今日読んだ本です。
「読み」の整理学/外山 滋比古
読書術の基礎と応用を教えてくれた「本を読む本」の翻訳もされている外山 滋比古先生の本で、タイトルに「読み」と書いてあったので中身も確認せずに手に入れました。
さて読もうかと思ったとき、、、、
「はて?読みの整理学って、わかるようでわからない・・・汗」
何をゴールに読んだらいいのかな?と迷ってしまい、でも手に入れてるわけだから読まないともったいないし・・・ただ読むだけでは時間がかかるし記憶にも残らないし・・・。
ということで、一旦、中身を調査することにしました。
そして、既知の読みと未知の読みという2種類の読み方について書かれている本だということが分かったので、普段なにげなくおこなっている本の読み方について深く知ろうということをゴールにして読み進めることにしました。
■既知読みと未知読み
読みには、2つの種類があります。
それは、既に知っている、知識がある状態で読む既知の読みと、全く知識も情報もない状態で読むことを未知の読みと言います。
既知読みは、わかっていることを読むため、やさしいし、よくわかるし、おもしろいと感じます。
読んだ!分かった!は低次元の読み方で、わかることは読めるし読めて当たり前なんです。
知っていることをいくら読んでみても新しいことが分かるようにはならないんです。
本の読みじゃないけど、本書に書かれていた例がとても分かりやすかったので少し紹介します。
野球がおもしろいと感じる人は多いですよね。
私の周りにも会社を休んで球場に応援に出かけたり、決勝戦では神社に願掛けに行って、その神社から球場まで祈りながら歩いて行く(10キロ近く距離があるのに)。勝敗で泣く。という人間がいます。
これは、ファンと言ってしまえば終わりですが、野球という競技やルール、選手の事等かなりの部分を知っているから、分かっているから楽しいんです。
これが、野球と同じ団体競技のクリケットだったらどうか?
野球みたいに球使いますよ。
でも、熱狂しないと思うんですね。
それは、クリケットが未知の競技、つまり知らない競技だから。
知っていることをいくら読んでも新しいことがわかるようにならない。
本書で言う、新しいことっていうのは、新しい分野のことを言っていると思います。
■未知の読み
実は、わからないことは読めないんです。
本を読めども本は読めない。。。
未知の読みには2つの壁があります。
一つめは、言葉や文字の壁。
知らない言葉や文字は、読めても意味が分からないですよね。
二つ目は、言わんとする考えそのものが分からない。
これじゃあ、理解なんて程遠い・・・。
じゃあ、どうやって新しいジャンルを理解していったらいいのだろう?
という疑問にぶつかってしまいますよね。
一つの勉強法としては、分からなくても何度も繰り返して読むことによって理解できるようになり、次第に未知から既知に変わってくるそうです。
また、未知だけの本というのは、あまり無いそうです。
未知の部分もあれば既知の部分もある、未知の部分を既知が補ってくれていたり、説明してくれていたりする場合も多い。そうすると、既知を手がかりにして未知を理解していくことができますね。
■まとめ
ちなみに、IQの高い子は、知っている言語の量が多いほどIQが高くなると書かれていました。
つまりこれは、語彙が多くなればなるほど、いろんな言葉と意味が分かるので、言語を知らない子よりも様々な内容を考えることができるため、結果的にIQが高くなってくるんじゃないかと思いました。(IQの低い私が言うのもなんですが・・・汗)
知らない新しいジャンルを理解していく方法としては、ゆっくりと読み、知らない言葉は調べて理解する、またマンガでもいいので入門書を2~3冊手に入れて読み、新しいジャンルの知識の基礎を作る。そして、徐々に難しい本を読んでいく。
これも、未知を既知に変えていく方法の一つではないかと思います。