歴史
シャンパンを語る上で絶対に欠かすことのできない二人の人物がいます。
ドン・ペリニョンと
マダム・クリコです。
シャンパーニュ地方とは
パリの東にあるマルヌ県とオーブ県一帯を指しますが、
1668年、マルヌ県のオヴィレールという村に住む
ドン・ペリニョンという盲目の僧侶がいました。
修道院の酒庫係りだったドン・ペリニョンはある日、偶然から面白い発見をします。
まだ発酵の完了していない地元のワインに、
たまたま当時使われはじめたコルク栓をして放置しておいたところ、
なんと瓶の中で再発酵し、
発泡性のワインが造られたのです。
いわゆる
「瓶内二次発酵」です。
当時、シャンパーニュは既に香り高いワインとして通っていましたが、
それは通常の非発泡性のワイン(スティルワイン)としてであり、
まだ発泡性のワインとしてではなかったのです。
このドンペリニョンの発見により、
シャンパーニュは偉大な発泡性のワインとしての地位を築くに至ったのです・・・・とされていますが、
実際にドンペリニョンが発泡性を発見し、
そして盲目であったという明確な証拠は実は存在しません。
シャンパン・メーカーで最大手の
「モエ・テ・シャンドン」
が出す最高級品が世に名高い
「ドンペリ」
です。
モエ・テ・シャンドンは
オヴィレールの修道院跡を買い取り、
そこに自社工場を作りました。
モエ・エ・シャンドンと僧ドンペリニョンは特に何の関係もないのですが、
僧ドンペリニョンの敬意として、シャンパン・メーカーで最大手の
モエ・エ・シャンドンと僧ドンペリニョンは特に何の関係もないのですが、
僧ドンペリニョンの敬意として、モエ・テ・シャンドンは同社の造りだす最高級品を
「キュヴェ・ドンペリニョン」
と名づけたのです。
(本文中で「モエ・エ・シャンドン」・とか「モエ・テ・シャンドン」という表記をしていますが、
現地に行くと「モエ・テ・シャンドン」と発音することもあります。)
「アペリティフの日」
軽食と飲み物でゆとりのひと時を楽しむフランスの習慣を広めるための
「アペリティフの日」が、
今年も6月第1木曜日の7日に行われるそうです。
2011年度にはフランスの
「ガストロノミー」
がユネスコの無形文化遺産に認定され、
アペリティフを始めとする伝統の食文化が改めて世界に認められました。
9年目を迎える今回は、
東京・六本木ヒルズアリーナをはじめ
京都、千葉、仙台、横浜など全国11都市でイベントが開かれるようです。
アルマン・ド・ブリニャック
シャンパーニュのメゾン
「キャティア」
のプレスティージュ・キュヴェ
「アルマン・ド・ブリニャック」
に、ピノ・ムニエだけで造るキュヴェが加わるみたいです。
キャティアが本拠を置く
シニー・レ・ロゼ村と
リリー・ラ・モンターニュ村の境界にある
クロ・ヨンの1・1ヘクタールに植えられた
ピノ・ムニエのみで造られます。
これまではアルマン・ド・ブリニャックにブレンドされていました。
2012年が恵まれた作柄になれば、
アルマン・ド・ブリニャック初のヴィンテージ・シャンパーニュとして、
17年ごろに市場に出る予定だそうです。
ピノ・ムニエのみで造るプレスティージュ・キュヴェは珍しく
ピノ・ムニエは早熟で、
フィネスを欠く黒ブドウという見方がありますが、
柔らかさと香り高さがあり、
アッサンブラージュ(ブレンド)に欠かせません。
あのクリュッグのグランドキュヴェでも重要な役割を果たしています。
アルマン・ド・ブリニャックには、
ブリュット、ロゼ、ブラン・ド・ブランのキュヴェがあり、
それぞれゴールド、ピンク、シルバーの豪華なボトルに入っています。


