機動戦士ガンダム39話にて木星帰りの男「シャリア・ブル」が登場した
唐突に出てきた「木星船団」ってなんだよ、と思ったかもしれない
ギレン総帥も言っていたが木星船団は「ヘリウム3」を持ち帰ってくる団体の事
ヘリウム3はザクや戦艦に搭載されている核融合炉に使用されていてガンダム世界を根本から支えている
我々の世界では月にヘリウム3が大量に埋蔵されているらしいと言う事が最近分かってきたのだが、ガンダムの世界では木星に「のみ」ヘリウム3が存在している、という前提です
実際木星にどの程度ヘリウム3があるのかハッキリわかってないですが、まあ、そういう設定と言う事でお願いします
木星船団は「木星資源開発事業団」というNGO団体が運営している
その重要性から1年戦争では木星船団への攻撃は禁止されている
この当時では片道4、5年を掛けて往復しているらしい
木星圏にはやはりコロニーがあって、具体的な描写はないが採取作業を行っている
木星は地球に比べ高質量であるため、かなり高い重力が発生している
そのため生活はかなり過酷らしい
それ故なのか、ニュータイプの能力に目覚める者がいるのだろう
地球からは遥か遠く、高重力化での作業、酸素を含め限られた資源での過酷な生活が能力を開花させるのかもしれない
本来空間認識力が増したニュータイプはこういう所で能力を発揮するべきなのだろう
そういった意味でニュータイプはスぺースノイドから発生するというジオン・ダイクンの言葉は正しいのかもしれない
・・話が逸れたか
片道5年という長期遠征のため、船団に乗るためにはかなりのエリートである事が予想される
それがシャリア・ブルだったり、Ζガンダムで登場するパプティマス・シロッコだったりする
彼らは軍人である事から、NGOと言っても完全独立体制ではないのだろうね
適正から考えると軍人から引っ張ってくるのは当然とも言えるのだが
道中どんな危険が待ち受けているか分かったもんじゃない
ガンダムΖΖの主人公であるジュドー・アーシタも、戦後木星船団に参加している
恐らく連邦軍からのコネのようなものだろう
ただちょっと疑問が
機動戦士ガンダム39話ではシャリア・ブルが帰還し、ギレンの台詞から「ヘリウムの心配はなくなった」とある
帰還した資源をジオンが独占したのであろうか、それともジオン公国は独自の船団を派遣していたのだろうか、ちょっと疑問は残る
派遣していたとしても往復を考えると5年は見越しての事だ
単純に木星船団から資源を割り当てられた、と考えるべきだろうか
いまいちその辺がモヤモヤするのだが
運航にはジュピトリスという超大型輸送船が使用されている
全長2㎞とかなりでかい
内部にはモビルスーツを開発できるスペースもある
シロッコはここでメッサーラ等のモビルスーツを開発した
木星の高重力を前提に開発されていて、高重力を振り切るため高機動設計がされている
こういう背景のある設定は面白いよね
と、まあ地球圏における木星の重要性は何となく理解頂いただろうか
宇宙世紀0079~120年までは裏方的な存在だが、それを以降は木星圏が不穏な動きを見せてくるのだがこれはまた別途