クリス・ギレボー (著), 本田直之 (翻訳)

小額の資金で起業ができるよという本です。
昨年の9月に出版された本です。
特に何か本を買おうと思って書店に立ち寄ったわけではなかったんですが、「起業」のコーナーで6冊ほど似たような内容の本をその場で読んでみて、この本のある部分に惹かれて購入しました。
■簡単に起業できるよ
本の表紙や帯を見ると、小額で簡単に起業できて、そして儲かる。とイメージしてしまいそうな内容ですし、お気楽で楽しげなイラストがそんなイメージを加速させます。(笑)
実際は、自分が好きなことが、
たくさんの人に喜ばれる
たくさんの人の問題を解決できる
ことが、小額で起業できて儲かるポイントです。
本書の中に事例として登場する人のほとんどは、好きではじめたってこと。
それから、いつの間にか儲かってた。これって起業だよね?
みたいな。
起業するには、いろんなお金がかかりますし、時間もかかります。起業のネタも必要です。
それが、好きとか喜んでくれる人が多いとかそれが、通常の起業では必要な資金の問題や顧客開拓の部分なんかをカバーしてくれているように感じました。
スキこそものの~的な。
簡単に起業できるよ。
起業なんて簡単だ。
たしかにそうだと思います。
好きでしょうがないものがあって、その好きなことがたくさんの人に喜ばれるものを持っていたら。ですけど。
それに、大好きなことじゃないと、たぶん、これ儲かるやん?とか、なんか儲かりそうなことないかな?というような発想ではじめたことは、たとえニーズがあったとしても、そのニーズにたどり着くまで気持ちが続かないと思うんですよね。
こんな公式が本の中にのっていた。
引用
(情熱+スキル)×(問題+市場)=ビジネスの機会
この公式からも分かるように、情熱だけでは起業できないし、ご飯も食べてはいけない。
これをやりたいんだ!と思っても、そこにスキルが無いとビジネスは広がらない。
また情熱とスキルがあっても、個人の問題を解決してあげられる内容であったり、そもそもそれを求める市場がないことには、ビジネスの機会は無い。
■誰でもコンサルタントになれるテンプレート
実は、この本を買うと決めたのは、
「誰でもコンサルタントになれるテンプレート」があったから。
このテンプレートの空欄に顧客になるだろう人の問題と自分の出来ること、そして報酬額を書き込むことで、わかりやすい自分の強みののようなものが出来上がります。
そのテンプレートは本書を買ってみてくださいね。
このテンプレートに必要なことを書き込む作業の過程で自分のことを棚卸して、自分にも相手にもわかりやすい自分のスモールビジネスの説明文が出来上がりますよ。
■まとめ
1万円くらいではじめられるようなビジネスがテーマですが、小額ではじめるからこそ必要な、ベネフィットの内容やニーズの見つけ方、自分のビジネスがいかにあなたにとって役に立つ、あなたの問題を解決してあげられるものなのかということを気付かせるための方法が簡単に、シンプルに書かれています。
起業するには、もっといろいろと細かいこともやっていかないといけないとは思うのですが、まずは、核になる部分を整理するためにも、この本をまず読んでからでも遅くは無いと思います。






