造作材〜火の見櫓の家〜 | やすだけんちくじむしょのブログ

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安田事務所の仕事をご紹介します!

先日、外部・室内に使われる造作材の
材料チェックをしに、工務店さんの
加工場に行ってきました。




使われている材料は主にピーラー(米松
の良質部分)とスプルスです。
ピーラーもスプルスも同じ松材ですが、
ピーラーは魚のマグロに例えるとトロ
の部分で、木肌がよく蜜実で框や見切り
などに使われます。
スプルスは加工性が良く材がピーラー等
に比べると柔らかいので、窓廻り枠など
に使われます。



これはピーラー。玄関の上がり框に使う
予定です。
仕上げに塗装をかけるので、キレイに
仕上がった後が楽しみです。



こちらもピーラー。
玄関扉が木製なので、その枠に使われます。



窓廻り枠にするスプルス。
所定の厚みになるまでキレイに削って
います。
ツルツルに仕上がっていました。



おそらくエンドユーザーさんからは、この
様な細かくて小さな材料は目に入っていない
のかもしれません。
しかし、建物の最終的な仕上り具合はこの
様な細部の出来の積み重ねにすごく左右されると思います。
設計者や腕のいい大工さんは、小さい所まで
気持ちを行き届かせて作っています。

この魅力がより多くの方に届くことを
願っています。