リヒターデルトリンテム 7年目の新事実 DELTRINTEM Richter New fact | BLRM ブラッキー リッチモア ~ Be Lucky Rich More!! のブログ

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ギター、双眼鏡、オーディオ、 趣味関連の記事を書いていく予定です。
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私自身が、ワクワクドキドキ出来る事だけを記事にします。
〜 SINCE 2015.4.8

さて、今回と次回は、リヒターデルトリンテムに関する記事である。

 

DELTRINTEM Richter Model Elektron  

 

デルトリンテム リヒターモデル、

 

それは私にとって、一際 思い入れの強い機種でもある。

 

 

もし、デルトリンテムと出会っていなかったら、

 

間違いなく、今の私は存在していないので、

 

デルトリンテムには、感謝の念が極めて強く、

 

と言うより、敬意と感謝しか無いのである。

 

 

リヒターデルトリンテムに関しては、

 

これまでも何度も記事にさせて頂いたのだが、

 

私が初めて、リヒターモデルの記事を書かせて頂いたのが、

 

かれこれ、もう7年も前の事である。

 

 

 

 

この頃はまだ、世界有数のマニアであり、

 

CARL ZEISS 光学アドバイザーでもある、

 

私の同志で大親友の、ドイツ人の K氏とも出会っておらず、

 

その K氏の長年来の大親友であり、

 

CARL ZEISS JENA研究の世界的権威でもある、

 

ハンスシーガー博士との交流もない頃であった。

 

 

この御二方とのご縁は、私にとって非常に重要な出来事であった。

 

1Qマークの真実、リヒターの多くの謎に始まり、

 

CARL ZEISS JENA 機に関してだけでなく、

 

歴史に残る世界の名機達、双眼鏡の奥深さ等、

 

数多くの、これまで知り得なかった情報を教えて頂いたからだ。

 

 

そのお陰もあって、そうして知り得た情報を、

 

こうして皆様に発信する事が出来ている訳であるから、

 

私にとっては、感謝してもし切れない、

 

大切な存在の方々なのである。

 

 

そんなK氏がドイツから、わざわざはるばると、

 

私の住む和歌山に会いに来てくれた際に、

 

日本に持参された双眼鏡の中の一つが、

 

デルトリンテム リヒターモデルであった。

 

 

ちなみに、もう一つは、Dialyt 7×42BGA T* であった。

 

 

彼は、500台を軽く超える膨大なコレクションの中から、

 

吟味して、この2台を日本に持参されたのだ。

 

 

それが示すところの意味は、

 

非常に大きいと言えるのではないだろうか。

 

 

参考までに、K氏が来日された際の記事がこちら。

 

 

 

 

 

話を戻そう。双眼鏡に関して極めて造詣の深い、

 

この御二方と出会う以前の私の過去記事には、

 

今となっては間違った内容の記述も多く、

 

気付いた時点で、都度訂正や追記をさせて頂いている。

 

 

さて、リヒターデルトリンテムには、外観が非常に似通った、

 

リヒターモデルではないデルトリンテムが存在し、

 

その見分け方は、接眼部の2箇所のノッチ( 切り欠け)の有無、

 

と言うのが、長年の定説だったようで、

 

今となっては誠に恥ずかしながら、私自身も一時期、

 

以下のような説明画像を使用していた事があった。

 

 

 

 

 

 

しかしながら、実は、リヒターモデルにも、

 

2箇所のノッチが存在するバージョンが存在する、

 

と言った噂が、一部のマニアの間で囁かれてもいたのだが、

 

それは言わば、都市伝説のようなものであった。

 

 

しかし後日、私はその決定的な証拠を入手したのであった。

 

 

実は7年前にリヒターモデルの記事を書いた この頃、

 

リヒターデルトリンテムに魅せられた私は、

 

まるで何かに取り憑かれたかのように、

 

何台も買い求めていたのだが、その中の1台に、

 

接眼部にノッチが存在する個体があったのである。

 

 

当時の私は「やっちまった!!」感 満載であった。

 

 

リヒターモデルを購入したつもりが、

 

ノッチ付きのリヒターでは無いデルトリンテムを購入してしまった!

 

と、確認不足と詰めの甘い、未熟な自分を責め、

 

そのまま防湿庫の奥に押し込んだままにしていた。

 

 

それから約5年程が経過し、防湿庫を整理していた際に、

 

ふと、確認がしたくなって、接眼部を分解してみたのである。

 

 

すると何と!! 非球面レンズが搭載されているではないか!!

 

それは紛れもなく、2群4枚構成の、

 

リヒターデルトリンテムのそれであった。

 

 

過去に分解歴が無いと思われる状態だった為、

 

まず、間違いはないだろう。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そして、シリアルナンバーをあらためて調べてみて、

 

私は腰を抜かす程、ビックリ仰天したのである!!

 

 

何と何と、リヒターデルトリンテムが世界で初めて生産された、

 

1932年10月19日、600台のロットの中の1台だったのである。

 

 

防湿庫の奥に押し込んだ、エセリヒターと思い込んでいたモノが、

 

まさか、歴史的にも非常に貴重で重要な、

 

ファーストロットのリヒターモデルであったとは!!

 

 

正しく、夢を見ているような、狐につままれたような、

 

神様のイタズラと言うべきか、奇跡的な出来事であった。

 

 

まるで、どうせ当たっているハズが無いと思い込み、

 

放っておいた 宝くじが、実は当たっていた!!

 

と言ったような、夢のような体験であった。

 

 

もっとも、見方を変えれば、何とも間抜けな話でもある。

 

 

何も知らずに、防湿庫の奥に押し込んだままにしていた、

 

自分の無知さと愚かさ、間抜けさを、深く深く反省し、

 

その後、心を込めてメンテナンスさせて頂いた。

 

 

1932年10月19日から生産された、世界で初めて、

 

この世に産声を上げたリヒターデルトリンテムには、

 

間違いなく接眼部に切り欠け、2箇所のノッチが存在していたのである。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

よって、接眼レンズカバーに、

 

2箇所のノッチが存在するリヒターデルトリンテムは、

 

確実に存在すると言う事が、ここに明確となった。

 

 

ただ、いつのロットまで、このノッチが存在したのか?

 

どのタイミングで、通常のノッチ無しのリヒターモデルに移行したのか?

 

それは、現時点では未だ不明のままである。

 

 

もし、読者の方で、ノッチ付きのリヒターを

 

お持ちの方がいらしたら、是非ともご一報願えれば幸いである。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

これが、世界で初めてリヒターモデルが誕生した、

 

1932年10月19日、600台生産された、

 

記念すべき、ファーストロットのリヒターデルトリンテムである。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そして後日、ドイツのK氏と、ハンスシーガー博士同様に、

 

私にとっては、非常に大切な存在であり、

 

日頃から、非常に多くを学ばせて頂いている、

 

不思議なご縁を頂いた、我が国有数のマニアであるK氏の元に、

 

この子は嫁いで行く事になったのであった。

 

 

流石に、歴史的にも貴重なファーストロットのリヒターモデルなので、

 

私は恐らく、K氏で無ければ誰にも譲らなかっただろう。

 

 

愛のある方の元に嫁いで、この子も大変に幸せ者である。

 

K様、どうか末永く、愛でてあげて下さいませ。

 

 

では引き続き、次回のリヒター関連の記事も、

 

お楽しみ頂ければ幸いだ。

 

 

 

 

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