今周りからどう見られているのか、人はその目を常に気にしながら生きている。普段は意識にはあがらないときでも、ちょっと内側に目を向けてみるとそんな自分がいるはずだ。
でも、今自分が自分のことをどう見ているのか・自分で自分をどう評価しているのかを気にしている人は少ない。
何気なく今とった行動に対して、周囲がどう感じたのかに目を向けるのではなく、自分が自分をどう感じたのかにちょっと意識を向けてみるんだ。
周囲との折り合いはうまくつけられたとしても、自分では自分を評価できていないことが多いかもしれない。
逆に、周囲からは反対されたり軋轢が生まれてしまったとしても、正しいと信じている本心で行った行動に対しては、すごく自分を褒めてやりたい気分になるはずだ。
もちろん、人と人との関係の中で生きている以上、周囲に気を配りながら良好な関係を保つことは大切なことだ。人を傷つけたり、全てを思うように自己中心的に行動することは許されない。
ただ、今とろうとしている行動が、意識の上では周囲のためだと思っていても、無意識のうちに自分を守るための行動になっていないかということなんだ。
本当はこちらの方が正しいと思っていても、周囲の目が気になり自分を守る方向に意識が向くと、本心とは全く違った行動や発言が生まれる。
それによって、その場を切り抜けることができてホッとできる一方で、これが大きなストレスになる。このような行動が続くことで、どんどん自尊心が失われて、自分で自分を評価できない自分になっていく。
守っているつもりでも、どんどん傷つけているんだ。
今正しいと感じていることに沿って、素直に行動と発言を選択してみる。周囲からは様々な反応があるかもしれないけれど、それを実際に行動に移してみることで、自分の考えが間違いであったことにも気付くことができるんだ。
自分の思いに沿ったものだから、勇気をもって行動できたことに自信が生まれるし、間違いだと気付いたときにも素直に受け入れることができる。
周囲がその時どう反応するのかは分からないけれども、自分がその時どう感じるかははっきりと分かるはずだ。