決めきる力 | ヒロミツDiary 〜更新は忘れた頃にやってくる〜

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福岡在住
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前節町田ゼルビアに敗れついにリーグ最下位にまで沈んでしまったレノファ山口
真夏の5連戦が終わったかと思えば今節から再び5連戦が始まる過密日程 その初戦の相手はJ2に昇格してからまだ1度も勝利したことのないツエーゲン金沢です

レノファは4-2-3-1のフォーメーション
イウリ、森晃太、田中陸君が2試合ぶりのスタメンに名を連ね ここ数試合スタメン起用だった浮田君と金沢でのプレー経験のある小松君、田中パウロの二人はベンチからスタート

一方現在14位のツエーゲン金沢
柳下監督3年目の昨年は過去最高順位の11位で終えるも躍進に貢献した主力が多く流失し更に今季獲得し6ゴールをマークしていた新外国人のルカオ選手も離脱を余儀なくされ前節はジュビロ磐田相手に0-6の大敗 相性の良い山口を叩き再び上位進出の足かがりとしたいところです

今節の金沢の注目選手はFWに入るルーキーの加藤陸次樹選手 陸次樹と書いて(ムツキ)と読みます
サンフレッチェ広島のユース出身でその後中央大学に進学 開幕から殆どの試合にスタメンで起用され9節から12節まで4試合連続ゴールと計5ゴールをマーク
ゴールシーンを見てるとDFの背後のスペースに飛び出してそのまま得点まで完結させててサンフレッチェOBでもある佐藤寿人(現ジェフユナイテッド千葉)選手を彷彿とさせる動きだなあ…と感じました
また9節の水戸戦、12節の京都戦では見事なポストプレーを見せておりそれらも結果得点に繋がっている為このまま活躍を続ければ来季は個人昇格もあるのでは?と思いますね

試合開始から金沢がボールを支配しますが柳下監督のコメントで(前半20分ぐらいは準備が出来てない選手がいて、山口にも準備が出来てない選手がいて助かった)と話していたようにお互いに迫力のない試合展開となります
その20分にまず金沢がレノファ陣地左サイド深くのスローインからボールを繋いで左サイドバックがランニングして空いたスペースを左サイドハーフの島津選手が入って右足でミドルシュートを放つもGK山田ががっちりとキャッチします
それからすぐのレノファの攻撃  中央でパスを受けたキャプテン池上が右サイドにボールを振ると森がファーストタッチで抜け出して中に切り込みマイナス気味のグラウンダーパス これを高井が狙うも金沢GK白井選手のセーブに阻まれ得点こそ生まれませんがいい攻撃を見せました

前半30分 レノファDF陣の背後を通すスルーパスに反応したのは加藤選手 左足でのシュートは山田がブロックしますが眞鍋、ヘニキのCBは試合を通してこのルーキーFWの動きに苦戦します

そして前半36分でした 金沢がレノファ陣内でパス交換をした後ふわりとした縦パスを前に送る
これに反応したのは加藤 眞鍋の裏を取って抜け出し後ろからくるボールを右足でキーパーを見ず蹴りこんでゴール
更に前半アディショナルタイム スルーパスから再び加藤に抜け出され再び失点 力の抜けたもののシュートには力強さを感じました
0-2とレノファは2点のビハインドで後半に入ります

後半開始と同時に左サイドバックを安在から川井に変更した霜田監督
(推進力)のある川井を使って左サイドからの攻撃の活性化を図りました
が 皮肉にも次の1点を奪ったのは金沢
55分 金沢の左からのコーナーキックを一度は跳ね返しますがこぼれ球を拾われ右サイドへ
窪田選手がDFとGKの間に上げたクロスを杉浦恭平選手にも合わされて0-3 

これで攻めるしかなくなった霜田監督は古巣対戦の小松、田中パウロに 好調の浮田と計3選手を一気に投入
迎えた64分 相手のプレスに合いながらもボールを失わず池上が持ち上がると右サイドの浮田へ展開
左足が利き脚の浮田はカットインして巻いたシュートを放ちこれがゴール!今季4点目

1点を返して以降のレノファは何度もシュートチャンスを作りますが2点目を奪うことが出来ません 
84分には池上の右からのクロスに田中パウロが頭で合わせますが白井の好セーブに阻まれタイムアップ 3連敗で順位は最下位のままです

1点を返して以降の攻撃の流れは見事だったものの如何せん今年のレノファに足りないのは(決定力) シュートを決めきる力
レノファは現時点でリーグ2位の167本のシュートを放っています ちなみに首位の長崎は145本
シュート数町田は94本です
しかし、決定率を計算(得点÷シュート数 %計算)してみると8.38%でした
ちなみに他のチームも計算してみると

シュート数1位の水戸(188本 得点22)が11.7%
リーグトップの得点数の北九州(158本 得点28)が17.7%
リーグ最小得点の栃木(125本 得点9)で7.2%
シュート数最下位の町田(94本 得点12)で12.7%
となりすべてのチームを計算した結果レノファは栃木に次いでワースト2位となってます
確かにレノファは守備に課題を持っているチームですがかといって攻撃に全く問題がないわけではない
ここぞというところで決めきれない
自分達の流れのところで決めきれず流れを渡して失点してしまう
攻撃の形は作れているのですから練習でもシュート練習に重点を置いてもいいのでは?なんて思ってしまいますね

レノファの次節は中3日でアウェイでモンテディオ山形との対戦
開幕から引き分け続きでなかなか順位が上がりませんでしたがここ5試合を4勝1分として8位まで順位を上げてきています
長身の選手が多くCKの数もリーグ2位の為 町田戦の反省を活かしてセットプレーの失点厳禁でお願いしたいところですね

次節と次次節はアウェイが続きます
途中出場の選手がアグレッシブな動きしてましたのでパウロ、浮田君のスタメン入りも含めて 総力戦で臨んでほしいですが…
(2020/1 小野田サッカー交流公園にて撮影)