N邸(栃木)建て方準備 | やすだけんちくじむしょのブログ

やすだけんちくじむしょのブログ

安田事務所の仕事をご紹介します!

基礎工事を進めている傍ら、大工さんの作業場では

建て方の準備が進められています。

今回の計画では、屋根の垂木が室内に表しになる箇所が

いくつかある為、事前に材料の加工が必要です。

 

 

加工の順番待ちをしている垂木。

今回は屋根葺き材のすぐ下に断熱材と通気層を仕込み、

尚且つ、室内に現れる垂木下端の良いボリュームを確保する為、

通常の垂木に比べて、3倍位の大きさがあるサイズを計画。

材質は杉材で、既製のサイズには無い為、材木業者さんに

指定のサイズにひいてもらいました。

 

 

加工は、まず表面を綺麗に削ります。

材木業者さんでは設計より少し大きめにひいて来るので、

この段階で表面を削りながら所定のサイズまで落とします。

また、木は1本1本それぞれ色味やクセが違うので、

一つ一つ材を確認しながら、加工していきます。

 

 

次に、垂木の継手となる部分、面戸部分の加工していきます。

細いライン状に加工された所が面戸部分で、内部と外部の

境界部分です。室内で表しになった垂木が、外部に軒裏として

出てきます。軒の出は設計で1200mm。

四季があり、高温多湿気候である日本は、古来より屋根の納まりの技術が

発達してきた経緯があります。軒の出を深く取り雨を避け、

夏の太陽を遮り室内環境を快適に保つ技術です。

 

 

今回はここまでになります。

この積まれた材料が、建て方時に現場へ運び込まれます。

どのように屋根となっていくのか、お楽しみに!