あるノウハウやツール、スキルなどの素晴らしさを礼賛し、他の人にも教えて広めていこうとすることは自然なことである。


そのノウハウをビジネスにすることも大いに結構だ。


しかし、それを金科玉条として、ノウハウを固定的に捉えてそれ以外を排除するという原理主義や教条主義がはびこることも多々ある。


「このやり方しかダメです。それ以外は邪道な方法です。」


こうなるとそのノウハウ自体の発展性を封じ込めてしまい、ノウハウもノウハウを広めるための仕組みも形骸化する。


○○養成講座や自己啓発セミナーなどは、その落とし穴にはまりやすい典型例である。


名前は出さないがあるツールの運命をケーススタディとして、取り上げたい。


15年ほど前に日本で紹介され、じわじわと賛同を得て、メディア露出も多くなってきた。そこで、ある会社が独占販売権を買い、高値でノウハウを売り始め、多くの同業者をあからさまに排除し始めた。


そして、原理主義的であるがゆえに成果を出せないエバンジェリストを多く生み出し、独占したがゆえにメディアの露出が減り、結局エバンジェリスト達も食えなくなってしまった。


笑えない話である。


※原理主義:ある特定の原理原則を絶対視し、 他を非難したり、排除する考え方や態度。また、状況や現実を無視して、その原理原則に固執すること。


※エバンジェリスト:ある原理原則や商品の熱狂的な信望者であり、その良さを広める伝道者。


「世界で一番素敵な仕事だわ。もし、あなたがニコニコ笑いながら出勤する人を見かけたら、その人はたぶん消防士だわ。」~ニューヨークのある消防士


ここまで思い込みが激しいとイヤミを通り越して、楽しくなる。これくらいの思い込みも時には必要である。