
彼らはゾンビ感染は悪魔の仕業だと信じ、出会う人々を拷問し、悲鳴を悪魔に捧げるために行動していたのだった。
(仲間達は全員ジミーと呼ばれている)
その頃、前作でスパイク親子を助けたイアン・ケルソン医師は、感染者の中でも凶暴なアルファにモルヒネを打ち、サムソンと名付けて手なづけていた。
サムソンの手を取って踊るシーンとかカオスw
これを見て映画「ミミズバーガー」で主人公がミミズと踊るシーンを思い出したのはたぶん俺だけだろうw
そんな光景を目撃したジミーの一人が、アルファを従えるイアンを見て「覇王(悪魔の王)を見つけた!」と認識する。
サー・ジミーは単独でイアンと接触し、覇王ではなく医師である事を知るが、「覇王である事を演じろ」と強要する。
翌日、この映画の名シーンへ。
イアンはアンプを繋ぎ、アイアン・メイデンの「The Number of the Beast」を爆音で流しつつ、自らが覇王である事を演じきる。
インテリキャラが崩壊してハイテンションでパフォーマンスするイアン医師ww
音と光のイリュージョン!吹き付ける覚醒剤!
サー・ジミーの「そこまでやらなくても・・」という表情が可笑しい(^^;
こうして仲間に悪魔を信じ込ませ、より洗脳を強固なものにしたと思いきや、イアンはジミーズの中にスパイクがいる事を見つける。
そして「サー・ジミーを生贄に捧げよ」とジミーズに命じてしまう。
サー・ジミーは「こいつは覇王じゃない!」と逆上し、イアンを刺す。
混乱したジミーズは統制を失い、密かにサー・ジミーに疑念を抱いていた女ジミーことジミー・インクが残りのジミーを倒して、サー・ジミーも逆さ磔にするのだった。
永遠の眠りにつくイアンを見送り、2人で旅立っていくジミー・インクとスパイク。
(ここでジミー・インクが自分の本当の名前はケリーだと明かす)
そして死んだイアンのもとにやってきたサムソンが言う。
「ありがとイアン」
そう、サムソンは前日に施されていた精神病の治療が効いて人格を取り戻していたのだ。
ポストクレジットで父親と娘が登場。
娘はケリーとスパイクが感染者の群れから逃げているのを発見する。
この父親というのが1作目の主人公で、最初のサバイバーであるジムという仕掛け。

鑑賞後に知ったけど、「28年後...」って三部作だったみたいw
劇中でのイアンの「悪魔なんていない、いるのは人間だけだ」っていうセリフが主題なんだろうね。
ジミーズの悪魔的な所業も人間が起こした狂気だし、悪魔のようなモンスターだったサムソンも病気になっただけの人間だという・・。
つまるとこ三部作でやりたいのは、一度崩壊した社会を舞台に人間社会の歴史的本質をメタファー的に表現したいのかなと。
そういう意味ではゾンビパニック表現が無くなったのも意図的かなと。
三作目見てみないとわからんけど。
三作目で本物の悪魔とか出てきたら笑うしかないけどw