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30分で1冊。ビジネス書評ブログ

現在、本を読まないと言われる時代に、読書の価値を見直し、日本中にビジネス書の読書習慣を広めること。そしてポジティブで楽しめるビジネス書読書を1人でも多くの社会人(社会人準備者)に広めたい。という目的を持って、読書会を開催しています。

人生で大切なことは、すべて「書店」で買える。

人生で大切なことは、すべて「書店」で買える。/千田琢哉(著)
20代で身につけたい本の読み方80


大学生時代の4年間に1千万円も本代につかって本を読んだ著者が書いた本。
そのスケールが、もう、どこか、比較にならないくらいスゴイというか。。
学生時代に著者のように読書に覚醒したらどうなってたろうな。と妄想してしまいます。

本書には、
著者が読書によって身につけた考え方が
80個と著者厳選の本が掲載されています。

どれもすばらしい内容だったのですが、
とくに私の心に刺さった項目のレビューを少し・・・

■24:本を読むと付き合う人が一変する


これ、経験あります。本を読み始めてある程度すると、本を読む前に付き合っていた人と話題が合わなくなってくるんですね。そして自然と付き合う人が変わってくる。

■26:一人のときこそ絶好の読書チャンス


悩み事が多いとき程、一人で悶々としてしまうもの。悩んだときほど、目的をもって読書ができるというものです。本に救いを求めて必死になるので質の高い読書ができますよ。

■35:インプットの質は必ず量の上に成り立つ


厳選された良著を読むだけの人よりも、興味に逆らわず量をたくさん読む人のほうが、質の高い読書が出来るようになるし、量が質に転換する。読書術でも言えますが、私たち教える立場の人間は、教える人に免許証を差し上げることはできる。でも、その後、技能を磨くのは本人次第。何冊も本を読むことで、本から多くのものを得られるようになっていくのだと思いました。

■37:乱読をしても睡眠中に整理されて染み込む


脳にはそういう機能があるんですよ。だから気にせずどんどん読みたいだけ読めばいい。

■63:夢の実現を早める読書法


この章の内容を知れたことはとてもよかった。私にとってはこの章を読めただけでいい。
学術的な根拠が無いと行動できないんじゃなくて、そんなもの待っていたら待っている間に死んでしまうかもしれない。だから、自分で試す、試行錯誤しながら夢を実現する。
チャンスはすぐにつかまないと。

■68:早朝読書は脳のラジオ体操



引用:早朝は脳が一番整理されている状態ですから、読書することによって質の高い知恵が生み出される化学反応が起こる可能性が高い。


職場の仲間同士で本を読み、その後数分間、読んだ本についての意見交換をする。
それだけで脳はフル回転し始める・・・。

やっぱりそうだよな。うん。
すごく共感します。^^


■まとめ


こんなことを書くと叱られるかもしれないけど、この本は全部読む必要はなく、目次を見たり、ペラペラとページをめくって、気になったところを読んでみるのがいい本のように感じました。
副題の「20代で身につけたい本の読み方80」とあるように、まだあまり本を読んでいない20代の人が読んでみると今後の読書生活に夢と希望が湧いてくる良著だと感じました。



今日の本はコレ。

脳はどのようにことばを生み出すか
言語の脳科学/酒井邦嘉 著

言語の脳科学

■人間だけに与えられた能力=言語


言語は人間だけに与えられた能力です。
考え事は常に言葉で行います。(声を発しなくても)
本も頭の中で声を発しながら読み、内容を理解するのにも言語を使います。

・・・数百人に一人くらい、
頭の中で言葉を発しなくても見ただけで意味を理解する人もいますが。
(うらやましぃー。)


言語が話せるようになったのは人間だけで、
人間は、遺伝的にも言語を覚えられるような準備ができているそうです。


しかしですね、いくら遺伝的に準備が出来ているとは言え、
自動的に覚えられるものではないのだそうです。
たしかに、赤ちゃんが成長するにつれて、どんどん言葉を覚えますが、これは自動的に覚えたわけではありません。

両親や家族、テレビ等、言語を発してくれる環境があるから、
その環境を遺伝的に備わった能力で覚えているだけです。

たとえば、オオカミに育てられた少女って話、聞いたことありますよね?
推定8歳で保護されて、その後9年間生きたけど、覚えた言葉は30語程だったそうです。

■言語を覚える環境


言語は人間にだけ与えられた能力ではありますが、このオオカミ少女の例でも分かるように、言語を覚える環境に居ないことには、いくら人間がもともと言語を覚える能力があったとしても、覚えることが出来ないわけです。

本書には、カスパール・ハウザーという人の例も掲載されていましたが、この男性も13歳まで地下牢に閉じ込められていて、発見後8年間でなんとか言葉を発したり理解したりすることはできたけども、一般的なレベルまでは戻らなかったそうです。

オオカミ少女やカスパール・ハウザーと私たちは同じ人間ですが、
言葉を覚えるためにいったい何が違ったんでしょう?

