コンテンポラリーアートは今の絵です -2ページ目

渡辺香代子 個展

ギャラリー・トリニティ では今、渡辺香代子 さんの個展を開催しています。

今回の個展タイトルは 『 My Babies

近づきたいのに、近づけない、理解したいのに理解し合えない、そんな誰でも感じる人と人との距離感をテーマに制作を続けている作家 渡辺香代子さん。



コンテンポラリーアートは今の絵です



輪郭をあえて背景に溶け込ませた、ボヤーッとした作品。

すごく印象的です。 はっきり見たいのに、見えないもどかしさ、

これが作者が表現したい距離感なのかと気付かされます。


実は、曖昧な画面のその奥には、細密なBaby達が描かれているそうです。 どんなBabyなのか見てみたいですね。見えそうな作品もありますよ。

是非、直接ギャラリーで鑑賞してみてください。


先日のオープニングの時の様子。


コンテンポラリーアートは今の絵です


作品とギャラリーの雰囲気はこんな感じです。


コンテンポラリーアートは今の絵です





近づいて見ようとすればするほど、見えづらいのです。


少し距離を置いて観ると輪郭が浮かび上がって、Babyの姿勢や表情までもが見えそうな気がします。


現実の人との距離感も、距離を置いた方がよりその人の本質を理解できる時が多い気がします。 そう考えると、結構深いですね、今回の作品達は。

 

丸山数理 個展

ギャラリートリニティ では 丸山数理さんの個展 「クスクスと消える日」 を開催しています。


5月25日(火)より6月5日(土)までです。ギャラリートリニティでは初の個展となります。


丸山数理さんは、雲、青空、そして大地 この最もシンプルな地上の景色に1人背をむく人間 といった

一貫した構成の作品を制作しています。


最近の作品では、空気の流れにのみこまれ、そして一体化するかのように 人が消えてかけているような

そんな儚さというか空虚感をあらわす作品が印象的です。



そんな作品を創る作家さんですが、今回の個展では少し趣きが違った感じの作品もあります。



作品は、画面に1人の人間が基本でしたが、今回は複数人の作品が一点あります。

1人の人間ではない、新たな展開が今後楽しみです。



コンテンポラリーアートは今の絵です


作品は、アクリル絵具で丁寧に重ね塗りされた画面が特徴でした。

今回は、シンプルな線画と滲みを活かした ドローイングが3点あります。


コンテンポラリーアートは今の絵です




作家の成長とその器の広がりを感じました。



昨日は、オープニングパーティでした。その時の写真です。


仲間も大勢集まって盛り上がりましたね。




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おかもとかおり 個展


ブログを書くのが遅くなりましたが、おかもとかおり  さんの個展のご案内です。


彼女の個展は、これで2回目となりますが、作品の一貫性という意味ではまったく

ぶれない作品を制作する作家さんです。


ダークブルーの背景は、そのまま夜の世界をあらわしています。

なんでも、彼女の幼い時に培われた夜の世界にたいする興味や畏敬や不思議な

思いが作品として産み出されるきっかけとなっているそうです。


深層心理に深ーく刻まれているのでしょうね。 夜の世界が。



コンテンポラリーアートは今の絵です


作品は、見事な完成度です。とにかく、ディテールの創り込みが細やかで緻密です。


作品の画面だけではとどまらず、キャンバスを張り込む作業からそれが感じられます。 

四角い、滑らかな立方体のようなキャンバスです。 キャンバスの角に布を重ねた合わせ目や、継ぎ目がないんです。


全てにおいて完成度の高い作品が、ギャラリー全体を統一感のある

おかもとかおり の世界にしています。


ちなみに、私のお気に入りは 『糸』 という作品。


電柱を下から見上げた構図、一本一本の電線の描き込みは直接見るとすごいです。




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