久しぶりに美しく晴れた。
毎朝、通勤の途中で南農高校第二農場の西側を南に向って走る時、ハルと二人で「常念さん」と水神様に「おはよう」を言うことにしている。今朝は「ハル、常念さんがきれいだよ」と言うと西を向いたハル「うわぁ!じょうねんさん、すごいねぇ!」。
見事な、これぞ冬の常念、安曇野の盟主!という姿である(いっつもぎりっぎりなので写真を撮ったことはない)。それをバックに田んぼの中に残る水神様の祠。見ていてくれてるなあ、ナンテ思ってしまう。
今日は気持ちはトレーラーだけど夕方から組合の「団結パーティー」(凄い名前だね)があるのでのんびりトレーラーで迎えに行っているわけにはいかず、車で登園・出勤。「この厳寒期には、さすがに自転車はきついよね」と言われたんだけどそうでもないのよ~。ちょっぴしの「ずく」を出すのが実は一番難しいのであって、動いちゃうと楽しいもんである。
さて、この火曜日は、Kさん主催のスノーシューツアーに参加してきた。
林道を登っていくと途中から登山道になる、そのほんの手前までスノーシューでトコトコ歩いて上って、谷になっている斜面をスノーシュー履いたまま滑ったり転げたりしながら下る、というハードなツアー。
「トコトコ歩いて」とは言うものの、ワタシは列の後ろの方で踏み固められた雪の上を歩くだけだったにもかかわらず、ものすごーくキツかった。先頭を歩いていくKさんの姿が信じられなかった。
ワタシの中では有り得ない身体能力である。どういう心肺機能やねん!なんでこのスピードで歩き続けられるの~っ?しかも後ろの人とおしゃべりして笑いながら!ワタシなんて、雪がどうかしてズボッと一歩乱れただけで、ものすごいストレスになるのに~。やっぱこの人、本物のアスリートなんだ、って思った。
フカフカの新雪の上を最初に歩いていくのはきつい。そりゃニホンジカだって積雪30センチで動けなくって死んじゃうわよ、って、体でわかった。
そして、ワタシゃ一体、わざわざ年休いただいて、こんなしんどい事をなんだってやっとるんだと思いながら、もう止まろうよ~(TT)と泣きたい気持ちになりながら、火事の半鐘みたいな心臓と、フイゴみたいに悲鳴を上げている肺、重くてもう、置いて行きたいくらいな両足に「がんばれ、がんばれ」と声をかけながら歩いた。
さあ、ここでお昼にしましょう大休止、となって止まった途端、あれほど暑くて汗まみれになっていた身体がものすごいスピードで冷え始めた。慌ててゴアテックスの上着を着たけど追いつかない。ダンナが持ってきてくれていた熱いスープが闇の中の光みたいにありがたい。
ワタシは根性ナシの軟弱者で、寒いとすぐに悲しくなる。もう、楽しいなんてこれっぽっちも思えなくなってしまうのに、今回はちょっと違った。同行された他の人たちと一緒にこの寒さの中で、他愛も無い話をしながらいる事が何だか嬉しいのだった。
下りはいいトシした大人がキャーキャー騒ぎながら山の斜面を転がって雪まみれだった。
フカフカの雪の斜面を、両足「モモ上げ」するようにして降りていくのだが、途中でつるっと滑るとそのままズルズルズルーッと滑り落ちていく。
標高2000メートル級の山でコレをやったら「滑落」だろうが、ここでは「すべり台」状態。可笑しくってゲラゲラ笑いながら落ちて、前の人までそのまま巻き込んで、雪崩のように連なって滑りながらさらに大笑い。
林道から斜面に入って、結局「100メートルのすべり台」を滑り降りて、無事にまた林道に出た。いやぁ、よく笑った。
楽しむ、ということを教えていただいたスノーシューツアー、終わってみればあの「しんどい」は忘れてしまっており、残ったのは「怖がらず、なんでも『いっけー!』が楽しい」という発見だった。
今夜は「団結パーティー」。賑やか好きなハルは「パーティー」と聞いて大喜びで、今朝は保育園に着くなり先生に「きょうはぱーてぃーにいくんだよ!」と叫んでいた。楽しんでるなぁ。
毎年開催されるこのパーティー、今年で5回目か6回目になるだろうか。年々参加者が減っていて、せっかく組合費を納めているのだし、こういう時に参加しないで「組合費ばっかり取られて」と文句を言うのはどんなもんだろう。
主催するほうにももちろん工夫する必要があるだろう。
本当に「楽しむ」ためにはちょっとの「ずく」、やる気が必要不可欠なんだから。
苦しいことも楽しいことも、ままならない、という事を体験するためにワタシらはこの世に生まれてくるのだそうだから、それ
ならば斜に構えているよりも、何でも真正面から「いっけー!」の方が、生まれてきた甲斐があるというものだろう、と、このトシにしてやっと知ったのである。
写真は1/29洞合公園にてハル。
本文とは関係ないけど、鼻垂らしてかなり楽しんでいた。