DELTRINTEM VS VICTORY FL ~ デルトリンテムとFLの見え味 新旧対決!! | BLRM ブラッキー リッチモア ~ Be Lucky Rich More!! のブログ

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私自身が、ワクワクドキドキ出来る事だけを記事にします。
〜 SINCE 2015.4.8

 

 

 

 

今まで、この企画がなかったのが、不思議な気もするが、

 

今回、 8×30 双眼鏡の新旧対決!! という事で、

 

両者を じっくりと、覗き比べて来た。

 

 

 

 

 

 

覗き比べてきたのは、1962年製のカールツァイスイエナ製、

 

1Q デルトリンテム  DELTRINTEM  8×30  1Q と、

 

今も現行品の カールツアイス VICTORY FL 8×32 T*  である。

 

 

約2mm、FLの方が対物経は大きいのだが、

 

ほぼ似たような規格だ。

 

 

 

VICTORY FL8×32 T* は、

 

小型双眼鏡の名機 とも言われており、

 

ファンも非常に多く、光学性能的にも非常に高性能な、

 

最新 ダハ式双眼鏡である。

 

 

レンズに高価な、フローライトガラスを使用し、

 

32mm経としては、異例に 像が明るい事でも知られている。

 

 

価格も、こんなに躯体が小さくても、

 

20万円を軽く超える、リトル・ジャイアント!!

 

いわゆる、ハイエンド双眼鏡である。

 

 

 

そんな、最新のハイエンド双眼鏡と、約60年以上も昔の、

 

東ドイツ製の、1Q  デルトリンテムを じっくり覗き比べてみようと

 

思い立ったのである。

 

 

 

覗いてきたのは、このような景色だ。

 

 

 

 

 

 

 

 

天気も素晴らしく、陽光下での観察となった。

 

 

山の麓の辺りに、蓮池や 子供の遊具が揃う 公園があり、

 

その周辺を覗き比べたりしてみた。

 

 

 

 

まず、 VICTORY  FL 8×32 T*  であるが、

 

やはり、像が非常に明るく、眩しいくらいだ。

 

 

木々の葉っぱ等も、クッキリと見え、コントラストも良く、

 

透過感も抜群で、さすがの高性能振りを発揮した。

 

 

 

ただ、難点を言うと ダハ機の宿命なのか、

 

遠近感の表現には乏しく、近くの景色も 遠くの景色も、

 

似たような距離感で、奥行き感が殆ど無く、

 

像が非常に平坦な印象である。

 

 

それ以外は、特に何の問題もなく、楽しめた。

 

 

 

後は、像が明るい、と言う事が良くも悪くも、

 

陰影感の表現と言う点では、もう一歩な気がする。

 

 

カメラ(写真)で言えば、露出を明るくし、

 

シャドーを目一杯持ち上げたような、

 

そんな感じの表現に思えた。

 

 

 

 

次に 1Q デルトリンテム であるが、

 

この明るい日差しの順光の陽光下では、

 

想像していたよりも、FLとの明るさの差が少なく感じた。

 

 

これは、少々 意外な結果であった。

 

もっと大きく、差が出るように想像していたのであるが、

 

良い意味で、予想は裏切られたのである。

 

 

 

もっとも、FLの方が当然、像は明るいのだが、

 

デルトリンテムも 必要十分な明るさで、この景色を見る分には、

 

何の不満もない明るさであった。

 

 

 

また、デルトリンテム特有の、像の着色感が、

 

こういった 山の木々、緑が基調の景色にはプラスに作用し、

 

非常に、緑が生き生きと、濃厚に見えた。

 

 

そのせいもあってか、

 

視界の中の世界は、生命感に溢れていた。

 

 

 

FLの方は、色彩が ニュートラルという事もあって、

 

もう少し 温度感が低めで、クールな感じに見え、

 

「味わい」 という点では、いささか素っ気ない。

 

 

 

 

そして、FLとの最も大きな違いは

 

遠近感や立体感、距離感 等の表現で、

 

FLでは平坦に見えた景色も、デルトリンテムでは、

 

近くの景色と 遠くの景色の差が、ハッキリと分かるような、

 

秀逸な 距離感、遠近感、奥行き感 の表現であった。

 

 

像が、FLのように平坦では無いのである。

 

きちんと、奥行きの表現をしてくれるのである。

 

 

 

これが、何よりも 一番の違いだと感じた。

 

 

比較的 近景 ( 20m程の距離 ) の花 等を見ても、

 

デルトリンテムの立体感の表現には、FLは及ばない。

 

 

 

後は、デルトリンテムの方が 線が細く、

 

繊細なシャープさ、である。

 

 

また、FLのように、シャドーを最大限に持ち上げたような、

 

ともすれば、露出が明る過ぎるような絵ではないので、

 

その分、陰影感の表現も、秀でているように感じる。

 

 

 

明るく、小型で、防水、と言う事もあって、

 

つい お手軽な FLを持ち出す事が多いのだが、

 

こういった景色には、やはり デルトリンテムの方が、

 

覗いていて、断然 楽しい!! と あらためて感じた。

 

 

 

FLは非常に良く見えて、高性能なのは確かなのだが、

 

どうも、覗いていて あまり楽しくはない。

 

 

 

また、軽くて 持ちやすい FL以上に、

 

デルトリンテムは更に軽く感じ、持つ手への負担が小さく感じた。

 

 

 

立体感や、遠近感、臨場感の表現に秀で、

 

その為 とても自然に違和感なく 景色が目に入り、

 

覗く主体を引き立てるような表現をする、

 

覗いていて 何とも楽しい 1Q デルトリンテム と、

 

 

そつなく、高性能に、ニュートラルに、冷静に、客観的に、

 

且つ、ともすると 少々過剰と思える程に、とても明るく、

 

陰にまで光を照らしたかのように、覗く 対象物を増幅し、

 

像の平坦さから、少々の不自然さを感じるものの、

 

最新の双眼鏡の高性能振りを堪能出来る FL、

 

と言ったところであろうか!?

 

 

 

当然の事ながら、レンズの透過率、収差の少なさ、

 

周辺像の歪みの少なさ・・・

 

 

そう言った、あらゆる光学性能に於いて、

 

デルトリンテムは FLの足元にも及ばないだろう。

 

 

 

しかしながら、 「 覗いていて、楽しい事 」 と、

 

それらのスペック的な要素は、やはり 全くの別問題のようだ。

 

 

この辺りを、どう 捉えるか!? 

 

どう 感じ取る事が出来るか!?

 

それで、選択や好みは違って来るであろう。

 

 

 

 

デルトリンテムの見え味に関しては、

 

これまでに、私がお譲りさせて頂いた方々からいただいた感想も、

 

大方、共通するように思う。

 

 

 

頂いた感想を、ほぼ原文のまま掲載させて頂いてるので、

 

興味がおありな方は、是非 参考にされたし。

 

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