「ABBA」の楽曲10曲選 | 徒然逍遥 ~電子版~

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こんにちは。行政書士もできる往年の映画ファンgonzalezです。
訪問ありがとうございます。


高校時代に、日常的にABBAを聴いていたが、ず~っとそれを恥じており封印してきた。
しかし、映画『マンマ・ミーア!』(08)などが封切られ、再評価されてきたことで恐る恐るカミングアウト。未だに堂々としてはいないが「昔聴いてたよ」程度には語れるようになった。

では何故そんなに負い目を感じてきたのか。
それは、歌詞にある。


歌詞を読んで気付いたのは、くだらないと言ふか、ばからしいと言ふか、どんな消費者を念頭に置いて作ったのか甚だ不分明に思える内容だったのである。


あの頃は英語に飢えていたので、歌詞が短く簡単そうな曲を選んで書き写し、単語は辞書で調べるなどしていた。すると妙に甘ったるいラブソングだったり、誰が聴くのか分からない内容のものだったりで慄然としたものだ。

 ※現存する約40年前の手書き写本↓

 *「That's Me」*

 *「I've Been Waiting for You」*

 *「Hasta Mañana」*

 

まあ言ってみればこんなもの自分の認識の持ちようでどうにでもなるもんだが、自意識の強さが隠ぺいするよう促していたんだろうな。むしろこの事実の方が恥ずかしいね。


さて、今年の夏は映画『マンマ・ミーア! ヒア・ウィー・ゴー』が公開された。キャストはもとよりABBAの楽曲群の人気の高さもあっての第二弾なんだろう。
そこで、個人的に気に入った曲や英語学習に用いた歌を10曲チョイスしてみたよ。

*相変わらず祝祭的なノリの作品ですね*

 

【慣れ親しんだABBA10曲選】
That’s me
イントロのピアノから軽やかで、予想に違わぬ美しい旋律が支配的。青空のように爽やかな印象を与える佳曲。英語学習用。‘77年の名盤「Arrival」収録。

 *粒ぞろいのラインナップ。「Dancing Queen」が世界中を席巻*
 

As Good As New
こっちはヴァイオリン室内楽調のイントロから一転ディスコ調に。しかしすぐに流麗なメロディを伴うポップスへと変調する。この落差が面白い。79年「Voulez-Vous」収録


Angeleyes
女性ボーカルとコーラスが美しく溶け合いABBAらしさが発揮される。歌詞を一語一語はっきりと発音しながら歌えるので覚えやすい。英語学習用。79年「Voulez-Vous」


If It Wasn’t for the Nights
ピアノのイントロから心浮き立つ予感。どことなくアメリカンなライト感覚を覚える。朝一番に聴いていたお気に入りの一曲。タイトルがそのまま英文法の学習になった。79年「Voulez-Vous」

 *日本でもアルバムチャート1位獲得*
 

One Man One Woman
恐らくは電子音であろうが何故かアイリッシュを連想させるイントロが印象的。女性ボーカルが高らかに歌いあげるクライマックスが感動を呼ぶ。78年「The Album」


Eagle
映画『アバ/ザ・ムービー』(78)でイメージ映像を伴う場面に遭遇。自分には珍しく、マイナー調なのに惹かれてしまった。アレンヂの仕上がりも佳し。78年「The Album」


Thank You for the Music
ピアノ一本のイントロに合わせた語りから合唱へと移行。まさに音楽賛歌。気分は静かに高揚し目頭が熱くなる感覚。名曲に数えられるだろう。78年「The Album」

 *英国を中心に欧州で大ヒット*
 

Dance(While the Music Still Goes On)
女性と男性のボーカルが交互に現れるがメインは男性。英語学習用だが珍しく歌詞が長い。が、アップテンポではないので唱和しやすい。今でも日常的に口ずさんでしまう。74年「Waterloo」


Hasta Mañana
スペイン語タイトルに惹かれた。その名の通り別離の歌である。これもまたゆっくりと歌いやすい。が、超甘で恥ずかしい。英語学習用。74年「Waterloo」

 *サウンドもまだシンプルな時代*
 

I’ve Been Waiting for You
導入部の雰囲気からして容易にラブソングと判別できる甘さあり。タイトルからして既にそれを物語っているが。心暖まる滑らかな旋律が耳に心地よい。英語学習用。75年「ABBA」

 *代表曲となる楽曲群収録*


番外
Dancing Queen
もはやクィーンならぬキングと名乗ってもおかしくないほどに広く人口に膾炙された名曲。やはり別格扱いとしたい。心浮き立つダンスミュージック。‘77年「ARRIVAL」


その他選外でも結構好きな曲として『When I Kissed the Teacher』(「Arrival」)『Gonna Sing You My Love Song』(「Waterloo」)『Kisses of Fire』(「Voulez-Vous」)などが挙げられる。


ところで、知る人も少なかろう映画『アバ/ザ・ムービー』(77)であるが、何とラッセ・ハルストレム監督(『マイライフ・アズ・ア・ドッグ』(85)、『ギルバート・グレイプ』(93)、『サイダーハウス・ルール』(99)が手掛けたドキュメンタリー映画であった。もちろん当時の自分はそんなこと知る由もなかったが、今となっては貴重な体験と言へよう。


本日も最後までお読み下さりありがとうございました。

*この夏サウンドトラックの売り上げも絶好調*


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