ZZR1100C納車後 | 角目好き

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四角いライトいかがです?

先週末、無事にZZRを引き取ってきた。

 

 

日曜日の早朝、楽しかった友人宅での宴から目が覚めると、外ではまだ雨がポツポツと降り続けていた。車で5分ほどの売主宅まで車に乗っけて行ってもらった。売主はまだ若いナイスガイだった。オートバイは入札の説明文通りで、所有していた1年間、一生懸命に手入れをしてきたことが伝わってきた。暫く動かしていなかったようで、家の前の坂道で押しがけをして、エンジンを掛けてもらった。バッテリーはすぐに電圧が上がり目を覚ました。一通り説明を受け、私は友人の車に続いていよいよ出発することになった。曲がり角を曲がると、雨のしずくのついたバックミラーに写っていたナイスガイの姿が見えなくなった。

 

車のまばらな大通りに出ると、友人が前を走れと合図を出してきた。私はアクセル全開で追い抜いた。信号の手前で止まり、「はえーなー」、「いい音してんなー」と叫びあった。

 

友人の子供達が昨晩作ってくれたテルテル坊主が、リビングにぶら下がっていた。私はコーヒーを1杯入れてもらい、飲み干した。ようやく体が起きてきた。嵐という予報は夜中で終わっていた。これから東へ向かって走っていくと、雨雲に追いついてしまうのだろうか。再び合羽を着込み、今度は友人とお別れになった。まだ寝ている家族を起こさないように静かな住宅街を後にした。

 

高速道路のICにはすぐにたどり着いた。日曜日の登り車線はガラガラで、山間部に入ると雨粒がシールドに当たり始めた。いくつかの山を超え1時間少しが経った。オートバイはすこぶる快調で、わずかにアクセルを空けるだけで、十分に流れについていけた。平坦な国道が高速道路と並走し始めた。高速道路を降りて国道を走ることにした。暫くすると、1台の車を挟んで、ツーリングをしているオートバイの集団に追いついた。信号で集団の後ろに着こうとアクセルを戻した時だった。オートバイのエンジンが止まった。道端にZZRを寄せた。

 

表示されているバッテリーの電圧は正常だった。しかしセルが全く反応しない。脇道に入り、ゆるい下り坂で押しがけをした。しかしエンジンのかかる気配がまったくない。ここから1時間程走ったところに父親の実家がある。先祖の墓参りをする予定だった。いとこの兄貴に軽トラで迎えに来てもらおうか?その時何かが頭をよぎった。セルスイッチの押し下げを何度か繰り返し、サイドスタンドの上げ下げを何度かしているうちにセルが回り、何事もなかったかのようにエンジンが動き出した。

 

10時頃、慣れ親しんだ町に入った。雨が強くなっていた。やっぱり雨雲に追いついてしまった。扇状地の高台にある観光センターで、この地域名産の、ウスターソースをかけて食べる麺を食べた。最近ようやく食べられるようになった。お墓参りをすませ、国道を避けて帰路についた。

 

午後になるとすっかり雨が上がった。私は県道や農道を淡々と走り続けていた。リラックスしたポジションと余裕のある排気量は、ダイナミックな雲の動きと、左右を流れていく山の景色を堪能させてくれた。甲府盆地に出ると青空が広がっていた。カッパはすっかり乾き、濡れきった靴とグローブが乾き初めてきた。

 

塩山からR411に入った。もう帰ってきたも同然だった。所々濡れている路面に気を使いながらZZRの評価を始めることにした。

 

車体で一番気になるのはフロントの入り方だった。ステアリングヘッドが低いわりには立ちが強く、グラっと入ったあとに起き上がろうとする。これからポジションを作り直しサスのセッティングをしていこう。

 

エンジンで気になるのはカチカチと耳障りなエンジンノイズだった。バルタイの調整とカムチェーンテンショナーの交換はしているということだったので、カムチェーンガイド、カムチェーン、カムの交換と手を付けていくことになるかもしれない。お店と相談していこう。カチカチが消えると忍者エンジン特有のヒュンヒュン音が前面に出てくるはずだ。

 

旋回性は想像以上で、今後フルバンクでピタッと安定するオートバイになるという手応えが十分にあった。速さが魅力のスーパーバイクや、振り回して楽しめるミドルバイクとも違うメガスポーツの走りは、買ってよかったと心底思えるものだった。

 

C型ZZRをかつて所有していたZRX1100Ⅱと較べると、車重は10kg近く重く、キャスター、トレール、ホイールベースの値は大きいのだが、扱いやすい。やはりフレームとサスの差は大きいようだ。ZRXは腰高感があったが、ZZRは安定していながらも軽快感がある。昔乗らせてもらったノーマル忍者やZZR1100D型と較べても、軽快感の差は大きい。この先カスタムが進んだらどんな世界が待っているのだろう?楽しみになってきた。

 

ヘッド周りのOHをする価値は十分にあるオートバイだなと思いながら、ガラガラの奥多摩湖の駐車場に入った。ベンチに横たわり少しだけ眠ったあと帰路についた。

 

こうして待ちに待った1100が準備万端の我が家の駐車場に溶け込んだ。

 

 

翌日月曜日。休みを取ってあり、ユーザー車検を受ける予定だった。早起きをして、まずはバンス管のサイレンサー加工から初めた。差し込み54パイのサイレンサーはエキパイからは全く抜くことが出来なかった。楕円形のバッフルを持っているわけでもなく、どうしたものか考えた。リベット留めではなくボルト留めの筒から、芯を抜いてみると、まだ交換したばかりのグラスウールが出てきた。これであの音かとつぶやきながら、芯の内側にバッフルを押し込んだ。他にもメーターを外してLEDバルブをハロゲン球に戻したり、ホーンをノーマルに戻したり、ブレーキレバーがスイッチを押すように、レバーにボルトを埋め込んだりした。

 

いつもの予備検査場で光軸を調整してもらって、第2ラウンドの予約確認に間に合った。しか しここで、課税証明の取り直しと、整備手帳の提出を求められた。一通り終わったら16時までに見せに来てねと。

 

ラインに進んだ。ここでも光軸調整用に外してきたスクリーンが必用だと指摘されてしまった。音量測定は99db以下で通過できた。車速の計測時には、震えるメーター針の指摘を受けたが、メーターケーブルが切れる前に交換してねで済んだ。そして最後まで通過した。

 

一旦帰宅し、カウルのインナーパネルとスクリーンを取付け、ボルトが緩んでいたメーターをしっかり留め直し、整備手帳を記入し、区役所の出張所でシステムの復旧を30分以上待って納税証明書をもらい、再び車検場に戻った。新しい車検証を受け取ったのは15時を回っていた。大変な思いをしたが、車検費用は予備検の1,000円を含めて19,220円だった。やっぱり自分でやるに限る。

 

そんなこんなでようやくZZRが駐車場に納まった。今日はハンドルの交換をし、センタースタンドを撤去した。この先は、フロントマグ鍛、バックステップ、リアサスオーリンズ、マフラーナサートツインテール、リンクOH、フォークOH、ヘッドOH、というメニューが待っている。北海道のシーズンに間に合うだろうか?ま、300km/hマシンをゆっくり楽しもう。