それが環境です。
しかも、その環境に身を置く時期がとても大事になるんです。

■言語を覚える時期


言語は私たちが成人になっても、絶えず新しい言葉を習得していきます。
しかし、人間として言語の基礎となる言語は3000語と言われていて、
その習得時期が0歳から6歳まで。

この期間に、何らかの理由で、人間社会から隔離された環境に身を置いてしまうと、言語を覚えることが困難となってしまうようです。
(9歳まで大丈夫だったという例もあるようです。)

6歳までに覚えた3000語を基礎にして、
小学校入学後、さらに言語能力が発達していきます。


■まとめ


よく考えてみてくださいよ。
もし、頭の中に言語が無かったら・・・?


考えることができませんよね。
イヤとかスキとかキモチイイとかそういう感情は持てると思いますが、考えることができない。
これって、普段は考えたことは無いけど、考えるとすごいことですよ。

言語を使えるってことが。


読書をすると頭が良くなる。なんて言いますが、
読書をすることで、考える基になる言語の数が増えるわけですから、これは考えなくても分かることです。

いかに読書が大切なことがということが改めてわかった本でした。



先日の読書会で読んだ本です。

思考の整理学/外山滋比古著

思考の整理学

私がもっとも影響を受けた本の一冊「本を読む本」の訳者でもあり、先日も非常に感銘をうけた「読み」の整理学という本の著者でもある外山先生の一冊。

帯にもあるように、東大や京大で1番読まれた本で、1986年が初版にもかかわらず、未だに増刷、平置きされているスゴイ本です。

■メモはとらない


調べたいことがある場合、それに関連する本を片っ端から集め、片っ端から読む。
ノートはとらない。とってもメモ程度にしておく。
ノートをとらないといわれると、読書の際は読書メモをとるようにしている私としては面食らうのですが、このノートをとらないという理由は、しっかりとノートをとった場合、それに安心してしまう。つまり、忘れたらノートを見ればいいや。となってしまい、記憶に残らないのだそうです。

記録するほうが忘れやすい。。^o^;

■読み方と読んだ後


読み方ですが、まずは入門書を読むこと。それも一気に。
まず入門書を読んでおくと、その後の関連書籍の読み飛ばしが可能になってくる。
読み飛ばし・・・よまなくてもいいやと思える箇所がでてくるということですね。

読んだ後、いろいろと頭の中を考えが巡ると思います。
そのとき、自分の頭の中だけで思考を巡らせない。もちろん自分でじっくり考えることは大切なことなんですが、自分の考えを人に聞いてもらう、人に話すという行為を行うことで、この本のタイトル通り、思考が整理されていきます。

こんな経験ってないですか?
人に自分の考えを話しているとき、
自分でも考えていなかったことが口をついて出てきた経験って。

どんどん人に自分の考えを聞いてもらいましょう。
加速学習の原則からも人に話すというのは自分のスキルとして定着させるために効果があります。
週2回開催しているWEB読書会も人に話すということを行っています。

■まとめ


前回、外山先生の著書「読みの整理学」を読み、読める本と読めない本があり、それぞれに読み方があることを教えていただきましたが(正確には読みについて整理していただいた)、その情報が少し本書でも触れられていました。

その内容は、既知と未知についてなのですが、私は読書は自分の知識を深めること、また、新しい世界を知ることが読書の目的のひとつだと思うんですね。

本書で書かれていた知的活動の種類はこの3つ。
・既知を再考
・未知の理解
・まったく新しい世界への挑戦

この3つについて、それぞれの意味と方法が書かれていますが、もっとこの本に書かれている内容に理解を深め、自分の読書経験を深め、読書法にも取り入れて行きたいと思いました。

稚拙な言い方で恥ずかしいのですが、読んでよかった本です。


11月1日WEB読書会【朝カツ】

昨日11月1日(土)に、WEB読書会を行いました。
時間は午前5時。

今回の参加者さんは、東京からOさん、大阪からCさん、台湾からTさん、そして私、福岡から。

WEB読書会は、パソコンがあれば場所を問わず参加することができます。
WEBカメラも使用しますので、リアルに合って行う読書会とさほど変わらない感覚です。


■今回の読書会で読まれた本


今回の読書会で読まれた本はコチラ

Oさんが読んだ本


脳の右側で描け
脳の右側で描けワークブック
ベティ エドワーズ (著)

この本は美術書で、絵の描き方を指導する本とのことでした。
絵の技法はあるが、最初はそういう技法から入るのではなく、ルールよりも感じるままに描いていきなさいということでした。
心理学の話しを交えての美術書ということですが、マインドマップや読書法もそうですがクリエイティブなものの説明を行う際の方法としても使える内容だとOさんはおっしゃっていました。
かなり古い本で、何回も増刷されている書籍とのこと、良い本なのだということも分かります。
興味のある一冊です。


Tさんが読んだ本


本当に使える勉強法

できるビジネスマンのための「本当に使える」勉強法
キャリアアップ研究会 (著)

