少し前から、CARL ZEISS のデルトリンテムや、
シルバレム、または オーバーコッヘン等、
オールド・ツァイスのポロ双眼鏡の修理やメンテナンスの
受付を秘かに始めたのであるが、
( 実は、本ブログでしか告知していないので、
ブログ読者しか知らない。)
早速、何件か、修理依頼を頂いたので、その中から、
ブログに掲載を了承頂いた方々の例を、
参考までに、今回と次回に分けて、アップしようと思う。
1Q デルトリンテム
フォーカスリング&ディオプターの修理例
まずは、O様から依頼をいただいた、
1960年台初期の 1Qデルトリンテム だ。
外観は、かなりの美品で、美しい個体です。
依頼内容は、フォーカスリングや、ディオプターに
ガリがあり、非常に重く、回し辛いとの事。
去年、ヤフオクで購入されたそうだが、
外観は、綺麗なだけに残念だと思う。
で、早速 まずは 接眼レンズ部分を分解してみると・・・
砂浜にでも、落としたのだろうか・・・!?
小さな砂がビッシリだ!!
実は、これは決して珍しい例ではなく、
海外から取り寄せた、古い中古のデルトリンテムには、
よくある 例の一つ なのであるが、困ったことに、
外観からは、全く判らない事が多い。
で、同様にフォーカスリングを外してみると、、、
ダメだ、こりゃ。。。
で、まずは フォーカスリングを外し、分解して、
クリーニング&グリスアップを行った。
砂が入り込んでいる。
大方は取り除いたが、この後、更に
羽根の溝に入り込んだ砂を除去する。
フォーカスリング クリーニング後
砂が入り交ざった、古いグリスを取り除き、洗浄した後、
再度 新しい ヘリコイドグリスを塗って、組み立てて完了。
無事に、スムースで快適な操作フィーリングの、
フォーカスリングとディオプターが蘇りました。
幸い、それ以外は特に大きな問題はなく、
プリズムも綺麗で、カビも曇りもありませんでした。
ただし、光軸のみ、少し 上下に狂っていた為、
O様の了解を得て、光軸の調整もさせて頂きました。
なので、今回は、
フォーカスリング&ディオプター&接眼レンズ部分の
クリーニングとグリスアップ、
光軸調整、プリズムカバー等、ボディのクリーニング、
と言った、修理内容となりました。
O様にも、大喜びしていただきました。
O様から、その後 有り難い感想を頂き、
ブログへの掲載も心良く、了承頂いたので、
以下に掲載させて頂こうと思う。
~ 以下 抜粋 ~
去年、ヤフオクで購入したのですが、
外観はとても美品だっただけに、
フォーカスリングの操作が不快で残念でした。
オークションは、そういった事までは分からないので、
やはり、リスクがありますね。
今回、BLRM様から購入した訳ではないのに、
心良く引き受けて下さり、本当に感謝しています。
戻って来たデルトリンテムは、外観だけでなく、
操作フィーリングも非常に快適で、
益々覗くのが楽しくなり、愛着が湧きました!!
思い切って、お願いして本当に良かったです。
ありがとうございました!!
~ ここまで ~
O様、私からの購入品でなくても、全く構いませんよ!!
ノープロブレンです!!(^∇^)
この度は、ご依頼下さり、ありがとうございました!!
2018.8.6 平和の日にOPENしました!!
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