著者が人じゃない。^-^; 複数人で書いているんですね。
Tさんは、読む前の印象よりも内容を読んでみて印象がアップしたそうです。
うろ覚えで申し訳内のですが、確か500冊の本の中から厳選された勉強法がダイジェストで掲載されている、勉強本の書評のような本だとTさんはおっしゃっていた。(・・・と思います。汗)
効果のある勉強法がいくつも掲載されていてそれぞれが非常に参考になってよかったと言っておられました。

Tさんからうかがった感想が一部うろ覚えだったので、アマゾンのレビューを見てみたところ、Tさんと同じようか感想を書かれている人がいました。
ひとつひとつの勉強法について解説が少なくても、多くの勉強法をこの一冊でしることができるので、まずこの本をハブ本として使用し、詳しく知りたい場合は本書に紹介されている本を手に入れて深く読めばよいわけですよね。

Cさんが読んだ本

5つの学習習慣

5つの学習習慣―驚くほど子どもが勉強しはじめる
横藤 雅人 (著)

小学生の子をもつ親の共通の悩み。子供にどうやって勉強させたらいいのか?
Cさんと同じ学年の子が私にも居るので毎回Tさんが読む本や話しにとても共感しています。
勉強机はリビングに置く、子供部屋は中学から。ただし、部屋を与えるのではなく「貸す」。貸すのだからあくまで親は「大家」である。という考え方。
なので、部屋に入るのも、大家として当たり前の権利。という内容も勉強のやり方以外に書かれていたそうです。
今年からわが家も、机をリビングに移動したばかりだったので驚きながら、Tさんの感想を聞いていました。


私が読んだ本です。

思考の整理学

思考の整理学
外山 滋比古 (著)

私がもっとも影響を受けた本の一冊「本を読む本」の訳者でもあり、先日も非常に感銘をうけた「読み」の整理学という本の著者でもある外山先生の本です。
帯にもあるように、東大や京大で1番読まれた本なのだそうです。
1986年が初版だったので、古い部類の本なのに、未だに増刷、平置きされている本です。
書評記事はまた後日書きますが、読むということ、知識を深めるということについての理論に感銘を受けました。
もっと理解を深め、自分の読書経験を深め、読書法にも取り入れて行きたい内容です。
幼稚な表現ですが、読んでよかった本です。


■まとめ
今回の早朝のWEB読書会も、楽しく刺激を受ける読書会でした。
読書術の経験のなかったTさんも30分読書法や、読書専用のメモ法「シードメモ」も活用されています。

世の中にはたくさんの速読法の本や読書法に関する本が出版されています。
アマゾンのレビューを見ると、酷評が目立ちます。
しかし、手に入れて読んでみるととても参考になる内容が多いです。

私が以前習得して使っていた読書法もそうですが、読書法を身につけるには仲間と環境があると習得がしやすくなります。
出来ている人と、同じレベルの人、自分よりもまだ慣れていない人などいろんな方たちと読書を行うことが習得には必要なんじゃないかと思います。
私たちもそのために、WEB読書会を行っています。

興味のある人は、どうぞ遠慮なくメッセージをくださいね。
丁寧にお答えします。


今日の本はこちら。
頭角をあらわす男 70の流儀/藤堂和子(著)

九州一の歓楽街、中洲一の高級クラブのママ、藤堂和子ママの書いた本です。



副題の、
43年間、50万人の男たちを見てきた博多・中州のカリスマ・ママが教える~とあるように、本にはたくさんの男性のお客さんが登場します。

品格のある男性とはどんな人なのか?
出来る男の仕事の仕方とは?
モテる男とはどんな人なのか?
お金と運に愛される男とは?


和子ママという中洲のクラブのママの視点からみた男性像が、たくさんのお客さんの事例やご自信の体験から語られていて、男性が語る男性像とはまったく違う視点で、新鮮でした。


男の嫉妬が実はやっかいで恐いとか。

ゴルフは自分の本性がモロにでるから注意しなさいとか。(逆に相手のこともよく分かる)

人脈を求めるのなら、自分が周りから必要とされる「もたらす人」になりなさいとか。

権威のある人、有名人を前にして緊張するのは、自分とその人を比べようとするからであり、自分なんてたいしたことない。かまえても仕方が無いんだから、全ての人に対して、素で臨みなさい。それが自分にとって一番魅力的なんだよ。とか。

■まとめ


世の中に人間は、男と女しかいないわけで、女性から見たダメな男性の話、デキる男性の話は、男性のそれよりも参考になることが多いのではないか?と思いながら一気に読んでしまいました。

随所に博多弁が入っていて、語り口調で、直接和子ママからお話しを聞いているような気にさせる本でした。50万人もの様々な男性を見てきた女性からのお話。
読了後は身が引き締まる感じがしましたよ。


中州に行って遊ぶという習慣はありませんが、
自分を磨くために中州に行くのも悪くないな。